トランプ氏の選挙集会で複数の発砲音 トランプ氏は避難し「無事」容疑者と参加者1人死亡、2人が重傷

トランプ氏の選挙集会で複数の発砲音 トランプ氏は避難し「無事」

アメリカのトランプ前大統領が選挙集会を行っていた会場で複数回の発砲音がしました。トランプ氏は演説を中断し、避難しました。警護を担当するシークレットサービスはトランプ氏は「無事だ」と声明を出しました。

日本時間午前7時11分頃、東部ペンシルベニア州でトランプ前大統領が選挙集会を開き、演説を行っていたところ、突然、複数回の発砲音がしました。

トランプ氏は右耳を抑えて身をかがめ、駆け寄った警護担当のシークレットサービスに身を守られながら車に逃げ込みました。

避難する際、トランプ氏は観客に向かって右手を突き上げましたが、その際、トランプ氏の右の耳から口にかけて血がついているのが映像から確認できます。

シークレットサービスは先ほど「トランプ氏は無事だ」との声明を出しました。

【速報】米ペンシルベニア州で演説中に発砲音 トランプ氏はけが CNN(2024年7月14日)

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米FBI、トランプ氏銃撃の容疑者特定 20歳の共和党員

米連邦捜査局(FBI)は14日、トランプ前大統領銃撃事件について、ペンシルベニア州在住のトーマス・マシュー・クルックス(20)を容疑者として特定したと発表した。

同州によると、クルックス容疑者は共和党員として有権者登録を行っていた。

米FBI、トランプ氏銃撃の容疑者特定か ペンシルベニア在住の20歳男

米連邦捜査局(FBI)は13日夜、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領が負傷した銃撃事件について、「暗殺未遂事件」だと述べた。また、NBCテレビとCBSテレビは一夜明けた14日、FBIは容疑者について、事件が起きたペンシルベニア州在住の「トーマス・マシュー・クルックス(20、Thomas Matthew Crooks)」と特定したと報じた。

 一方、トランプ氏の広報担当は14日早朝、ソーシャルメディアに、同氏が自力で飛行機から降りる姿を捉えた動画を投稿した。

 トランプ氏はネービーブルーのスーツに白シャツ、ネクタイなしの装いで、武装した警備員が見張る中、飛行機の階段を下りた。事件で負傷した右耳は映像には映っていなかった。

トランプ氏銃撃で歴代大統領が声明 オバマ氏、政治的暴力を非難

 トランプ前米大統領が銃撃され負傷した事件を受け、オバマ元大統領ら歴代大統領が13日、相次いで声明を発表した。トランプ氏の無事に安堵(あんど)するとともに、政治的暴力を強く非難している。

【写真まとめ】撃たれたトランプ氏の耳 ※血が苦手な方はお気をつけ下さい

 オバマ氏は短文投稿サイト「X(ツイッター)」に「民主主義において、政治的暴力が存在する余地は絶対にない。何が起こったのかまだ正確には分からないが、トランプ氏が重傷を負わなかったことにほっとした」と投稿。「政治への礼節と敬意を再確認すべきだ。一日も早い彼の回復を祈っている」と続けた。

 同じくクリントン元大統領もXへの投稿で「米国に暴力の存在する余地はない。とりわけ政治の世界においては認められない」と批判。「トランプ氏が無事で良かった。襲撃で被害を受けた全ての人々に対し心を痛めている」と述べた。

 一方、ブッシュ元大統領は「命を狙う卑劣な攻撃を受けてもトランプ氏が無事だったことに安堵している。シークレットサービスの迅速な対応を称賛する」との声明を発表した。

米大統領選の形を変える衝撃的事件 トランプ前大統領の銃撃

顔面に血をつけたドナルド・トランプ前米大統領が、挑むように拳を上げ、シークレットサービスに壇上から急いで降ろされるという異常な映像は、単に歴史的な出来事を示すだけではない。11月の大統領選挙の行方を、大きく変えるものになるかもしれない。

この衝撃的な政治的暴力が選挙戦に影響を与えるのは必至だ。大統領警護のシークレットサービスは、現場で容疑者を射殺した。警察当局は、暗殺未遂事件として捜査していると、BBCが提携する米CBSニュースに話した。

出血したトランプ氏が拳を上げ、警護スタッフに囲まれて会場を去る写真は、息子のエリック・トランプ氏がすぐにソーシャルメディアに投稿した。それには、「これこそアメリカに必要なファイターだ」との文章が添えられていた。

ジョー・バイデン大統領は銃撃事件の直後にテレビに出演し、アメリカではこのような政治的暴力は許されないと述べた。対立する共和党大統領候補のトランプ氏について心配し、この夜のうちに直接話をしたいと述べた(ホワイトハウスによると両者はその後、電話で話をした)。

バイデン氏の選挙対策本部は、すべての政治的な発信を一時停止し、テレビ広告もできるだけ早く取り下げるとした。明らかに、この時期にトランプ氏を攻撃するのは不適切だと判断し、今回の出来事に対する非難へと活動を集中している。

ふだんは意見の一致をほとんどみない、さまざまな政治的立場を取る政治家らが、民主主義において暴力は認められないと、結束して声を上げている。

元大統領のバラク・オバマ、ジョージ・W・ブッシュ、ビル・クリントン、ジミー・カーターの各氏はみな、今回の暴力を非難し、トランプ前大統領氏が深刻なけがを負わなかったことに一安心していると述べた。

一方で、トランプ氏にかなり近い人々や支持者の一部からはすでに、今回の襲撃について、バイデン氏に責任があるとする声が出ている。共和党議員の一人はXへの投稿で、バイデン氏が「暗殺をあおった」と非難した。

