なぜ日産 スカイラインにベンツのエンジンが搭載されたのか?その背景とは?

なぜ日産 スカイラインにベンツのエンジンが搭載されたのか?その背景とは?

誰もが知っていると言っても過言ではない日本の名車、日産 スカイライン。そのスカイラインに2014年6月、メルセデス・ベンツEクラスなどに搭載されているダイムラー製のダウンサイジングターボエンジン(274型)を搭載したモデルが追加されました。日産の車にメルセデスのエンジンが搭載された背景とは?

日産 スカイラインにベンツのエンジンが搭載!?

2014年6月、日産スカイラインにダイムラー製エンジンを搭載したモデル「200GT-t」が登場し話題となりました。なぜなら、日本のメーカーが外国メーカーのエンジンを搭載する例など、OEMを除けばそれまでなかったからです。

スカイライン「200GT-t」に搭載されたのは、メルセデス・ベンツCクラスやEクラスで250とされるグレードに搭載される、274型になります。

このエンジンは、DOHC 直列4気筒ターボで、最高出力211ps、最大トルク35.7kgmを発生する、昨今欧州では主流のいわゆるダウンサイジングターボと呼ばれるタイプのエンジンです。

日産のホームページでは、「パワーみなぎる走りと優れた燃費性能を両立する次世代のターボエンジン」と紹介されています。

ただし、両車のエンジンはまったく同じものではないようで、スペック上では最高出力や最大トルクは同じものの、最大トルク発生回転数やJC08燃費が異なっています。エンジン型式も、スカイラインは「274930」で、Eクラスは「274920」という型式になります。

ちなみに、北米で販売されるインフィニティブランドのQ50(スカイラインの北米モデル)では、ダイムラー製のディーゼルエンジンを搭載したモデルもあります。

では、スカイラインにダイムラー製のエンジンが搭載された背景について考えてみましょう。同型のエンジンということで、エンジンの詳細な違いに関しては触れませんので、その点はあかかじめご了承ください。

日産とダイムラーの関係

1999年、販売不振が原因で日産はフランスのルノーとの資本提携を結びました。そして、ルノーから資金や人員が注入され、カルロス・ゴーン氏が新たなCEO(最高経営責任者)に就任することになったのです。

ゴーン氏のCEO就任後、日産は徹底した合理主義のもと、経営の立て直しが図られました。その後、2010年にはドイツ ダイムラー社と3.1%を相互出資する提携を発表。具体的な提携内容として、

・日産 米工場でダイムラー製エンジンを生産

・日産がダイムラーから小型高級車の車体を調達

・燃料電池技術の共同開発

などがあげられました。

日産 スカイラインにベンツのエンジンを搭載した理由

前述の通り、2010年にルノー・日産連合とダイムラーの提携が実現したのですが、同時にダイムラーからインフィニティ向けにガソリンエンジンとディーゼルエンジンを供給することも合意されました。スカイラインは、その第一歩というわけです。

それにしても、なぜスカイラインにダイムラー製エンジンが採用されたのでしょうか?

まず大きな理由として、コスト削減があげられます。日産もルノーも、今回採用されたクラスのFR用エンジンを自社ラインアップに持ち合わせていませんでした。

もし同等の性能を持った高効率エンジンを自社開発するとなると、莫大な費用と時間を要してしまいますし、その開発費は100億円程度とも言われます。しかも、他車に流用することが難しく、スケールメリットを見込むことができません。

そこで、ゴーン流の徹底的な合理主義「無いなら買ってきてしまえ」というわけです。

2つ目は、メルセデスというブランド力の利用です。昔からのファンも根強くいる日産の代表車種スカイラインに下手なエンジンを搭載したとあっては、反感を買うのは目に見えています。

ただ、それが歴史ある高級車ブランド「メルセデス・ベンツ」にも搭載されているエンジンとなれば、少なからず話は違います。

グローバルな観点からもメルセデスのブランド力があれば信頼感、安心感も違ってきますし、インフィニティ、メルセデスともに高級ブランドをうたっている以上、ターゲット層のマッチングもよいでしょう。

