「すっごいキラキラしていた」元俳優・若山耀人容疑者の小中同級生が見た変化「チャラく…」 宝島龍太郎さん夫妻遺体損壊事件で逮捕

「すっごいキラキラしていた」元俳優・若山耀人容疑者の小中同級生が見た変化「チャラく…」 宝島龍太郎さん夫妻遺体損壊事件で逮捕

栃木・那須町で見つかった夫婦の遺体を損壊した疑いで韓国籍の姜光紀(カン・グァンギ)容疑者と共に1日逮捕された元俳優の若山耀人(わかやま・きらと)容疑者(20)。

俳優として活動していた若山容疑者は、子役時代にはNHK大河ドラマにも出演していた。その後も順調に芸能生活を歩んでいたはずの若山容疑者は、どこで道を誤ったのか。同級生を取材すると見えてきたのは4年前の“変化”だった。

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」に出演

栃木・那須町の山林で夫婦の焼かれた遺体が見つかった事件で、1日未明、実行役とみられる韓国籍の姜容疑者と元俳優の若山容疑者が逮捕された。

被害に遭ったのは、上野で飲食店を経営する宝島さん夫妻で、逮捕された2人は、最初に逮捕された平山綾拳容疑者から指示され、宝島さん夫妻の遺体を焼くなどしたとみられている。

数年前まで俳優として活動していた若山容疑者は、2018年には舞台上で「みなさんおはようございます!とてもかわいらしくイケメンな曇宙太郎役を演じました若山耀人です」と元気よく挨拶していた。

芸能活動を始めたのは小学生の頃とみられていて、2014年には出身地である岐阜県・美濃加茂市の『もっとみのかも夢大使』に就任。当時9歳だった若山容疑者は、一緒に写る中学生らと比べると、背も小さく表情も幼く見える。

同年には、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」にも出演。その役の衣装で、プロ野球の始球式にも登場した。

この時、若山容疑者が演じていたのは、主人公・黒田官兵衛の幼少期という重要な役どころだった。その後も、様々なドラマや映画に出演。

一方で、小学校の卒業文集には「世界で戦う僕の夢」というタイトルで「サッカー選手になりたい」と綴っていた。さらにクラスメートに対し、「絶対に夢を諦めるなよ!」というエールも送っていた。

小・中学校の同級生「すっごいキラキラしていた」

若山容疑者と小・中学校の時期に仲が良かったという同級生の男性は、当時の様子について、「すっごいキラキラしていましたね。誰にでも優しいみたいな感じで、本当にすてきな人でしたね。運動神経もものすごく良かったですし、行事ごとだったりは率先してリーダーだったりして、本当にみんなの中心みたいな人物でした」と振り返る。

男性によると、若山容疑者は中学2年生になるタイミングで、家族と共に岐阜から東京へ引っ越したという。

その頃に出演した映画の公開初日の舞台挨拶では、「本当に今日朝早くから、しかも雨が降っている中でこんなにたくさんの方に来ていただけて本当にうれしく思います。本当に初日を迎えられてうれしいです!僕はそうですね、(身長が)12~13㎝くらい伸びて」と笑顔を見せていた。

同じ映画のイベントでも、年上の出演者との会話で爽やかな笑顔を見せていた。

このイベントから2年後に若山容疑者と遊んだという同級生の男性は、「高1の時、(若山容疑者は)髪を染めていたので大人だなっていう感じはありましたね。(人づてに)タトゥー入っているよとか、ピアスいっぱい開いているよと聞いていたので、なんかちょっと悪い道って言ったらあれですけど、チャラくなっているというのは感じていました」と雰囲気の変化について話した。

変化を感じたのと同時期の2020年に若山容疑者は、当時所属していたとみられる大手芸能事務所を退所した。

ここから4年後の2024年、仲が良かった同級生の名前を思わぬ形で目にした男性は、「ショックですよ。何かの間違いだろうとか思っていたんですけど…。上からの指示を受けてやむを得なくやったという形であってほしいなとは思います。僕個人としては…」と話した。

