ドイツのクリスマス市に車突入、5人死亡・200人以上負傷…サウジ出身の難民の医師を拘束
ドイツ東部ザクセン・アンハルト州の州都マグデブルクで20日午後7時頃、クリスマスマーケットを訪れた群衆に車が突っ込んだ。州首相によると、子供を含む5人が死亡、200人以上が負傷した。地元警察は車を運転していたサウジアラビア出身で同州在住の医師の男(50)を現場で拘束し、単独犯によるテロの疑いがあるとみて動機を調べている。
マグデブルクは人口24万人ほどで首都ベルリンの西約120キロ・メートルに位置する。ショルツ独首相は21日、事件現場を訪問した。「こんなにも多くの人々を傷つけ、殺害した。何とひどいことなのだろうか」と述べ、重傷者が約40人に上ると明らかにした。在独日本大使館によると、邦人が巻き込まれたとの情報はない。
州当局や地元メディアによると、犯行にはレンタカーが使われ、約400メートルにわたり現場を走行した。容疑者の男は2006年からドイツに居住し、16年に難民認定を受けて永住許可を得ていた。詳しい動機は不明だが、公安当局の監視対象ではなかったという。
マグデブルク中心部のクリスマスマーケットは21日、規制線で封鎖され、警察が厳戒態勢を敷いていた。名物のホットワインなどの屋台が並んだ通りには負傷者の救助に使ったとみられる毛布やマフラーなどが散乱し、混乱を物語っていた。
献花に訪れたシュテファニー・ブフナーさん(32)とアンドレアさん(31)姉妹は21日にここで楽しむつもりだった。アンドレアさんは「子供の時からよく来ていたので、とてもショック」と涙ぐみ、シュテファニーさんは「容疑者はマーケットがある広場を車で一周しようとしていたと聞いた。どうしたらそんなことができるのか」と憤っていた。
ドイツでは16年12月、首都ベルリンのクリスマスマーケットにトラックが突っ込み、12人が死亡するテロが発生した。独政府は今年もクリスマスマーケットを狙ったテロが起きる恐れがあるとして警戒を呼びかけていた。
