電子レンジで「肉まん」を温めると爆発する恐れがあるって本当? 調理家電のプロの回答は
簡単に食べ物を温めることができて、便利な電子レンジ。しかし、中には温めるのに注意が必要なものもあります。
今回は、「All About」ガイドで、調理家電に詳しいコヤマタカヒロが、「肉まん」を温める際の疑問に回答します。
(今回の質問)
電子レンジで「肉まん」を温めると爆発する恐れがあるって本当ですか?
(回答)
密閉性の高い食材などを加熱すると爆発する危険性があります。中でも油分を含むものは特に危険。肉まんはその1つです。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
◆皮や殻で覆われた食材には破裂の可能性があります
電子レンジはマイクロ波を使って食材に含まれている水分を振動させて加熱します。このときに加熱された水分が気体になると、体積は一気に約1600倍に膨らみます。このため、皮や殻で覆われた食材を加熱すると破裂する可能性があるというわけです。
まず破裂しやすいのが卵。卵の黄身は薄い膜に覆われているので、レンジで温めると爆発します。これは殻のままでも同じです。このため、電子レンジで温める場合は黄身につまようじか何かで穴を開けておくと、爆発しにくくなります。
また、電子レンジでコーヒーなどを温めたときにも爆発するような沸騰が起きることがあります。これは「突沸」という現象。食材が加熱されすぎたとき、なんらかの衝撃によって一気に爆発したように沸騰する現象です。これはカレーなどの粘度のある食材でも起こるため注意が必要。温めすぎないように気をつけましょう。
ほかにも、金属部品を入れると火花が飛ぶため要注意。これはアルミホイルなどでも起こります。また、イモ類やニンジン、ドライフルーツなどの水分の少ない食材は、そのままレンジに入れると焦げたり、燃えることがあります。
◆油分を含んだ食品は特に危険。「肉まん」もその1つです
そして危険なのが、油分を含んだ食品が爆発してしまう場合です。質問の「肉まん」は、これに当てはまります。
独立行政法人 製品評価技術基盤機構が実施したテストでは、その危険性があらわになっています。同法人のテストでは、肉まんを長時間温め続けていくうちに水分が失われ、乾燥・炭化が進行。20分が経過した時点で発煙が発生し、30分の時点で発火、中身のあんに含まれる油分にも火が付き、水蒸気爆発したような大きな音を立ててドアが勢いよく開く様子が紹介されています。
実際に電子レンジで肉まんを30分温めることはないと思いますが、そういった事故の可能性があることは知っておきましょう。