こうして、ダイムラー製のエンジンを搭載したスカイライン200GT-tは生まれたのです。

以上、簡単ではありますが、メルセデスと同じダイムラー製エンジンを搭載したスカイラインが生まれた背景について考えてみました。

すでにメルセデスとの協業車種インフィニティQX30や、ピックアップトラックの共同開発なども発表されていますが、今後もそのようなモデルがどんどん誕生するのか非常に気になるところです。

ただ、合理化だけを追い求めてそれぞれのメーカーの個性を失うようなことだけは避けて欲しいところですね。

日産、ベンツ「Cクラス」にエンジン供給 米市場で「インフィニティ」と共有

日産自動車は8日、資本・業務提携している独ダイムラーにガソリンエンジンを供給すると発表した。米国の既存エンジン工場で生産し、ダイムラーが米市場で販売するメルセデス・ベンツ車向けに供給する。日産がダイムラーにエンジン供給するのは初めて。世界経済の先行きが不透明さを増すなか、工場稼働率を平準化したい日産と、投資負担を減らしながら米市場の攻略を加速させたいダイムラーの思惑が一致した。

日産は米デカード工場(テネシー州)で、主に米国で生産する日産車向けエンジンを造っている。年産能力は約95万基。同工場では2014年に直列4気筒のガソリンエンジンの生産を始める。排気量は2500cc級とみられる。同工場の生産能力には余力があり、既存ラインで生産する。

この直列4気筒エンジンはベンツ向けに供給するほか、日産の高級車ブランド「インフィニティ」の複数車種に搭載する計画で、最大稼働時の生産規模は年間で25万基になるという。

ベンツの中型セダン「Cクラス」に供給するほか、日産がインフィニティの新型小型車として開発中の「エセレア」などにも採用する見通し。デカード工場で生産するインフィニティ向けエンジンは一部大型車向けだったが、量販モデル向けも手掛けることになる。

 ダイムラーは、ベンツで最量販車となるCクラスの現地生産を、すでに持つ米アラバマ州の工場で14年に始めることを予定するなど、米乗用車市場の攻略に力を入れる構え。ただ北米にはベンツ向けのエンジンの生産拠点がなく、調達が課題になっていた。日産も円高・ドル安が続く中で米での工場稼働率を中長期的に安定させるため、ダイムラーとの提携を生かす。

日産は10年春、連合を組む仏ルノーとともにダイムラーと資本・業務提携した。3社が相互に出資し、事業面でも次世代環境技術の開発や部品・車台の共通化などで連携を進めてきた。エンジンの相互供給は、提携当初に掲げた協業の重要な項目に挙がっていた。

トヨタ自動車が独BMW、スズキが伊フィアットから欧州市場向けの車両に搭載するディーゼルエンジンをそれぞれ調達するなど、自動車メーカーは心臓部であるエンジンの最適調達に動いている。

世界景気の不透明さに加え、新興国市場が急速に立ち上がっていることもあり、各市場向けに1社単独でエンジンや車体の開発・生産を手掛けることが難しくなっている。今後、特定の事業や技術を相互補完し、経営リスクを抑える協業が一段と広がりそうだ。

日産、独ダイムラーとメルセデス・ベンツのピックアップトラックを共同開発

 日産自動車と独ダイムラーは4月7日、メルセデス・ベンツのミッドサイズピックアップトラックを共同開発すると発表。2020年末までにスペインのバルセロナ、アルゼンチンのコルドバにある工場で生産開始予定で、欧州、豪州、南アフリカや中南米で販売される。

 共同開発するメルセデス・ベンツのピックアップトラックは、日産の新型「NP300」とアーキテクチャーの一部を共有し、設計とデザインはダイムラーが担当する。

 生産を担当する日産は、南米市場向けに、アルゼンチンのコルドバにあるルノー工場内に新生産ラインを設置。北米を除くその他の市場向けには、スペインのバルセロナにある日産の工場を活用する。

 同生産拠点で日産は、ルノー、日産、メルセデス・ベンツと3ブランドのピックアップトラックを生産、バルセロナ工場では年間約12万台、コルドバ工場で約7万台の生産を計画している。

 ルノー・日産アライアンスの会長兼CEOのカルロス・ゴーン氏は「ダイムラーとの協業によって、本プロジェクトにおけるコルドバ工場への投資コストを分担することができると同時に、ルノー・日産アライアンスにとっては中南米地域の新たな市場を開拓することができます。また、バルセロナ工場の生産能力を最大限に活用し、重要なセグメントにおける我々の競争力を高めることも可能になります」と述べた。

日産とダイムラーが小型高級車の共同開発を発表!