トランプ前大統領の副大統領候補の1人とされるJ・D・ヴァンス上院議員は、バイデン陣営の発信が今回の事件に直接つながったと述べた。

共和党の他の政治家らも同様の発言をしている。米政治が危険にある時期に人々を扇動するものだとして、民主党側が非難するのはほぼ確実だ。

極めて衝撃的な今回の事件をめぐり、非常に醜悪な争いが起きるかもしれず、すでに戦線が線引きされているのが分かる。そしてそれが、今後の選挙運動の形を作り変えることになる。

「ライフルを持った男が屋根の上に」と目撃者がBBCに トランプ前米大統領の集会で発砲

ドナルド・トランプ前米大統領が13日、東部ペンシルヴェニア州バトラーで開いた支援者集会で演説中、銃声のようなものが響いた。前大統領は顔をしかめ、右耳を手で押さえ、すぐさま屈みこんだ。

警護担当のシークレットサービスが前大統領を取り囲むと、さらに銃声のような音が続いた。シークレットサービスに囲まれた状態で前大統領が立ち上がると、耳の周りから出血しているように見えた。

「靴をとらせてくれ」と前大統領がシークレットサービスに言うのが聞こえる。続いて前大統領はこぶしを突き上げ、観衆に向かって叫びながら、歩いて警備車両に乗り込んだ。

トランプ陣営によると、前大統領は「無事」という。

捜査当局は米メディアに、男性容疑者と観衆の1人が死亡したと明らかにした。

現場を目撃したというグレッグさんは、BBCの取材に対し、前大統領が演説を始める5分ほど前に、「クマのように」屋根の上をはう不審な人影を見かけたと話した。その人影について、グレッグさんは警察に指摘したという。

「男はライフルを持っていた。明らかにライフルを持っているのが見えた。自分たちはこの男を指でさしていて、警察は地面を走り回っていた。『屋根の上にライフルを持った男がいるぞ』と言っていたのに、警察は何がなんだかわかっていなかった」と、グレッグさんは話した。

トランプ氏に向け会場外から複数発発砲、1人死亡2人重傷=大統領警護隊

シークレットサービス(大統領警護隊)は、トランプ前米大統領に発砲した人物について「犯人を無力化し、犯人は死亡した」とXに投稿した。

ペンシルベニア州バトラーで13日開かれた集会でトランプ氏に向けて複数回発砲があった。

大統領警護隊は「容疑者は会場外の高い位置からステージに向けて複数発発射した」と説明。集会参加者1人が死亡、2人が重傷と明らかにした。

トランプ氏「右耳上部を貫通」、演説中に銃撃 容疑者と参加者1人死亡

米ペンシルベニア州バトラーで13日開かれた集会で、トランプ前大統領が演説開始直後に右耳に銃撃を受けた。同氏は壇上で身を伏せ、警護担当に抱えられ降壇。険しい表情で右耳に手を当てていたが、降壇の際に起き上がり拳を突き上げ何度も「ファイト(Fight)」と声を上げた。

中継映像では警護担当がトランプ氏を取り囲む様子や、同氏の顔右側と右耳に血がついた様子が確認できる。シークレットサービス(大統領警護隊)の報道官は、容疑者と集会に参加していた1人が死亡、ほかに2人が負傷したと発表した。

容疑者はシークレットサービスの警備エリア外から発砲したとみられている。ある関係者はロイターに、今回の襲撃は暗殺未遂事件として捜査されると明らかにした。銃撃犯の身元と動機は不明。

トランプ氏は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に「銃撃が右耳上部を貫通した。大量の出血があった」と投稿した。

トランプ氏の陣営は、同氏が「元気」だと発表。ブルームバーグは、同氏が医療機関を出たと報じている。

事件は11月5日の大統領選まで4カ月を切ったタイミングで起きた。ロイター/イプソスを含めた世論調査によると、トランプ氏と民主党候補のバイデン大統領の支持率は拮抗している。

バイデン大統領は声明を発表し「この種の暴力行為は米国では許されない。われわれは国として団結し非難しなければならない」と訴えた。 もっと見る

ホワイトハウスの関係者は、バイデン氏が事件後にトランプ氏と話したことを明らかにした。

トランプ氏銃撃、警護体制に疑問 不審者通報も対応遅れか

トランプ前米大統領を狙った銃撃事件が発生したことを受け、同氏の警護体制に問題がなかったか疑問が生じている。

トランプ氏の集会は野外で行われることが多く、数千人が集まり、何時間も続くため、警護は容易ではない。

トランプ氏はペンシルベニア州バトラーで13日開かれた集会で演説開始直後に銃撃を受けた。弾はトランプ氏の右耳上部を貫通したとされる。集会に参加していた1人が死亡、ほかに2人が負傷した。容疑者は死亡した。 もっと見る

事件の全容はまだ不明だ。大統領警護隊は「容疑者は会場外の高い位置からステージに向けて複数発発射した」と説明している。 もっと見る

BBCは、現場にいた人の話として、銃撃犯が警備区域のすぐ外側に建つビルの屋上に登っているのを目撃し警察とシークレットサービス(大統領警護隊)に警告しようとしたがうまく伝わらなかったと伝えた。

トランプ氏は大統領経験者であることから、警護は主に大統領警護隊があたっている。同氏の遊説では大体、現地の警備で地元警察が大統領警護隊を支援する。時には国土安全保障省当局も協力する。

