英アストラゼネカ、コロナワクチンからの撤退を発表 需要減少で
ロンドン(CNN) 英製薬大手アストラゼネカは8日までに、新型コロナウィルスワクチンの事業から撤退する方針を明らかにした。
同社が英オックスフォード大学と共同で開発した「バキスゼブリア」は主要な新型コロナワクチンのひとつとして、2021年1月に英国で接種が始まり、世界に計30億回分あまりが供給された。
だが同社によると、23年4月以降は収益が上がっていない。ワクチンが続々と開発されて供給過剰となり、バキスゼブリアの需要が減少したため、すでに生産、供給を停止しているという。
同社はまず欧州で販売承認の取り消しを申請する決断を下したと述べた。
欧州医薬品庁(EMA)も公式サイト上で、バキスゼブリアの承認取り消しを発表した。
アストラゼネカは他国の規制当局との間でも、需要が見込めない場合の承認取り消しなど、今後の方針を調整する構えを示した。
そのうえで、バキスゼブリアが世界各国に認められ、パンデミック(世界的大流行)の収束に重要な役割を果たしたと評価されてきたことは、「大きな誇りだ」と強調した。
英アストラ、コロナワクチン撤退 需要減で 世界で30億回分供給
英製薬大手アストラゼネカは8日、新型コロナウイルスワクチン事業から撤退すると明らかにした。
パンデミック(世界的大流行)の収束や、変異株に対応した最新のワクチンの普及で、需要が減少したため。欧州での販売承認の取り消しを求めたほか、他の地域でも当局や提携先と撤退に向けた協議を進める。
アストラゼネカは声明で、自社のワクチンについて「使用が始まった最初の年だけで650万人超の命が救われ、(これまでに)全世界で30億回分以上が供給された」と説明。「パンデミックを終わらせる上で果たした役割を大変誇りに思う」と強調した。
新型コロナのワクチン事業終了 需要減で英アストラゼネカ
英製薬大手アストラゼネカは8日までに、新型コロナウイルスワクチンの事業から撤退すると明かした。世界に30億回分を超えるワクチンを供給してきたが、新たなワクチンの登場で需要が落ち込んでいた。既に生産と供給を終えたという。欧米メディアが報じた。
アストラゼネカは英オックスフォード大と新型コロナのワクチンを共同開発。2021年1月に英国で接種が始まった。アストラゼネカは「パンデミック(世界的な大流行)を終わらせるために果たした役割を誇りに思う」との考えを表明した。
アストラゼネカが新型コロナワクチンの製造・供給停止へ 接種後まれに血栓報告され日本国内では使用伸びず
イギリスの製薬大手アストラゼネカは8日までに、新型コロナワクチンの製造および供給を停止する方針を明らかにした。
アストラゼネカによると、新型コロナワクチンの製造と供給を停止したのは、変異株に対応した新たなワクチンが開発され、需要が減少したためだとしている。
ワクチンは、2021年にイギリスで接種がはじまり、世界で約30億回分が供給された。
アストラゼネカ製ワクチンをめぐっては、接種後、まれに血栓ができる事例が報告されたこともあり、日本国内での使用は伸びず、厚生労働省は2022年9月に供給を終了している。