ボーイング、7~9月期の赤字9400億円 深まる苦境、スト終結は
米航空機大手ボーイングは23日、今年7~9月期の純損益が61.7億ドル(約9400億円)の赤字だったと発表した。開発中の新型機の納入延期や、防衛宇宙部門の開発計画の変更などで巨額の費用を計上したことが響いた。赤字は9四半期連続で、苦境は一段と深まっている。
ボーイングは、2018年と19年の連続墜落事故にコロナ禍が重なり、通年では23年まで5年連続で赤字を計上した。今年1月には飛行中の機体に「穴」があく事故が起きるなど、品質管理への批判が再燃。安全確保のため商用機の生産ペースが落ち込んだ。
さらに、9月からはシアトル周辺の工場で働く機械工ら約3.3万人がストライキに入り、主力機の生産が止まっている。7~9月期の売上高は、前年同期より1%減の178億ドル(約2.7兆円)。
ストは5週間以上続いており、その終結が経営立て直しの第一歩となる。会社側は4年間で35%の賃上げや、廃止としていた賞与の復活など新たな労働協約を提案しており、23日に組合員が受け入れるかどうか投票する予定だ。
