小林製薬「紅麹事業」からの撤退を正式表明 健康被害訴える問題受け 取締役会で決議
「小林製薬」の紅麹サプリを巡り健康被害を訴えている問題で、小林製薬は「紅麹」事業から撤退すると正式に発表しました。
小林製薬は3月22日に紅麹関連製品にて一部の紅麹原料に想定していない成分が含まれている可能性が判明したことを発表し、紅麹関連製品に関して、使用中止や自主回収などの対応を行っていました。
こうした状況の中で、重大な健康被害を引き起こすなどの影響等を踏まえ、8月8日に開催された取締役会で「紅麹」事業から撤退する決議をしたと発表しました。
事業撤退後においても、健康被害に遭った顧客や取引先への補償、原因究明等の対応は進めていくとしています。
また、紅麹関連製品にかかわる製造ラインの問題点を全て洗い出し、再発防止策を講じることが企業としての使命であると判断し、これらについても継続して実施するとしています。
小林製薬が4か月ぶり会見「信頼を一つずつ積み重ねたい」…紅麹事業から撤退発表
「 紅麹べにこうじ 」成分入りのサプリメントを巡る健康被害問題で、小林製薬は8日、大阪市内で記者会見を開き、紅麹事業から撤退すると発表した。健康被害に遭った人への補償を19日から開始することも公表した。
一連の問題を巡って、小林製薬が会見するのは約4か月ぶり。冒頭、8日付で社長に昇格した山根聡氏は「あってはならない事態を起こし、痛恨の極みだ」と陳謝し、問題の背景に創業家中心の経営があったと指摘。「経営の考え方を根本的に変え、信頼を一つずつ積み重ねたい」と述べた。
小林製薬は繊維大手のグンゼから紅麹事業を譲り受け、2016年に自社工場で原料の製造を始めた。山根氏は「継続することが許されるのか冷静に考えた」と撤退の理由を説明した。
補償は、サプリの摂取と症状に相応の因果関係が認められる人が対象。医療費と交通費のほか、精神的苦痛に対する慰謝料や休業補償、後遺障害による逸失利益を支払う。亡くなった人は別途、対応するという。
4日時点で因果関係を調査している死者は107人、相談件数は約1万300件に上る。社長を引責辞任し、補償担当の取締役となった創業家出身の小林章浩氏は「責任を持って補償をやりきることが私に課せられた使命だ」と語った。
一方、再発防止策については健康被害の原因が特定できておらず、「検討中」とするにとどまった。
小林製薬は今年1月に健康被害を把握したが、問題を公表し、国や自治体に報告したのは2か月余りたってからで、対応の遅れが指摘されていた。
小林製薬の山根新社長、紅麹問題で「説明責任果たせていなかった」…小林前社長は「責任持って補償する」
「 紅麹べにこうじ 」成分入りサプリメントを巡る健康被害問題で、小林製薬は8日、大阪市内で記者会見を開いた。同日付で社長に昇格した山根聡氏が冒頭、「お客様やお取引先様に、ご迷惑、ご心配をかけた。機能性表示食品のあり方にも影響を与え、改めておわびしたい。誠に申し訳ありません」と謝罪した。
引責辞任した創業家出身の小林章浩前社長も出席し、「関係の皆様にご迷惑をおかけしたことを深くおわびします」と陳謝し、「補償をやり切ることが今後の当社の歩みの大前提になる。責任を持って補償を進めていくことが当時の社長である私の使命だ」と語った。
この問題では、小林製薬の対応の遅れが指摘されている。山根氏は「想像力が働かず、説明責任を果たせていなかった」と述べた。
小林製薬の最終利益14億円、紅麹問題響き81%減…6月中間連結決算
小林製薬が8日発表した2024年6月中間連結決算は、売上高が前年同期比0・7%減の731億円、最終利益が81・7%減の14億円だった。「紅麹(べにこうじ)」成分入りのサプリメントを巡る健康被害問題を受け、特別損失として、製品回収の関連費用77億円と製造設備の減損損失2億円を計上したことが響いた。
「未定」としていた24年12月期通期の業績見通しも公表した。売上高は前期比2・6%減の1690億円、最終利益は40・5%減の121億円を見込む。