日産自動車は今年に入り、スポーツセダン「スカイライン」にダイムラー製のターボエンジンを搭載するなど、2010年4月のダイムラーとの資本提携発表以降、エンジン等の部品共有や共同生産を加速させています。

6月27日には高級コンパクトカーの共同開発を発表。  

両社はメキシコ新工場で共同生産予定で、2017年に日産が「インフィニティ」ブランド車を、翌年にダイムラーが「メルセデス・ベンツ」ブランド車を生産する計画。 

総額約1,380億円を日産とダイムラーが折半で出資、2021年までに年間生産台数を30万台までに引き上げる計画で、新たに約5,700人の雇用を創出すると言います。 

日産は北米に於ける高級車の販売を強化するのが目的で、一方のダイムラーは小型車の生産規模を拡大させる狙いが有るとみられています。 

両社が完成車の生産で連携するのは今回が初。共通プラットフォームを使用するものの、デザインは両社が独自に行う模様。

カルロス・ゴーンCEOは「プレミアムコンパクトカーの共同開発及び共同生産は、両社にとって最大のプロジェクト」としており、ダイムラーのディーター・ツェッチェCEOも「一つの工場で両社のスキルを融合させることで、パートナーシップを新たな段階へ進めて行く」との考えを示しています。 

一方、両社は6月26日に米アラバマ州で生産されるメルセデス・ベンツ「Cクラス」と欧州向けインフィニティ「Q50」(日本名:スカイライン)に搭載する4気筒ガソリンエンジンを米テネシー州の工場で生産開始。

さらには来年の国内発売が予想されるFFモデル、インフィニティ「Q30」についてもメルセデス・ベンツ「Aクラス」のプラットフォームを流用している模様。

このように日産とダイムラーは僅か4年間で協業規模を急速に拡大している状況。 

3年後の両社共同開発による高級コンパクトカー登場が今から大いに注目されます。

日産のクーデター?救世主ゴーン氏逮捕「私的流用が判明」日本で外国人経営者は成功しないというジンクス

過少申告額は50億円

[ロンドン発]日産自動車(本社・横浜市)のカルロス・ゴーン会長が有価証券報告書に自らの報酬を過少に記載した金融商品取引法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕され、世界中に激震が走りました。

逮捕されたのはゴーン氏とグレッグ・ケリー代表取締役の2人です。毎日新聞によると、2011~15年3月期のゴーン氏の報酬額が計99億9800万円だったのに、計49億8700万円と記載した虚偽の有価証券報告書を関東財務局に提出した疑いが持たれています。

社長兼最高経営責任者(CEO)から退いたゴーン氏の日産での役員報酬は過去最高の2016年度10億9800万円から17年度は7億3500万円に下がりました。ルノーの役員報酬は740万ユーロ(9億5290万円)、三菱自動車2億2700万円で、3社合わせた役員報酬は19億円を超えています。

ゴーン氏は経営危機に陥った日産の救世主。「1000万台クラブ」入りを果たした仏ルノー・日産・三菱アライアンス(連合)の要であり、電気自動車(EV)の強力な推進役として知られます。

ルノーの筆頭株主であるフランス政府が求めるルノーと日産の経営統合はこれで消えてなくなる可能性があります。

英国の欧州連合(EU)離脱でも、ゴーン氏はできるだけ摩擦のない新たな英・EU関係を求めていました。英国への厳しい対応を求めるフランスのエマニュエル・マクロン大統領をなだめるキーパーソンが1人いなくなりました。