イベント前には、爆弾が仕掛けられていないかなど会場をチェックし、トランプ氏は必ず要塞化された車列で到着する。

通常、警備区域を設定し、全ての参加者が会場に入る前に金属探知機を通る。武装警備員が、参加者の持ち物を検査し、服の上から参加者の身体をさわって検査することも多い。

ある参加者は、イベントに先立ち大統領警護隊の隊員とみられる2人が近くの屋根の上に立ち、双眼鏡で周辺を眺めていたと述べた。「彼らはトランプ氏が登場する前、会場の後方左側をずっと見ていた」と語った。

大統領警護隊に警護手順についてコメントを求めたが、現時点で回答はない。ペンシルベニア州警察は、大統領警護隊に問い合わせてほしいと述べた。

倒れ込むトランプ氏、警備隊が決死の防御 鳴り響いた複数の銃声

米ペンシルベニア州バトラーで13日開かれた共和党の政治集会で最初の銃声が聞こえたのは、トランプ前大統領がステージで演説を始めて6分後のことだった。

突然「パン、パン」という発砲音が鳴り響いた。トランプ氏はすぐに右耳を押さえ、手についた血を見て、演壇の後ろに倒れ込んだ。

観衆は悲鳴を上げ、トランプ氏の背後の席にいた人たちはしゃがみ込んだ。

シークレットサービス(大統領警護隊)5人ほどがすぐに壇上に駆け上がり、トランプ氏を取り囲んだ。ライフルで武装した警察官もステージに上がった。

そこに再び銃声が響いた。シークレットサービスらは身を挺して25秒にわたってトランプ氏を壇上で守り続けた。

その後抱えられて立ち上がったトランプ氏は髪が乱れ、耳は血に染まり、顔には血が飛び散っていた。同氏は「靴を取らせてくれ」と繰り返した後、囲まれながら車へ向かった。その際、拳を突き上げて「ファイト」と口にすると、観衆から「USA、USA」と声が上がった。

目撃者がBBCに語ったところによると、銃撃犯はライフルを持って警備区域のすぐ外側に建つ低層ビルの屋上に登り、近くにいた警察官に叫んでいた。警察は当初困惑した様子で、すぐには対応しなかったという。

その目撃者は「次の瞬間、5発の銃声が鳴り響いた」と語り、シークレットサービスが犯人を銃殺し、屋上で死亡を確認したと話した。

集会に参加したトランプ支持者のロン・ムースさんはロイターに、4発ほどの銃声が聞こえたとコメント。「群衆がしゃがみ込むのが見え、トランプ氏も素早く身をかがめた」とし、「シークレットサービスが駆け上がり、1秒もたたないぐらい素早く彼を守った」と振り返った。

ステージ後ろのスタンドにいたジム・ムーアさんは。5列ほど上の男性が撃たれて倒れたと語った。撃たれた男性は捜査官の手当てを受けたという。

ステージの近くに座っていた70代の女性2人も、スタンドで2人が撃たれて倒れたと語った。

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トランプ氏暗殺未遂、世界にも衝撃 「政治的暴力」非難相次ぐ

 トランプ前米大統領暗殺未遂事件は世界各国にも衝撃を与え、国境を越えて非難の声が相次いだ。

 スターマー英首相は「集会での衝撃的な光景にがく然としている」と表明し、フランスのマクロン大統領は「われわれの民主主義にとって悲劇だ」と批判。イタリアのメローニ首相は、11月の米大統領選が迫る中「憎しみや暴力ではなく、対話と責任が優先されるよう望む」と述べた。

 グテレス国連事務総長も声明を出し「政治的暴力を明確に非難する」と強調。台湾の頼清徳総統も「私たちの民主主義では、いかなる形であれ政治的暴力は許されない」と主張した。

 インドのモディ首相は「友人への攻撃」だとして糾弾。ウクライナのゼレンスキー大統領は「トランプ氏が無事だと聞き安堵(あんど)した」と述べ「暴力がはびこってはならない」と訴えた。

 南米でトランプ氏に例えられるアルゼンチンのミレイ大統領は「卑劣な暗殺未遂の被害者となった」と指摘。トランプ氏と11日に会談したばかりのハンガリーのオルバン首相は「この暗黒の時間」にトランプ氏に祈りをささげるとX(旧ツイッター)に投稿した。

 オーストラリアのアルバニージー首相は臨時に記者会見し、「これは米豪両国民が共有している民主的価値に対する言い訳のできない攻撃だ」と非難した。

安倍元首相、フィツォ首相も… 要人狙い、続発のローンオフェンダー

 米東部ペンシルベニア州バトラーで13日開かれた共和党のドナルド・トランプ前大統領の選挙集会で、トランプ氏が演説中に銃撃された。日本でも安倍晋三元首相が2年前に銃撃されて死亡するなど、政治家への暴力は世界で後を絶たない。

 中欧のスロバキアでは5月半ば、フィツォ首相が中部ハンドロバで開かれた集会後に、文化施設の外で支援者と話していたところを至近距離から銃撃された。一時は深刻な容体とされたが、6月末に自宅療養のために退院した。地元メディアによると、政治活動家の単独犯だったとされる。

 安倍元首相への狙撃は2022年7月、奈良市で選挙応援の演説中に起きた。現行犯逮捕された山上徹也被告は、殺人など五つの罪で起訴された。23年4月にも、和歌山市の漁港で選挙応援中の岸田文雄首相の近くに爆発物が投げ込まれるなど、現職や首相経験者が相次いで狙われている。

 これらは特定の組織や団体に属さず過激化するローンオフェンダー(単独の攻撃者)による事件とみられている。事前把握は難しく、警察白書によると、各国の治安当局に危険性の認識が広がっているという。