平山容疑者は、1日に逮捕された2人について、「渋谷のクラブで知り合いその後何度か飲んだ」と供述。捜査本部は、事件に関わっている人物が他にもいるとみて捜査している。

若山耀人容疑者の高校時代に訪れた変化…事務所退社も 大河で共演した谷原章介「複雑、言葉にならない」

栃木県那須町の山中で、宝島龍太郎さん夫婦が遺体で発見された事件で逮捕された、元俳優の若山耀人容疑者(20)。遺体に火を付けた実行役のひとりとみられています。

子役時代にはNHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」にも出演し、俳優として活躍、世間からも注目されていた若山容疑者。

サンケイスポーツ 山下伸基編集委員:

子役では結構演技派で、将来を期待されていたと聞いています。子役のオーディション、特にNHKの大河ドラマは、相当能力がないと合格しない。

「軍師官兵衛」で、主人公の幼少期と息子役と2回出ているんですね。大体2回出る子役っていうのは、1回目のやっぱり演技がうまくて、2回目も出そうっていうことになるし、将来的に有望だからっていうことで、2回出るっていうことが多いんです。

“将来有望”と周囲からも評価を受けていた元俳優に、一体何があったのでしょうか。

地元でも有名「ムードメーカー」

今年の1月に岐阜県美濃加茂市の成人式で、若山容疑者に会ったという友人は、そのときの様子をこう話します。

成人式で若山容疑者に会った友人:

東京にいるのは知っていたので、東京のほうの成人式に参加するのかなって思っていたので、こっちに来て成人式にいたから、どうした?ってびっくりした。

こっちにも友達いるというか、こっちも一応地元やでって、成人式来たはいいけど、久々すぎてあまり友達おらん、みたいな変な笑い話はした。

お金に困っている様子はなかったと思いますよ、僕らが知っている耀人(容疑者)ではあったかなって。

――僕らが知っているというのは?

シンプルにムードメーカーだから、そのままでしたね、小学校の時と変わらない。

地元の友人から見ると、子どもの頃から変わらず、お金に困った様子もなかったといいます。

小学校時代の同級生:

(小学校時代は)学校を休んでお仕事の方に行ったり、結構活躍していて、まわりも「すごいね」みたいな感じで。中学校1年生のときですかね、そこから引っ越して東京の方かな?に行ったので。

子どもの頃からサッカーに打ち込み、子役としての活躍は、地元でも注目されていた若山容疑者。上京し地元を離れた後、高校1年で再会したい際に、ある“変化”がみられたといいます。

小学校時代の同級生:

頭、金髪になっていましたね。(その後、人づてに)タトゥー入っているよとか、ピアスいっぱい入っているよとかは聞いていたんで、なんかちょっと悪い道っていったらあれですけど、チャラくなるというか。

友人が変化を感じた同じ時期の2020年頃、所属していた大手芸能事務所を退所したとみられる若山容疑者。

移送された際の映像を見ると、耳の下辺りにタトゥーらしきものが確認できます。

また、別の友人は、2月~3月頃にSNSでの変貌ぶりに驚いたといいます。

若山容疑者の友人:

SNSでクラブに行っている写真を見かけました。友達なのか先輩なのかも分からないですけども、男の人と複数人で写真を撮っている。3月か2月くらいに、その投稿を見た気がします。クラブにいくというイメージがないというか「へークラブに行くんだ」っていう、意外だなというイメージは持ちました。

小学校の時も中学校の時も、リーダー的な立ち位置にいるイメージがあって、すごいしっかりしていて、頭もよかったので、すごく意外だなっていうか。何があったんだろうっていう感じですね…。

大河ドラマで共演…谷原章介から見た若山容疑者

――谷原さんはNHK大河ドラマ「黒田官兵衛」で共演していたということですが、当時の印象は?

