「低体温症になりますよ」「大丈夫」「絶対大丈夫じゃない!」富士山 午後4時ゲート閉鎖前の攻防 駆け込み登山者が新たな課題
富士山は今年の山開き後、初めての3連休を終えました。
山梨県側で行われている登山規制では、ゲート閉鎖前の駆け込み登山という新たな課題も浮き彫りとなりました。
弦間大記者:
「富士山の静岡県側、富士宮口の5合目です。3連休最終日とあって、多くの登山者がいます」
15日昼前、静岡県の富士宮口の5合目には大勢の登山者の姿がありました。
富士山は4本の登山道があり、登山者が最も多いのが山梨県側の吉田ルートで約6割を占め、次いで多いのが富士宮ルートで2割ほどとなっています。
吉田ルートは今年から登山者の上限を1日4000人、1人2000円の通行料を徴収するなどの規制を行うため静岡県側に登山者が集まるという懸念があります。
富士宮市によりますと山小屋の予約は夏山シーズン中、ほぼいっぱいだということです。
なぜ、富士宮ルートを選んだのか聞いてみると・・・
千葉県からの登山者:
「私初めてなので娘の選択で来ました。だから料金のことはほとんど考えてなかったです」
栃木県からの登山者:
「値段よりかはこっちの方がすいているので。こっちも1000円協力金払うので差はないかなと」
大阪府からの登山者:
「外国人が多いだろうなと思ったら静岡が良いのかなって」
台湾からの登山者:
「few people(人が少ない)」
10組の登山者グループに話を聞いたところ、通行料という答えはなく、吉田ルートの混雑を避けたという答えがほとんどでした。
一方、山梨側の吉田ルートは3連休初日の土曜日、今年最も多い2900人以上の登山者が5合目ゲートを通過しました。
ここでは新たな課題も…
弦間大記者:
「午後3時を過ぎましたが登山客が駆け込みでしょうか、どんどん増えていく印象があります」
雨が降り始める中、ゲートが閉鎖される午後4時の15分前でも通行料を支払う場所の前には登山者の列。
山梨県のスタッフ:
「装備も足りないし山小屋も予約していないから危ない」
「低体温症になりますよ、100%」
登山者:
「大丈夫」
県のスタッフ:
「大丈夫じゃない、絶対大丈夫じゃない!ジーパンが一番危ない」
午後3時以降、山小屋の予約がなかったり装備が不十分と見られたりする外国人のグループに対し、県のスタッフが危険防止のため日程の変更など促す姿が相次ぎました。
約20人の外国人グループが手にしていたのは寝袋です。
山梨県のスタッフ:
「登山道で寝ることはできません」
ベトナム人登山者:
「わかりました。8かい、8かい(8合目)」
山梨県のスタッフ:
「登山道で絶対に、これで寝ないでください」
このグループは8合目まで登って引き返すと伝え、ゲートを通過していきました。
別のグループも…
山梨県のスタッフ:
「太陽が見たい?サンライズが見たい?休むところなかったら雨風に打たれ心配」
雨の中、スニーカーにビニールのカッパという姿で一気に山頂を目指すと言います。
外国人登山者:
「たぶん寝ないで、ずっと登る」
記者:
「寝ないで登ることをやめてください、と富士山の関係の皆さんが言っているというのは知っていましたか?」
外国人登山者:
「さっき聞いたんですけど…」
記者:
「大丈夫じゃないかって?」
外国人登山者:
「無理しないで下さいと言われましたので」
記者:
「でも頂上まで行きたい?」
外国人登山者:
「皆さんがチャレンジしたいと考えていたら、やるしかない」
スタッフに登山を禁止させる強制力はなく、午後4時にゲートが閉まる前ではこうした軽装や無理な計画の登山者を規制することはできません。
登山者の現状について、富士山で安全登山のパトロールなどを行う マウントフジトレイルクラブの代表理事は…
マウントフジトレイルクラブ 太田安彦代表理事:
「全体的な弾丸登山者は減ったという感覚があるのですが(日によっては)数百人の弾丸登山者が規制ギリギリに入っていて、それは今後課題となっていくと思います」
ゲート閉鎖前の駆け込みを目指す登山者の安全をどう守るのか?
新たな検討課題となりそうです。