 一方、ドイツでは今年5月、東部ドレスデンで欧州議会議員が若者のグループに襲われる事件があった。一部は極右の過激思想に傾倒していたと報じられている。同じ月にはベルリン前市長が図書館で暴行される事件も起きた。フランスではマクロン大統領が21年6月、地方視察中に地元市民に平手打ちされた。

 カリブ海の島国ハイチでは21年7月、モイーズ大統領が大統領邸に押し入った武装集団に襲われ死亡した。ハイチではモイーズ氏の殺害後、ギャングの暴力による支配が強まり、政情不安が続いている。

「隣の女性が撃たれた」 血だらけ、トランプ氏銃撃で会場パニック

米東部ペンシルベニア州バトラーで13日開かれた共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)の選挙集会は、演説中のトランプ氏が銃撃されて大混乱となった。当時の状況を米メディアが目撃者の話を通じて伝えた。

 米ABCニュースによると、11月の大統領選と同時に行われる連邦上院選に臨む同州共和党候補のデーブ・マコーミック氏は会場の最前列におり、7、8発の銃声を聞いたという。さらに人々はパニックになり、皆が地面に伏せたと緊迫した状況を振り返った。

 CBSニュースによると、トランプ氏の背後で演説を聞いていたというマイク・ケリー連邦下院議員は「隣にいた女性が撃たれ、他の人たちも撃たれた」と語った。

 また、現場にいた救急医はCBSの取材に「発砲音を聞き、最初は爆竹だと思った」。救急医は「あそこで撃たれた」と叫んでいた方向に向かったところ、頭を撃たれて血だらけになった被害者がいたと証言した。

聴衆は悲鳴、止まらぬ発砲音 トランプ氏暗殺未遂事件の一部始終

 11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が13日、東部ペンシルベニア州バトラーでの選挙集会で銃撃された。

 トランプ前米大統領が銃撃されたのは、東部ペンシルベニア州南西部にあるピッツバーグから北に約50キロの町だ。会場は農業フェアなどが行われることがある施設で、集会のためにステージや観客スタンドなどが設けられていた。

 現地からの中継映像によると、トランプ氏が演説をしている最中に「パン、パン」と複数回の発砲音が響き渡った。壇上のトランプ氏は右耳を右手でいったん押さえた後、手を離してその場ですぐにしゃがみ込んだ。この間も「パン、パン」という発砲音があり、複数の警護担当者らが壇上のトランプ氏に駆け寄り、覆いかぶさるようにして保護した。

撃たれてなお天に拳 トランプ氏、暗殺未遂も「強さ」演出 効果は

 「私は決して降伏しない」。トランプ氏は暗殺未遂事件から約5時間後、支持者向けのメールで「選挙戦続行」の決意を表明した。

 銃弾が右耳の上部に当たっており、数センチ弾道がずれていれば命の危険もあった今回の事件。しかし、トランプ氏は非常事態でも「暴力に屈しない強いリーダー」を演じることを忘れなかった。

 演壇から急いで退避させようとする警護担当者らを「待て、待て」と制止し、支持者らに向けてこぶしを何度も突き上げた。悲鳴を上げてパニック状態だった支持者らは「USA」コールで応え、会場は異様な熱気に包まれた。

 現場のペンシルベニア州は、大統領選の接戦7州の中でも特に…

会場外からトランプ氏を狙撃か 百数十m離れた建物の屋根上から狙う

 米東部ペンシルベニア州バトラーで13日に起きたドナルド・トランプ前大統領の銃撃事件で、米CNNはトランプ氏が選挙集会の会場外から狙撃されたと報じた。

 容疑者は、トランプ氏を警護する大統領警護隊(シークレットサービス)に殺害された。聴衆1人が死亡、1人が重傷で、トランプ氏も耳のあたりを負傷した。司法当局は暗殺未遂事件として捜査を始めた。

 報道によると、容疑者は、集会が開かれた屋外のイベント会場から百数十メートル離れた建物の屋根の上にいた。ライフルなどを使って狙撃した可能性があるという。トランプ氏は普段から大統領警護隊が警護しており、集会に参加するには荷物検査を受ける必要もある。

 容疑者はこうした警備態勢を把握した上で、会場外から狙った可能性がある。

 13日の集会は一般市民も参加が可能で、会場も事前に広報されていた。

乾いた銃声が響きしゃがみ込むトランプ氏、立ち上がり右耳とほほに鮮血…取材中の記者が遭遇

 銃撃事件があった集会会場で、米国メディアの記者らとともに、トランプ前大統領の演壇があるステージに近い記者席で取材していた。

 演説開始から6分ほどが経過し、トランプ氏が「米国史上最悪の大統領が就任してから、この国に何が起きたか見てみろ」などとバイデン大統領を非難していた時だ。

 「パーン、パーン、パーン」という乾いた銃声が響き、トランプ氏は右耳を押さえながらしゃがみ込んだ。正面の記者席から、その姿は見えなくなった。

 会場が悲鳴に包まれ、今度は「タタタタタ」という速い銃声が鳴り響いた。何が起きているのか分からないまま、周囲からの「頭を下げろ」という叫び声に従った。

 次にステージに目をやった時、トランプ氏は駆け寄った警護官に支えられながら立ち上がり、聴衆に拳を繰り返し突き上げていた。カメラのファインダー越しに見るトランプ氏の右耳と頬に鮮血が流れているのがはっきり見えた。