MC谷原章介:

主人公の黒田官兵衛の幼少期、そして息子役で、途中で命を狙われるんですよ。その命を狙われた松寿丸を、竹中半兵衛だったぼくがかくまって、実は殺したことにしておいて、命を守るという役だったんです。だから、すごく…、なんかこう…複雑な気がします。言葉にならないような。

正直、個人的な付き合いがあったわけではないので、当時の若林容疑者は10歳ぐらいだったと思うんですけど、決してやはり…現場に入っていますから、本当の部分というのは分かりませんけど、現場では静かに、なおかつきちんと仕事に向き合って、お芝居もとても上手な子で、これからが楽しみだ、どんどん売れていくんだろうなと思っていました。

撮影日数でいうと、あっても2日ないし3日ないくらいだったと思います。もしくはぼくが現場にいて、共演のシーンはなくても、スタジオで一緒に会ったりはあったかもしれませんけど、個人的な話をするというところまでは、なかなかいっていなかったですね。

若い時期ですから、一時期やんちゃになったりすることはあると思うんですけど、あの頃の10歳の若山容疑者が、そんなふうに…例えばピアスをしたり、金髪でチャラチャラする子になるとは、ぼくは想像していなかったです。

首元に“タトゥー”元俳優の若山耀人容疑者を送検…鋭い目つきで下を見据え 宝島龍太郎さん夫妻遺体損壊事件 栃木・那須

宝島龍太郎さん(55)、幸子さん(56)夫妻の遺体を焼いて損壊した疑いで逮捕された、元俳優の若山耀人(きらと)容疑者(20)が2日、送検された。

留置先の東京・大田区の警視庁田園調布署を2日朝に出た際、若山容疑者は終始うつむいていたが、首元には、翼のようなデザインのタトゥーが見え、鋭い目つきで下をじっと見つめていた。

若山容疑者は、岐阜県出身で、2014年度のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」で主人公黒田官兵衛の幼少時代を演じて一躍有名になり、放送された年には、プロ野球の始球式も務めた。また、山陽・九州新幹線「みずほ」の姫路駅停車を記念して、姫路駅の一日駅長を務めた事もあり、他にも多くの映画やドラマに出演したが、近年は俳優として活動していなかったようだ。

若山容疑者をめぐっては事件後、同じく宝島さん夫妻の遺体損壊容疑で逮捕され、実行犯とみられている韓国籍の姜光紀容疑者(20)と一緒に、大阪に潜伏していたとみられることが、新たに分かっている。

血痕を洗い流そうとした形跡 那須夫婦遺体 空き家ガレージに

栃木県で夫婦の遺体が見つかった事件で、夫婦が暴行されたとみられる空き家のガレージで、血痕を洗い流そうとした形跡が見つかったことがわかった。

この事件は4月16日、栃木・那須町で、宝島龍太郎さん(55)と幸子さん(56)の遺体が見つかったもので、実行役とみられる元俳優の若山耀人容疑者(20)や韓国籍の姜光紀(カン・グァンギ)容疑者(20)らが逮捕されている。

捜査関係者によると、宝島さん夫妻が暴行を受けたとみられる都内の空き家のガレージで、血痕を洗剤で洗い流そうとした形跡が残っていたことが新たにわかった。

暴行の痕跡を消そうとしたとみられる。

若山容疑者ら2人は、この空き家で宝島さん夫婦と接触したとみられているが、2人に依頼した平山綾拳容疑者(25)が「2人に報酬を250万円ずつ渡した」と供述していたこともわかった。

平山容疑者はさらに「報酬の全体額が1500万円。(指示役の)佐々木光容疑者(28)の取り分は100万円で自分が900万円受け取った」と供述しているということで、警視庁が慎重に裏付けを進めている。

若山耀人容疑者と姜光紀容疑者が大阪に潜伏し一緒に行動 “数百万円報酬”大半を大阪で使ったか 宝島龍太郎さん夫妻遺体損壊事件

栃木県那須町で夫婦の焼かれた遺体が見つかった事件で、実行役とみられる元俳優の男ら2人が犯行後、大阪に潜伏していたことがわかった。

3日午前に送検された元俳優の若山耀人容疑者(わかやま・きらと=20)と韓国籍の姜光紀容疑者(カン・グァンギ=20)は4月16日、那須町で宝島龍太郎さんと幸子さんの遺体を損壊した疑いが持たれている。