日産を私物化していたゴーン氏

日産の発表によると、内部通報を受けて数カ月間にわたり、ゴーン氏とケリー氏を巡る不正行為について内部調査を行ってきたそうです。

その結果、2人は、開示されるゴーン氏の報酬額を少なくするため、長年にわたり、実際の報酬額よりも減額した金額を有価証券報告書に記載していたことが判明しました。

ゴーン氏には日産の資金を私的に支出するなど複数の重大な不正行為が認められ、ケリー氏もそれに深く関与していたため、特捜部に情報を提供したそうです。

日産は取締役としての善管注意義務に違反したとして、ゴーン、ケリー氏の解職を取締役会に提案する方針です。

グローバル化が進むのに伴い、経済活動がまたがる複数の国で課税される二重課税だけでなく、所得や経費を申告する国を選んだり、租税回避地(タックスヘイブン)を利用したりすることで課税を逃れる二重非課税の問題がクローズアップされるようになりました。

世界金融危機で深刻な財源不足に陥った先進国では、行き過ぎたグローバル企業や超富裕層の「租税逃れ」に厳しい目が注がれるようになっています。

3社の経営に関わるゴーン氏の場合、経費をどこにつけるかグレー・ゾーンもあったのではないでしょうか。それとも経費の多くを日産に付け回していたのでしょうか。

日本で外国人経営者は成功しないというジンクス

同質性が極めて高い日本では外国人経営者は成功しないというジンクスがあります。排除の論理が働きやすいからです。ゴーン氏は数少ない例外の1人でした。

ルノーから、経営危機に陥った日産に派遣され、1999年に最高執行責任者(COO)、翌2000年に社長に就任。若手や中堅幹部がまとめた日産リバイバルプランに基づき、徹底したコストカットを図り、見事にV字回復を遂げました。

それ以前はマーケティングや採算を度外視してエンジニアが技術を追及していたため、日産は赤字体質から脱却できませんでした。経営のできる経営者はゴーン氏が初めてで、デザインを重視するようになり、グローバル企業に生まれ変わります。

ゴーン氏が日産の「中興の祖」であることは間違いありません。

しかし最近では、有力な後継者候補を遠ざけるなど、日産社内でゴーン氏の独裁体質に批判の目が向けられるようになりました。さらに社会主義的なフランス政府の影響下にあるルノーと距離を置きたいという経営上の思惑も強まっていました。

日産は日本企業?

日産では無資格の従業員による不正検査や、燃費・排ガス試験のデータ書き換えなどの不正が相次ぎました。日本の規制をないがしろにする姿勢に対して「日産は日本企業ではなくなった」という声も聞かれました。

ゴーン氏に不正があったとしても、ゴーン氏から経営権を取り戻す「日産のクーデター」と世界は受け止めるかもしれません。要を失ったルノー・日産・三菱連合が大きく揺らぐのは必至です。日産のグローバル戦略もスローダウンする可能性すらあります。

日本の検察当局が、日本企業を立て直した恩人を逮捕したことは一つ間違うと、「恩を仇で返した経済ナショナリズム」「検察のパフォーマンス」と受け止められる恐れがあります。日産や検察当局は世界に向け、しっかり説明責任を果たす必要があるでしょう。

日産カルロス・ゴーン会長が不正行為、逮捕へ

日産自動車は2018年11月19日、「当社代表取締役会長らによる重大な不正行為について」と題する緊急プレスリリースを発表した。

以下が、日産のプレスリリース原文。

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川廣人)は、内部通報を受けて、数カ月間にわたり、当社代表取締役会長カルロス・ゴーンおよび代表取締役グレッグ・ケリーを巡る不正行為について内部調査を行ってまいりました。

その結果、両名は、開示されるカルロス・ゴーンの報酬額を少なくするため、長年にわたり、実際の報酬額よりも減額した金額を有価証券報告書に記載していたことが判明いたしました。

そのほか、カルロス・ゴーンについては、当社の資金を私的に支出するなどの複数の重大な不正行為が認められ、グレッグ・ケリーがそれらに深く関与していることも判明しております。

当社は、これまで検察当局に情報を提供するとともに、当局の捜査に全面的に協力してまいりましたし、引き続き今後も協力してまいる所存です。

内部調査によって判明した重大な不正行為は、明らかに両名の取締役としての善管注意義務に違反するものでありますので、最高経営責任者において、カルロス・ゴーンの会長および代表取締役の職を速やかに解くことを取締役会に提案いたします。また、グレッグ・ケリーについても、同様に、代表取締役の職を解くことを提案いたします。