銃撃容疑者、動機解明が焦点 共和党員、民主党系寄付も

 米ペンシルベニア州の選挙集会でトランプ前大統領(共和党)を銃撃したとして大統領警護隊に殺害されたトーマス・クルックス容疑者(20)。米メディアによると、共和党員として有権者登録した記録が残る一方、過去には民主党に近い組織にも寄付していた。犯行動機は明らかになっておらず、解明が焦点だ。

 捜査当局は容疑者とみられる白人男性の遺体がみつかった現場で殺傷能力が高いAR15型の半自動小銃1丁を押収した。

 クルックス容疑者は集会会場の同州バトラーから約60キロ離れた同州ベセルパーク在住。2022年に地元の高校を卒業し、今年11月が選挙権を得て初めての大統領選となるはずだった。犯罪歴は確認されていないという。

 バイデン大統領が就任した当日の21年1月20日、17歳で民主党系組織に15ドル(現在のレートで約2300円)を寄付した。一方、18歳になった同年9月には有権者登録を行い、その際は共和党員と届け出ていた。

 容疑者の父は米CNNテレビの取材に「一体何が起きているのか」把握しようと努めていると話した。

トランプ氏銃撃 容疑者の車内から爆発物 動機解明は難航も

 米東部ペンシルベニア州で13日にトランプ前大統領が銃撃された事件で、米紙ニューヨーク・タイムズは14日、大統領警護隊(シークレットサービス)に射殺された同州在住のトーマス・クルックス容疑者(20)の車から二つの爆発物が見つかったと報じた。自宅からも別の爆発物のようなものが発見された。連邦捜査局(FBI)などが動機や計画の解明を進めている。

 報道によると、クルックス容疑者は13日夕、トランプ氏の選挙集会の会場近くにある建物の屋上から、半自動小銃AR15を使ってトランプ氏を狙撃した疑いが持たれている。トランプ氏は耳を負傷。聴衆1人が死亡、2人が重傷を負った。銃は容疑者の父親が合法的に購入したものだった。

 ただ、容疑者は事件直後に死亡しており、動機の解明は難航も予想される。

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【乾いた銃声に聴衆の悲鳴】トランプ氏暗殺未遂で“銃弾が右耳貫通”大統領選に影響は【日曜スクープ】(2024年7月14日)

「男が屋根に」トランプ氏銃撃前に目撃 容疑者は地元出身の20歳 高校では表彰も【サンデーステーション】(2024年7月15日)

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米大統領警護隊に強まる批判 トランプ氏銃撃阻止失敗

米東部ペンシルベニア州で起きたトランプ前大統領の暗殺未遂事件を受け、銃撃を阻止できなかった大統領警護隊(シークレットサービス)への批判が強まっている。

 米議会は警備体制に不備があったとして、警護隊のチートル長官らを追及する構え。バイデン大統領は14日、警備の在り方を再検討すると表明した。

 選挙集会では金属探知機による保安検査が行われていた。しかし、殺害されたトーマス・クルックス容疑者は会場の外で、トランプ氏が演説していた場所から120~150メートル程度離れた建物の屋上からライフルで狙撃した。

 容疑者はなぜそれほど接近でき、警護隊はなぜ狙撃可能な場所を警戒しなかったのか。議会や専門家の間では「警護隊の失敗だ」として、責任者の辞任を求める声も上がっている。

 ジョンソン下院議長(共和党)は「議会は完全な調査を行い、警備のどこに不備があったかを明らかにする」と述べた。コマー下院監視・説明責任委員長(同党)も「米国民は答えを求めている」として、22日の公聴会でチートル氏を証人喚問すると明らかにした。警護隊の元隊員もロイター通信に「あってはならないことだった。集中的な見直しが行われるだろう」と指摘した。

 警護隊は1865年、財務省の一部門として発足。1901年のマッキンリー大統領(当時)暗殺の後、大統領の警備を常時担う組織となった。

妻子かばおうとした男性犠牲に 知事「ヒーローとして亡くなった」

 米東部ペンシルベニア州で13日に起きたトランプ前大統領の銃撃事件で、同州のシャピロ知事は14日の記者会見で、銃撃で死亡したのは同州在住の消防士、コーリー・コンペラトーレさん(50)だと明らかにした。コンペラトーレさんは熱心なトランプ氏の支持者で、一緒に選挙集会に来ていた妻子をかばおうとして銃撃を受けた。シャピロ氏は「コーリーはヒーローとして亡くなった」と死を悼んだ。

 シャピロ氏は会見で「コーリーは2人の娘の父親であり、消防士であり、毎週日曜日に教会に行く人物だった。自分が暮らすコミュニティー、そして何よりも家族を愛していた」と述べた。遺族と面会し、同意を得た上で、身元や人柄を公表したという。

 米メディアによると、コンペラトーレさんは地元の消防団長を務めたこともあった。友人がオンラインの募金サイトで遺族への支援を呼びかけたところ、14日昼までに目標の7000ドルを大幅に超える約20万ドル(約3150万円)が集まった。

 シャピロ氏は民主党の有力知事の一人で、共和党のトランプ氏に批判的だ。しかし、14日の会見では「政治的な意見の違いが暴力に発展することがあってはならない。意見が違うのは構わない。我々は平和的な政治プロセスを通じて、意見の相違に対処しなくてはならない」と強調した。

【決定的瞬間】トランプを狙った「銃弾の軌跡」をカメラが捉えていた

ドナルド・トランプ前大統領の暗殺未遂事件に使われた銃弾の軌跡を、米紙「ニューヨーク・タイムズ」の写真家が捉えていたと同紙が報じている。トランプの頭部を弾丸がかすめた決定的瞬間の写真だ。