2人は、都内の空き家で宝島さん夫婦と接触した後、車で那須町の現場に行った実行役とみられているが、犯行後、大阪に逃走し潜伏していたことが捜査関係者への取材でわかった。

2人は、大阪でホテルに泊まりながら数日間、一緒に行動し、その後、関東に移動したという。

2人は「遺体を処理した後、数百万円の報酬を受け取った」と供述しているが、逮捕された際、大半を持っておらず報酬の多くを大阪で使った可能性があるとみられている。

これまでに指示役と仲介役の男も逮捕されていて、警視庁はさらに上に別の指示役がいる可能性があるとみて捜査している。

「逮捕の4人以外“別の存在”」ドラマ活躍の元俳優も…実行役とみられる男2人逮捕【報道ステーション】(2024年5月1日)

『那須・夫婦遺体事件』“実行役”2人は報酬250万円ずつ受け取ったか ──ニュースまとめライブ(日テレNEWS LIVE)

“指示役”への1500万円を分配か…那須夫婦遺体事件 カネの流れ【報道ステーション】(2024年5月2日)

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《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生

 栃木県那須町の河川敷で宝島龍太郎さん(55)と幸子さん(56)夫妻が焼死体で見つかった事件。警察は、指示役と実行役、両者を繋いだ仲介役の計4容疑者を逮捕し、事件の詳細が徐々に分かってきた。しかし、指示役の佐々木光容疑者(28)が「報酬を約束されて、死体の処分を指示された」と供述していることから、さらなる黒幕がいるとみられており、全容解明にはまだ時間がかかりそうだ。

「最初に出頭した平山綾拳容疑者(25)を足がかりに、警視庁と栃木県警の合同捜査本部は指示役の佐々木容疑者、実行役の若山耀人(20)と韓国籍の姜光紀(20)の2容疑者を逮捕しました。平山容疑者によると、4人の報酬は計1500万円。このうち100万円は佐々木容疑者、平山容疑者が900万円、若山容疑者と姜容疑者が250万円ずつ──これが取り分だったといいます。

 容疑者らは渋谷のクラブで一緒に遊んでいたものの、互いの本名もよく知らないような関係の薄さでした。なぜ、この程度の関係の薄さと割に合わない報酬で今回のような犯行に手を染めたのか、まだよく分かっていない部分も多いです」(大手紙社会部記者)

 今回の事件では、実行役の若山容疑者が大河ドラマにも出演経験のある元子役俳優だったことも衝撃的だった。

「血痕が発見されている品川区東五反田の空き家にいて、品川から那須の移動に使用された車に乗っていたのは、若山容疑者ら2人の実行役です。誰がどのように夫妻を殺害したかはまだ判明していません。しかし、宝島さん夫妻の死因は窒息で、幸子さんは頭蓋骨を骨折しており、遺体は燃やされていた。これに若山容疑者が強く関わっていることは間違いなさそうです」(同記者)

 小学校2年生から大手芸能事務所に所属し、2014年にはオーディションで300人から選ばれ、岡田准一主演のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』で黒田長政の幼少期役・万吉を演じた若山容疑者。過去の雑誌のインタビューで憧れの俳優は岡田だと語り「いつかワイヤーアクションをやりたい。岡田さんみたいな俳優になりたい」と話し、撮影中は父上と呼ぶ岡田のことを、演技外ではパパと呼び慕っていた。雑誌『an・an』2014年3月号の対談で、岡田も「きらとは人見知りしないし、無邪気で元気ないい子。そのまま、まっすぐ育ってね」「将来は仮面ライダーになりたいんだよね? 応援してるよ」などとエールを送っていた。