このような事態に至り、株主の皆さまをはじめとする関係者に多大なご迷惑とご心配をおかけしますことを、深くおわび申し上げます。早急にガバナンス、企業統治上の問題点の洗い出し、対策を進めて参る所存であります。

以上がプレスリリースとなる。

ゴーン氏は、1954年ブラジル生まれ。1996年にルノー入社。1999年、日産とルノーの資本提携によってルノーの副社長であった同氏が日産の代表取締役最高執行責任者となり、翌2000年に同社取締役社長兼最高執行責任者に就任。2001年6月から取締役社長兼最高経営責任者となり、2003年に取締役共同会長兼社長最高経営責任者となり、日産の再建を進めた。2005年にはルノー取締役社長、最高経営責任者にも就いた。現在は、ルノーの取締役会長兼社長、最高経営責任者、三菱自動車の取締役会長および日産自動車の取締役会長を務めている。

同社の今後の具体的な動きに関し、現状では未発表である。またアライアンス各社がどのような対応をみせるのか、今後が注目される。

日産自動車のカルロス・ゴーン氏が逮捕。代表取締役/会長職解任へ

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川 廣人、以下・日産)は11月9日の18時50分、同社のカルロス・ゴーン氏(64歳)の会長及び代表取締役の職を速やかに解くべく緊急の取締役会を来る木曜日に開き提案すると発表した。併せて同じく代表取締役のグレッグ・ケリー氏についても同職を解く提案を行うとしている。

これはゴーン氏が金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで東京地検特捜部が、事情聴取を開始したことを受けて発表したもの。

日産の広報発表によると同事案に関して、社内にからの内部通報を受けて数カ月間に亘り、ゴーン氏とケリー氏の不正行為について内部調査を行ってきたという。

その結果、ゴーン氏並びにケリー氏の両名は、公に開示されているゴーン氏の報酬額を少なくするため、長年に亘って実際の報酬額よりも減額した金額を有価証券報告書に記載していたことが判明したと自社のリリースで綴っている。

そのほかゴーン氏は、日産の資金を私的に支出するなどの複数の重大な不正行為が認められ、ケリー氏もそれらに深く関与していることも判明したという。

なお東京地検特捜部は、有価証券報告書の虚偽記載に係る金融商品取引法違反で、横浜市にある日産グローバル本社等を家宅捜索しゴーン氏の周辺環境の情報を収集している。また11月19日の現段階では、容疑が固まり次第逮捕する方針を表明している(※追加、19日の20時の段階でゴーン氏が逮捕されたことが判明した。日産では同日の夜半に解任が公式発表される見込み)。

 一方のゴーン氏は、この記事掲載時点(19日18時)では仏ルノーの他、日産自動車と三菱自動車工業の会長を兼務しており、直近の有価証券報告書を参照すると、2017年度に3社連合のトップに立つルノーから740万ユーロ(約9億5千万円)、日産からは7億3500万円、三菱自動車工業から2億2700万円の役員報酬を得ている。

日産では「これまで検察当局に情報を提供するとともに、当局の捜査に全面的に協力してまいりましたし、引き続き今後も協力してまいる所存です。

内部調査によって判明した重大な不正行為は、明らかに両名の取締役としての善管注意義務に違反するものでありますので、最高経営責任者において、カルロス・ゴーンの会長及び代表取締役の職を速やかに解くことを取締役会に提案いたします。

また、グレッグ・ケリーについても、同様に、代表取締役の職を解くことを提案いたします。

このような事態に至り、株主の皆様をはじめとする関係者に多大なご迷惑とご心配をおかけしますことを、深くお詫び申し上げます。早急にガバナンス、企業統治上の問題点の洗い出し、対策を進めてまいる所存であります」とのコメントを公表している。