同紙の取材に応じた元FBI特別捜査官のマイケル・ハリガンは「発射物による空気の変異を示している可能性がある」、「耳をかすめるには角度が低いように思えるが、銃撃犯が複数発の弾丸を発砲したとすればありえない話ではない」と述べている。

撮影したダグ・ミルズは1秒間に最大30フレームの画像を撮影できるソニーのデジタルカメラを使用しており、1/8000秒のシャッタースピードで撮影していた。

犯人の男性はAR-15型自動小銃を使用していたとされる。ハリガンによればAR-15の弾丸は秒速3200フィート(約975m)で、シャッター速度が1/8000秒であればシャッターが開いている間に4/10フィート(約12センチ)飛ぶことになる。

「通常、弾丸を撮影するカメラは特殊なものを使っており、今回の写真のように横方向の軌道にある弾丸を写真に捉えるのは100万分の1の確率です。弾丸が飛んでくるとわかっていても、捉えるのはほぼ不可能です」とハリガンは語る。

そのうえで、「状況を考えて、これが銃弾の軌跡でないとすれば、他に何の可能性があるのか私にはわからない」と、これが銃弾である可能性が非常に高いことを認めている。

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「トランプ氏を標的に」発言は間違い バイデン氏

ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領の暗殺未遂事件を受け、ジョー・バイデン(Joe Biden)陣営は、当面はトランプ氏への攻撃の手を緩めざるを得ない状況にある。バイデン氏は15日、トランプ氏を「標的に」するべきだという表現を用いたのは間違いだったと認めた。

 バイデン氏は米NBCテレビの番組に対し、先週、献金者との電話会談で「トランプ大統領を標的に据える(put Trump in the bullseye)時が来た」と発言したのは「間違いだった」と認め、民主党に対して討論会の不振を受けてバイデン氏に撤退を求めるよりも「トランプ氏の振る舞いに的を絞るべき」という意図だったと釈明した。

 共和党は「標的」発言をやり玉に挙げて、バイデン氏こそがトランプ氏の暗殺未遂につながる政治的な状況を生み出したと非難している。ただし、過去にトランプ氏も連邦議会議事堂襲撃事件をあおったことには触れていない。

 しかしバイデン氏はトランプ氏を民主主義に対する脅威だと評した自身の発言を大筋で正当化。事件直後は批判を弱めたが、いつまでも攻撃を控えるつもりはない考えを示唆した。

「民主主義に対する脅威についてはどう語ればいいのか。これ(民主主義に対する脅威)は実在する。大統領がそういう発言をしている時にはどうすればいいのか。誰かを扇動しかねないからといって、何も言わないでいいのか」と反論。

「私は、そのような表現は用いていない。だが今、私の対立候補はそういう言い回しをしている。自分が負ければ、血の海になるだろうと発言している」と主張した。

トランプ氏暗殺未遂、カメラマンはいかにしてその瞬間を捉えたのか

始まりは何の変哲もない選挙集会だった――。カメラマンのエバン・ブッチ氏がAP通信向けに幾度となく撮影してきた集会と同じだ。

トランプ前米大統領はペンシルベニア州バトラーの演台に上がって支持者にあいさつし、演説を始めた。

次の瞬間、あたりは大混乱に陥った。

ブッチ氏は13日の暗殺未遂について、「自分の左肩越しに破裂音が数発聞こえた。すぐに銃声だと分かった」と振り返る。「この時、私は演台にレンズを向けていた。大統領警護隊(シークレットサービス)が駆けつけて(トランプ氏に)覆いかぶさるのが見えた。そこから仕事モードになり、一心不乱に自分の仕事を始めた」

集会参加者の多くが避難する中、ブッチ氏ら写真ジャーナリストはとっさに行動に移った。

ブッチ氏はAP通信のワシントン支局チーフフォトグラファー。「あのときは本能だった」「『この写真を撮らないと』という考えしか頭に浮かばない。写真家の職業病だ。戻って再現することは不可能、今この瞬間に撮影しないと、という思いだった」

銃声が響いた時、ブッチ氏は演台の正面に設けられた緩衝エリアにいた。まず頭に浮かんだのは自身の身の安全ではなく、目の前の出来事を記録することだった。カメラのレンズ越しに歴史的瞬間を捉えるチャンスは二度とない。

「どの場所ならトランプ氏の姿を捉えられるか、ベストアングルを探した」とブッチ氏は振り返る。「そして心の中で『OK、トランプ氏はどうやってここから避難するのか。警護官は彼をどこに連れて行くのか。どのような対応を取るのか』と考え始めた。最終的にトランプ氏が立ち上がり、警護官に連れられて演台の裏側に行くことが分かったので、私も急いで裏側に向かった」

ブッチ氏が撮影したのは、シークレットサービスの要員らがトランプ氏を支えながら安全な場所に連れて行く様子だった。

「トランプ氏は立ち上がると、群衆の方を見て、拳を突き上げ始めた」「ビューファインダー越しに横顔の血が見えた。多くの人がシェアしているのはこの瞬間だと思う」(ブッチ氏)

ダグ・ミルズ氏は40年以上にわたり歴代大統領の報道に携わってきた経歴を持つ。だが、米紙ニューヨーク・タイムズのカメラマンを務めるミルズ氏でも、13日のような出来事は経験がなかった。

