「脱郵便」加速 30年ぶり20円超の値上げで請求書はメールに…年賀状どうする?
今月1日から実施された、30年ぶりとなる「郵便料金」の値上げが、“脱郵便”の流れを加速させています。
■電子請求書のシステム会社に問い合わせ続々
1日、群馬県内のオフィスで行われていたのは、慣れた手つきで次々と紙を三つ折りにして、封筒に詰めていく作業です。
入れていたのは「請求書」。コピー機から先月の契約分が大量に印刷され、まさに職人技で従業員がのり付けもこなしていきます。
業務用マットなどのレンタルを手がける、この企業。5万社の取引先を抱え、発送する請求書は、この日だけで1400通にも上ります。
それだけに困っているのが、郵便料金の値上げです。先月まで84円だった定形郵便は今月から110円に、26円値上がりしました。
セシオ業務部 伊藤剛課長
「(月に)10万円ぐらいコストが上がってしまう」
そこでついに「脱郵便」に動きました。
伊藤課長
「電子請求書に変えていくのは必須かなと。紙の請求書を減らすことで、印刷のコストも削減していける」
取引先の一部をメールで送る形にしてみたところ、100件の請求書を出すのも、わずか数秒に短縮できました。これから徐々に電子化を進めていく予定です。
電子請求書のシステムを提供する会社には、郵便の値上げ決定以降、相談が相次いでいるといいます。
Sansan広報部 鬼久保明日香さん
「郵便料金の改定が正式に発表されたのが6月13日。6月から8月の(説明会)申込者数が、前の3カ月から3倍に急増しました」
■日本郵便「郵便の減少が一定程度あることは想定している」
脱郵便の動きは、個人にも広がっています。
SNSの投稿
「この値上げを機に、もう年賀状やめようかな」
年に100通以上の「懸賞はがき」を出す
小野優美子さん(60代)
「紙の懸賞はがきは控えようかなって。何でも値上がりしているから、懸賞よりも食費に充てようとか」
日本郵便は、どう捉えているのでしょうか?
日本郵便のコメント
「郵便料金の引き上げに伴う郵便の減少が一定程度あることは想定しております。今後も利便性・付加価値の高いサービスの開発・提供に取り組んでまいります」