なおゴーン氏が仮に刑事訴追された際は、日産の経営責任を問われるだけでなく、ルノー・日産・三菱自動車工業の3社連合にとってもとてつもない大激震が発生する。

そもそも先の9日にゴーン氏は、仏モブージュと同じくサンドゥヴィルにある生産工場にて、新型バンの生産を行うと発表したばかり。

当初の計画では、モブージュ工場でルノーの小型バン生産拠点に、サンドゥヴィル工場ではルノーのバン「トラフィック」の生産拠点としていくと発表。これによりルノー、日産、三菱自動車工業の3社連合は、共通プラットフォームや生産拠点の共同活用をさらに加速させていく予定としていた。

同発表では、ルノーの大株主でもある仏政府のエマニュエル・マクロン大統領と現地工場を訪れて従業員と懇談するなど、ルノ傘下において、アライアンスのシナジー創出を加速させると述べていた。

 今後の3社の動向はまだ不透明だが、日産での現スタンスは「不正許すまじ」という構えではあるもののゴーン氏が問題の引き金とはいえども、国際的な企業法人としての自己管理責務も問われだろう他、一連の責務の原因究明がなされた後においては、今後の経営体制の建て直しの検討に入ると想定され、もう一方の日本企業の三菱自動車工業では、三菱商事の意向も少なからず影響するものと見られている。

カルロス・ゴーン氏はミシュランを経て、1996年にルノーに入社。後に副社長に就任したが1999年に日産の経営危機に乗じて日産の筆頭株主となったルノーから派遣された。翌年2000年には日産の代表取締役社長に就任。日産のV字回復の立役者となった。その後、2016年に三菱自動車工業の燃費不正問題を契機に日産の資本出資に伴い三菱自動車工業の会長も就任していた。

日産自動車記者会見(11/19)

日産とメルセデス、共同開発終了 ゴーン時代の清算進む

日産自動車は14日、独メルセデス・ベンツグループ(旧ダイムラー)と進めてきたエンジンなどの共同開発を終了したと明らかにした。エンジンのリコール対応は継続するが、新たな開発案件には今後取り組まない。元会長のカルロス・ゴーン被告が主導し、2010年に資本・業務提携を結んだが、同氏の逮捕などを受けて近年は提携関係を縮小していた。

これまで記載のあった「ダイムラーと戦略的協力関係を継続している」との文言が日産の22年3月期の有価証券報告書からなくなった。両社は10年の提携開始以降、ピックアップトラックなどの共同開発を進めたほか、ダイムラー製のエンジンを日産の主力セダン「スカイライン」で採用するなど協力してきた。同社のグローバルエクスターナル広報部によると「エンジンや車両など大きな案件で新たな開発はしない」ことが文言を削除した背景にあるという。

日産とダイムラーの提携は、日産と仏ルノーの両トップを務めたゴーン被告が主導し3社間で10年から始まった。日産とルノーがそれぞれダイムラー株の1.5%を取得。一方、ダイムラーは日産とルノーの株式3.1%ずつを取得し、共同開発に加え、工場運営など10以上のプロジェクトを進めてきた。

ただ、提携では開発面で目立った成果を得られなかった。18年にゴーン氏が逮捕され、同氏と親交の深かったダイムラーのディーター・ツェッチェ元社長が19年に退任したことで、提携の推進力が失われた。

日産は21年に保有するダイムラー株式をすべて売却。日産と日仏企業連合を組むルノーもすでにダイムラー株を売却済みで、資本面ではダイムラーが依然として日産株を3%保有するのみだ。エンジンの相互供給も日産がダイムラー向けに米国で一部生産を手掛ける程度で、事業面でも提携は事実上終わりを迎えていた。

今後は共同開発したエンジンのリコール対応に両社であたる。一方で、焦点になるのが日産とメルセデスが共同で運営するメキシコ工場の行方だ。総額10億ドル(1390億円)を投じ18年に稼働した合弁工場で、現状では高級車「インフィニティ」などを生産している。提携の縮小により合弁工場の運営の仕方も見直しの対象となる見通しだ。

日産・ダイムラー、高級小型車の共同開発凍結。メキシコ戦略転換も

日産自動車が、独ダイムラーとメキシコで進めていた高級小型車の共同開発を凍結したことがわかった。新型車を両社の現地合弁工場で生産し、それぞれのブランドで投入する計画だったが、日産は共同開発コストをカバーするだけの販売台数が見込めないと判断した。一方、メキシコおよび米国、カナダの北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉では自動車分野も焦点。合意までの先行きは不透明で、日産以外の日系自動車メーカーにとってもメキシコ事業のかじ取りが難しくなっている。