「あっという間の出来事で、混乱状態だった。とにかく怖かった」とミルズ氏は語る。

撮影前、ミルズ氏は演台の周囲を歩き回って様々なアングルからトランプ氏の姿を確認。そして演壇のすぐ下に陣取ると、上を見上げた。銃声が聞こえたのはその時だった。

ミルズ氏はこの場所から、今回の銃撃で特に有名になった写真の1枚を撮影した。

決定的な瞬間を捉えていたことに気付くのには時間がかかった。

トランプ氏が安全な場所に搬送されてからしばらく経った後、ミルズ氏は自分の撮った写真に目を通し、ニューヨーク・タイムズ紙の編集者の元に送り返した。

トランプ氏に銃弾が命中した瞬間を撮影したことは分かっていた。一連の写真を見れば、トランプ氏が顔をゆがめて右耳に手を当てていることは容易に分かる。

しかし編集者のジェニファー・モスブラッカー氏から、何か別のものも写っていることを知らされた。

「ジェニファーから5分後に電話がかかってきて、『信じられないだろうけど』と告げられた」とミルズ氏は振り返る。「しくじったかと思った。それが最初に思いついたことだった。すると彼女から『頭の後ろの銃弾を捉えた写真がある』と言われた。『何だって』と聞き返すと、彼女は『シャッタースピードが高速だったので、銃弾が写っている』と続けた」

ジェニファー氏によると、連邦捜査局(FBI)の弾道学の専門家はこの写真を見て「100万回に1回」の写真と形容したという。

ブッチ、ミルズ両氏と一緒にいたゲッティイメージズの写真家、アンナ・マニーメーカー氏は最初、銃声を聞いて花火だと思った。

「だが群衆が悲鳴を上げ、騒いでいる人の一部からショックと困惑の表情で伏せるように言われた。現実とは思えなかった」

マニーメーカー氏の息づかいは荒くなり、頭も混乱し始めていたが、それでもシャッターを押し続け、この日の忘れがたい1枚となった写真を撮影した。

「演台の右手側に移動すると、警護官が全員(トランプ氏に)覆いかぶさっているのが見えた。警護官の脚の間からトランプ氏の顔が見えた」「どれだけ深刻な被弾なのか分からなかったので、容体を確認するために写真を撮った。彼の顔を血が伝うのが見えた」(マニーメーカー氏)

ミルズ氏とマニーメーカー氏、ブッチ氏は全員、混乱の中で自分たちの仕事に集中することがいかに重要だったかに言及した。

ブッチ氏は駆け出しの頃にイラクやアフガニスタン情勢を取材した経験があり、戦闘状態の中に身を置いたこともある。経験があったおかげで混乱の中でも落ち着いていられたと話す。ブッチ氏は同僚たちと同じく、基本に集中した。

「ビューファインダーをのぞきながら「『OK、光源は? 構図はどうなっているのか?』と考えた。『ゆっくり、ゆっくり。フレーミングと構図だ』と自分に言い聞かせた。どれも写真家なら自分に言い聞かせることだ」(ブッチ氏)

トランプ氏が撃たれたとき、マニーメーカー氏は息を切らしながら「オーマイゴッド」と連呼した。それでも動きを止めることはなかった。

「とにかく歴史を記録して、写真を撮りたかった」「少し神経質になっていた。自分にどんな成果が出せるのかと。だからシャッターを押し続けた。ののしり言葉を叫びながら『写真を取り続けるんだ』とつぶやいた」(マニーメーカー氏)

ミルズ氏はAP通信で同僚だったロン・エドモンズ氏から学んだことを思い出そうとしていた。エドモンズ氏は1981年、レーガン大統領の暗殺未遂事件を撮影した人物だ。

「レーガン氏が撃たれた写真を撮影した時の状況について、私はいつも彼に聞いていた。ひるまず、目をそらさず、ただ目の前のことに集中する、という答えだった」(ミルズ氏)

翌日わずか2~3時間の睡眠で稼働しながら、ミルズ氏は一呼吸置いてバトラーで体験したことを振り返った。

「怖かった。後から振り返っても恐ろしい。たぶん、自分の身の安全のために最も賢明な選択肢ではなかっただろう。それでも、私は自分の仕事をこなした」

仲間のカメラマンも同じ思いだった。

「すべてに焦点が合っていたこと、自分のすべき仕事をやり遂げたことに満足している」(ブッチ氏)

右耳には白いガーゼが…トランプ前大統領が暗殺未遂事件後初の公の場に登場 共和党大会聴衆に手を振る

アメリカの大統領選挙に向けた共和党大会が15日開幕し、党の大統領候補に正式に指名されたトランプ前大統領が、暗殺未遂事件以降初めて公の場に姿を見せた。銃撃された右耳には白いガーゼがつけられ、会場に現れると何度も右腕を掲げて聴衆の拍手に応えた。

共和党大会は4日間の日程で始まり、各州などの代議員の投票で、トランプ氏が正式に共和党の大統領候補に指名された。

また、副大統領候補には上院議員のJ・D・バンス氏が指名された。

バンス氏はオハイオ州出身の39歳で、ベストセラー作家としても知られ、「アメリカ第一主義」を掲げ、トランプ氏に強い忠誠心を示している。

こうした中、トランプ氏が創設したSNSの運営企業の株価が15日急騰し、トランプ氏が大統領に返り咲くとの見方が強まったことが影響した可能性がある。

一方、暗殺未遂事件のトーマス・クルックス容疑者をめぐり、アメリカのCNNは、捜査当局が携帯電話の解析からおよそ100件の事情聴取を行ったと報じている。

事件をめぐっては警備の不備を指摘する声も挙がっていますが、国土安全保障省のマヨルカス長官は15日、トランプ氏の警護を強化したと明らかにしている。

射撃練習に銃弾とはしごの購入、トランプ氏銃撃前の容疑者の行動が明らかに

トランプ前米大統領の暗殺未遂事件で、トーマス・クルックス容疑者は事件の前日から地元ペンシルベニア州ピッツバーグ近郊で準備を進めていたことが、捜査関係者の話で明らかになった。

