iPad mini(A17 Pro)新モデル発表 A17 Pro搭載でApple Intelligence対応、7万8800円から

「iPad mini」新モデル発表 A17 Pro搭載でApple Intelligence対応、7万8800円から

 Appleが10月15日、iPad miniの新モデルとして「iPad mini(A17 Pro)」を発表。同日から日本や米国を含む世界29の国と地域で予約を受け付け、10月23日に販売を開始する。カラーバリエーションはブルー、パープル、スターライト、スペースグレイの4色を用意。

 ストレージは128GB、256GB、512GBから選択でき、miniでは初めて512GBが選べるようになった。価格は128GBのWi-Fiモデルが7万8800円、Wi-Fi+Cellularモデルが10万4800円、256GBのWi-Fiモデルが9万4800円、Wi-Fi+Cellularモデルが12万800円、512GBのWi-Fiモデルが13万800円、Wi-Fi+Cellularモデルが15万6800円。

 iPad mini(A17 Pro)は、2021年に発売した第6世代以来、約3年ぶりの新モデルとなる。プロセッサに「A17 Pro」を搭載しており、先代が搭載していたA15 Bionicから2世代ジャンプアップしている。A17 Proは2つの高性能コアを備えた6コアCPUを搭載し、CPU性能が30%向上し、5コアGPUによってグラフィックス性能も先代から25%向上したという。機械学習の処理を行うNeural Engineは先代モデルよりも2倍高速になったとのこと。

 Appleの生成AI機能「Apple Intelligence」にも対応しており、作成した文章を校正・要約する、画像を生成する、より賢くなったSiriとテキストで会話する、といった機能を利用できる。Apple Intelligenceの初期機能は、10月にアップデートされるiPadOS 18.1で米国英語で提供される。

 1200万画素カメラでは、より高速になったNeural Engineにより、AIを使ってカメラアプリから直接書類を識別し、新しいTrue Toneフラッシュを使って書類から影を取り除けるようになる。1200万画素のインカメラは、被写体が中央に位置するよう調整するセンターフレームに対応する。

 8.3型Liquid Retinaディスプレイは先代から変更はない。本体サイズは134.8(幅)×195.4(高さ)×6.3(奥行き)mm。重量はWi-Fiモデルが293g、Wi-Fi+Cellularモデルが297g。サイズと重量も先代モデルと変わらない。

 モバイル通信は5Gをサポートし、Wi-Fiは先代よりも2倍高速となったWi-Fi 6Eに進化した。なお、Wi-Fi+Cellularモデルでは物理SIMは対応せず、eSIMのみを利用する。外部接続端子はUSB Type-Cに対応し、トップボタンに指紋センサーのTouch IDを搭載している。

 Apple Pencil Proを利用できることもトピックの1つ。指で強く押したスクイーズの操作を感知してツールパレッドを表示できる。独自の触覚エンジンにより、スクイーズする、ダブルタップする、図形認識でスナップするという操作に対し、軽いタップで返してくれる。ホバー機能を使うと、ペン先がディスプレイに触れる前にツールの正確な向きを見られる。Appleの「探す」機能や、マグネットを利用したiPad miniでのペアリングや充電にも対応している。Apple Pencil Proの価格は2万1800円。

3年ぶり新iPad mini登場--AI機能、値下げ、SIMスロット廃止 その他変更点は?

 アップルは日本時間10月15日、3年ぶりとなるiPad miniの新モデル(第7世代)を発表した。iPhone 15 Proシリーズと同じA17 Proチップを搭載し、性能を向上させた。カラーは「スターライト」「スペースグレイ」「ブルー」「パープル」の4色展開だ。発売日は10月23日で、すでに予約受付を開始している。

新型iPad mini、容量別の価格一覧

 最初に触れたいのは、昨今では珍しく「値下げ」されたことだ。先代の第6世代iPad miniは64GBモデルが8万4800円だったが、第7世代は128GBで7万8800円となった。また、64GBモデルは廃止され、新たに512GBが追加された。

 前述の通りプロセッサも刷新された。新搭載の「A17 Pro」は先代の「A15 Bionic」からCPU性能が約30%、グラフィックス性能が25%向上しているという。1世代前の「iPhone 15 Pro」シリーズと同じチップで、ハードウェアレイトレーシングやDynamic Caching、ハードウェアメッシュシェーディングにも対応し、ゲーム体験の向上も図った。

 プロセッサの刷新で実現したのが、Apple独自のAI機能「Apple Intelligence」への対応だ。日本語対応は2025年と先だが、文章の作成を手助けする校正ツールや、ラフスケッチを関連性の高い画像に変換する機能も備える。Siriはユーザーの文脈を高度に理解し、口頭のあいまいな指示を理解して、アプリを横断したタスクをこなせるようになる。

 そして、新たに「Apple Pencil Pro」に対応。先端の近くを強く押すとメニューが表示されたり、搭載するジャイロセンサーでペンの向きまで描画に反映されるようになった。

 特筆したいのは、セルラー版で物理SIMスロットが廃止され、eSIMオンリーになったことだ。Wi-Fiは2x2 MIMO対応のWi-Fi 6E(802.11ax)に対応。Blootoothは5.0から5.3にアップグレードした。

 USBポートはUSB 3が先代は最大5Gb/sだったが、新モデルでは最大10Gb/sへ向上した。

 外部ディスプレイはこれまで最大1台で最大4K解像度、30Hzをサポートしていたが、これが今回60Hzに向上した。

ディスプレイとカメラの変化は?

 ディスプレイはスペック上は変化がないようだ。8.3インチで解像度も2266 x 1488ピクセルと変わっていない。最大輝度は500nitで、P3広色域に対応する点も先代と同様だ。

 カメラについても同様でスペック上はあまり変化がない。1200万画素 f/1.8絞り値も同様だ。一方でスマートHDR3からスマートHDR4に進化した。A17 Proの搭載とiPadOS 18によってソフトウェア補正は進化していると思われる。

 本体サイズや重量にも変化がない。Wi-Fiモデルの場合、第6世代も第7世代も293gだ。

🍎たったひとつの真実見抜く、見た目は大人、頭脳は子供、その名は名馬鹿ヒカル!🍏