 日産は2014年にダイムラーとメキシコ事業で提携し、高級小型車の共同開発、合弁工場での共同生産を柱に協業を進めてきた。カルロス・ゴーン会長は「(ダイムラーとの)最も大きなプロジェクトの一つ」と位置付ける。

 小型車の共同開発ではダイムラーの「MFA」プラットフォーム(車台)の次世代型を採用した複数タイプの新型車を日産の「インフィニティ」、ダイムラーの「メルセデス・ベンツ」の両ブランドで生産し、主に米国市場に投入する計画だった。しかし米国での新車需要がピックアップトラックなど大型車にシフトしていることもあり、当初見込んだ販売台数の達成は難しいと判断した。

 合弁工場では18年3月にインフィニティの中型SUV(スポーツ多目的車)「QX50」の量産を始めた。18年中にはベンツ車の生産に乗り出す計画だが、いずれも両社それぞれの独自プラットフォームを採用する。日産の今後の生産車種は未定。投資判断を難しくしている要素の一つが、米トランプ政権の保護主義的な通商政策だ。NAFTAの再交渉でも、自動車部品の域内調達比率の引き上げ要求など強硬姿勢を示す。

 日系自動車メーカーはメキシコを対米輸出拠点に位置付ける。日産のほかトヨタ自動車やホンダ、マツダが工場を構え、系列サプライヤーも集積する。NAFTA再交渉の合意内容によっては戦略転換を迫られる。

日産と共同開発の新エンジンも…メルセデス・ベンツ Bクラス次期型、白昼の寒冷気候テスト!

メルセデスベンツのコンパクトMPV「Bクラス」次期型が、スウェーデン北部へ再び姿を見せました。前回の夜間と異なり、今度は白昼堂々とテストです。

次期型では最新世代の「MFA」プラットフォームを採用し、軽量かつ剛性がアップすると思われます。ハイライトは刷新されるボディシルエットです。「Aクラス」を彷彿させるハイルーフに、傾斜を持たせたリアウィンドウが特徴で、ハッチバックテイストとなるようです。

室内には、メルセデス最新世代のツインデジタルディスプレイ「MBUX」インフォテインメントシステムが搭載されるはずです。これは、今後のメルセデス・コンパクトモデルに標準装備されると思われます。

パワートレインは、1.6リットル直列4気筒エンジン、新開発2リットルターボディーゼルのほか、高燃費と高いトルクを発生させるルノー日産と共同開発した1.3リットルのガソリンユニットのラインアップが予想されています。また遅れて48VマイルドハイブリッドモデルやEVの登場も噂されています。

ワールドプレミアは、早くても2018年秋以降となると予想しています。

ルノー・日産、ダイムラーとの合弁会社でメキシコに新工場建設

2015年9月3日(現地時間)発表

日産自動車は9月3日(現地時間)、独ダイムラーと出資してメキシコ中部のアグアスカリエンテスに設立する生産合弁会社「COMPAS」(COoperation Manufacturing Plant AguascalienteS)の新工場建設に着工したことを発表。

 COMPASは総額10億米ドル(1210億円)を投資し、日産のアグアスカリエンテス 第2工場に隣接して新工場を建設する合弁会社。日産とダイムラーの持ち株比率は50:50。2020年までに約3600人の直接雇用を創出し、初期段階の年間生産能力は23万台以上を予定。生産するモデルはインフィニティとメルセデス・ベンツが共同開発する「次世代プレミアムコンパクトカー」で、2017年にインフィニティ向けモデル、2018年にメルセデス・ベンツ向けモデルの生産を開始する。

 この発表のなかで、日産自動車 副社長で北米マネジメントコミッティ(MC-NA)議長を務めるホセ・ムニョス氏は、「この新工場は、ルノー・日産アライアンスとダイムラーの協業拡大を示す新たな成果です。メキシコは、車両生産における品質および効率性のグローバルベンチマークです。これこそが、ダイムラーと日産がここアグアスカリエンテスを、メルセデス・ベンツおよびインフィニティブランドの次世代プレミアムコンパクトカーの生産拠点として選んだ理由にほかなりません。また本日の定礎式を迎えられたのは、州政府・連邦政府などとの協力関係もあったおかげです」とコメント。