捜査関係者がCNNに語ったところによると、クルックス容疑者は12日、自分が会員になっている射撃場を訪れて射撃の練習をしていた。翌日にはホームセンターではしごを買い、銃器店で弾丸50発を購入した。

その後自分の車を運転して1時間ほどかけ、トランプ氏の集会が開かれていた同州バトラーへ向かい、会場前に車を止めた。車のトランクには手製爆弾を隠し、爆弾に接続した発信機は自分で携帯。はしごを使って近くの建物に上り、前大統領を狙って発砲した。

捜査当局は動機の解明に全力を挙げ、事件前のクルックス容疑者の行動を徹底捜査しているが、事件から2日たった今も手掛かりはつかめていない。

容疑者の携帯電話は解析に成功し、使っていたコンピューターや寝室の捜索も実施。家族や友人からの事情聴取も進めているが、銃撃につながるような政治的動機や思想は見つかっていない。これまでの証拠から浮かび上がったのは、コンピューターのプログラミングやゲームに関心があるごく普通の若者だった。

クルックス容疑者は爆弾を遠隔操作で爆発させる起爆装置を身に着けており、車のトランクに隠した爆弾はこの装置と接続されていた。

捜査当局は、容疑者が銃撃の最中に気をそらす狙いで爆弾を爆発させることを計画していた可能性もあるとみて調べている。

車から見つかった爆弾をクルックス容疑者がどうやって組み立てたのかも分かっていない。ネット検索履歴を調べても、手製爆弾の作り方を検索した形跡は見つからなかった。

銃撃に使ったAR式ライフルは、クルックス容疑者の父親が合法的に購入したものだった。ペンシルベニア州警察の記録によると、父親は20丁あまりの銃を登録し、自宅で保管していた。銃は全て合法的に購入されていた。

容疑者と父親は自宅から車で25分の場所にある射撃場の会員で、一緒に射撃を楽しんでいたという。

CNNの衛星画像分析によると、同射撃場の射程は約200ヤード(約180メートル)。集会場のトランプ氏と、近くの建物の屋上にいたクルックス容疑者との距離の方が短かった。

クルックス容疑者は銃撃の当日、自宅のあるベセルパークの銃器店で弾丸50発を購入していた。

容疑者の父親は13日夕、一体何が起きているのか理解しようとしているとCNNに語り、息子について語るのは「捜査当局と話をするまで待つ」とコメントした。CNNは14日と15日にも父親にコメントを求めたが、返答はなかった。

捜査関係者によると、容疑者の両親は捜査に協力的で、事情聴取に対し、クルックス容疑者に友人はいなかった様子で、政治的傾倒もなかったようだと話しているという。ただ、息子の最近の生活についてはあまりよく知らなかったらしいと捜査関係者は話している。

資産運用大手ブラックロックCMにトランプ氏暗殺未遂の容疑者

米国のトランプ前大統領の暗殺未遂事件に関連して、資産運用世界最大手ブラックロックの過去のCMにトーマス・クルックス容疑者(20)が映っていたことが分かり、同社が問題のCMを撤回している。

13日にペンシルベニア州で発生した事件ではトランプ氏が負傷し、観客1人が死亡。クルックス容疑者はその場で射殺された。

ブラックロックの14日の説明によると、同社は2022年、同州ベセルパーク高校の教員が登場するCMを流したことがあり、背景に短時間映った数人の生徒の中に、クルックス容疑者がいた。「ビデオ映像は全てしかるべき当局に提出する。犠牲者への配慮から、問題の動画は出回らないようにした」と同社広報は説明している。

このCMはX(旧ツイッター)などのSNSで14日に拡散していた。

ブラックロックは「政治的暴力はどんなものであれ強く非難する。我々は礼節とこの国の団結を促進する役割を果たす」と強調している。

ブラックロックは銃器メーカーのスターム・ルガーや、スミス&ウェッソンの親会社アメリカン・アウトドア・ブランズの大株主でもある。

15日に発表した四半期決算では、運用資産総額が過去最高の10兆6000億ドル(約1680兆円)に膨れ上がった。

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トランプ前大統領「銃撃受けた町で選挙集会を開く」SNSで表明

暗殺未遂事件からおよそ2週間。アメリカのトランプ前大統領は、自らが銃撃を受けたペンシルベニア州の町で再び大規模な選挙集会を開くと表明しました。

トランプ前大統領は26日、SNSで「私はペンシルベニア州バトラーに戻り、大規模な選挙集会を開くつもりだ」と表明しました。

ペンシルベニア州バトラーは、トランプ氏が13日の選挙集会の演説中に銃撃を受けた町です。

投稿では「銃撃を受けて亡くなった消防士の男性の魂や、負傷した愛国者たちを称える」としています。

また、トランプ氏は「ファイト、ファイト、ファイト!」とも書き込んでいます。

アメリカメディアによりますと、トランプ氏は銃撃を受けた直後にも壇上から「ファイト」=「戦え」と支持者に向けて叫んでいました。

トランプ氏としては銃撃を受けた町で再び集会を開くことで支持者に一段の結束を促すとともに、事実上の民主党候補となったハリス副大統領に関心が集まっている現在の選挙戦の状況を変える狙いがあるものとみられます。

また、トランプ氏は26日に行った演説で「つい先ほど、耳の最後の絆創膏をとったところだ」と明かし、支持者を前に回復をアピールしていました。

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