 また、メルセデス・ベンツ・カーズ 生産・サプライチェーン管理担当取締役のマルクス・シェーファー氏は、「本日は、ダイムラーとルノー・日産アライアンスの協力関係にとって重要な節目の日です。この新たな共同工場により、両社はそれぞれのお客さまに、迅速かつより柔軟に商品を提供することができます。また、北米自由貿易協定(NAFTA)地域ではメルセデス・ベンツ初のコンパクトカー生産拠点として、この地域での当社の事業を大幅に拡大するでしょう」と述べ、さらに「当社としては、合弁会社の高効率と柔軟性を共有しながら、メルセデス・ベンツ独自の技術と、ドイツ・ラシュタットにある当社の世界トップレベルのコンパクトカー生産工場からの指導および支援を提供していきます。こうした実績のある手法を通して、ここアグアスカリエンテスでも、欧州や中国にあるコンパクトカーの生産拠点と同様の高い品質を保証することができるでしょう」としている。

インフィニティ Q30はぜひとも日本に導入してほしい1台だ

インフィニティ初のコンパクト「Q30」に試乗

 

今回ポルトガルで試乗したインフィニティ Q30は、ヨーロッパで発売されたばかりの同ブランド初となるコンパクトカーだ。インフィニティはコンパクトに分類するが、エンジンの大きさや車体のサイズからすると、VW ゴルフに代表されるCセグメントに属する。

 

インフィニティは言わずと知れた日産のプレミアムブランド。Q30はインフィニティが2010年から提携しているダイムラーのメルセデス・ベンツ GLAをベースに開発された。GLA250 4マチックと共通のエンジン、トランスミッションを搭載するだけでなく、基本骨格も共有している。

 

デザインは、エクステリア、インテリアともにインフィニティのオリジナル。アーク(弓形)を取り入れるのが、インフィニティデザインのお約束だが、Q30にもフロントグリルやCピラーに取り入れられている。外観は全体的に彫りが深く彫刻的なデザインで、初めて現物を見た瞬間に相当のイケメンだと感じたが、いかがだろうか?

 

複数のモデルを試したが、2リッター直4のガソリンターボエンジンと7速デュアルクラッチ・トランスミッションを搭載したQ30スポーツが印象に残った。GLA250 4マチック同様4WDのため、Q30スポーツの車重は1545kgと結構重いが、最高出力211ps、最大トルク350n・mのパワーを発揮し、高速道路でも山道でも支障なく走らせることができた。当然GLAとよく似た印象だが、体感的には若干Q30の方が静粛性は高いように思えた。

 

Q30の中でも、スポーツは19インチの大径タイヤと専用の引き締められたサスペンションを採用するため、ごく低速域、例えば石畳の道路を中途半端な渋滞でノロノロ走るような場合には、車体の上下動が大きく、身体を揺すられる。速度域が上がるに連れてビシッと安定する。

 

日本の路上でもそのイケメンぶりを存分に発揮すると思われるQ30。実質的に日産(インフィニティ)とメルセデス・ベンツのダブルネームなので、人気が出る要素は十分だろう。日本での発売は未定で、現在検討中とのこと。スカイライン同様、国内販売するとすれば日産 Q30となるのだろうが、その場合、車に付くバッジはNISSANか、それともINFINITIか(スカイラインは日産ブランドだが、インフィニティバッジが付いている)。その前に販売するのか否か……。いろいろ気になる1台だが、ぜひ発売してほしい。

【SPECIFICATIONS】

■グレード:Q30 スポーツ ■乗車定員:5名

■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1991cc

■最高出力:211/5500[ps/rpm]

■最大トルク:350/1200-4000[n・m/rpm]

■駆動方式:4WD ■トランスミッション:7AT

■全長×全幅×全高:4425×1805×1475(mm) ■ホイールベース:2700mm

■車両重量:1545kg

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