目撃されていた渋谷のクラブでの様子

 しかし無邪気だった若山容疑者は、まっすぐ育つどころか取り返しがつかない事件に関わった。2018年の舞台出演を最後に芸能界から姿を消し、数年後には渋谷で変わり果てた姿で目撃されていた。

「“仕事”を依頼した平山容疑者は『(若山容疑者と)去年末から年始にかけて渋谷のクラブで知り合って、何度か飲んだ』と話しています。いくつかのクラブに出没していたようです」(前出の記者)

 容疑者らが行き来していたクラブは渋谷の中でもやんちゃな若者が集まることで有名だった。平山が行きつけだったというクラブの店員が話す。

「平山はよくお店に来ていたので知っています。入口で身分証の提示があります。VIPルームでよく飲んでいたので、顔と名前を覚えています。ニュースを見た時はすぐ分かりました。(指示役の)佐々木もうちの店で一緒にいたみたいです。VIP料金は5万~6万円くらいからでシャンパンを入れるお客さんも多い。知り合いが集まってきてわいわいやる感じですね。その中に若山もいて、一緒に飲んでいることもありました。首筋にタトゥーがあったのを覚えていたので、すぐ分かりました。ウチはハジけた客さんが多いので、特に彼らが目立っていたという感じではなかったですが、大人数で騒ぎまくっていましたよ」

 深夜から未明にかけて、VIPルームで浴びるように酒を飲み遊んでいたという容疑者ら。 平山容疑者から250万円を受け取ったという若山容疑者は「そんなにもらっていない」と話しているというが、留置所で今何を考えているのか。そして、彼らに仕事を“依頼”した黒幕は誰なのか。捜査の進展が待たれる。

那須町夫婦遺体 容疑者同士の報酬食い違いに元刑事が疑問「下の人間にたくさん…ありえない」

 元大阪府警刑事で犯罪ジャーナリストの中島正純氏が3日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)に電話出演し、栃木県那須町の河川敷で焼損した夫婦の遺体が見つかった事件で、容疑者らの供述の食い違いについて自身の見解を示した。

 警視庁と栃木県警の合同捜査本部は1日、死体損壊容疑で住所、職業不詳、元俳優の若山耀人(きらと)容疑者と韓国籍の姜光紀容疑者を逮捕した。2人は実行犯役とみられ、この事件による逮捕者は指示役とみられる佐々木光容疑者、仲介役と目されている平山綾拳容疑者を含め、4人となった。

 番組では、調べに対し平山容疑者が「900万円を受け取り、実行役2人に250万円ずつ渡した」と供述したことを伝えた。一方で、実行役2人は「250万円より少ない額だった」と、報酬額について食い違いがみられている。佐々木容疑者の報酬について、平山容疑者は100万円であると供述しているが、佐々木容疑者は「まったく受け取っていない」などと話しているという。一方で平山容疑者は、佐々木容疑者が上役とみられる人物から1500万円を受け取ったとも話している。

 容疑者らの食い違いについて、中島氏は「人間はうそをつきますので、誰が本当のことを言っていて、誰がうそを言っているか、今の状況ではたぶん警察もまったく分からない状況」とコメント。その上で、「警察は真に受けていないです。裏付け捜査をして明らかにしていく」と、淡々と捜査が進められていくと見通した。

 中島氏が疑問に感じたのは、その分配の割合だという。「たとえば佐々木容疑者が100万円、平山容疑者が900万円、このへんが非常におかしい。この構図から見て、何かものを頼んで、上役がいて、仲介役、実行役がいると。上の人が誰よりもたくさんのお金を取ることが当然の話。自分が少なくて、下の人間にたくさんのお金を渡すことはありえない話だと、私は思います」と指摘した。中島氏の推測では、「1500万円とは別に、上役の人から“これは佐々木君の分ね”と、他のお金をもらっている可能性がある」という。

【那須2遺体】宝島さん夫妻が襲われる直前、「夜景を眺めながら一緒にタバコを吸っていた仕事仲間」は“黒幕”に利用されていたのか

 発生から2週間。栃木県那須町で夫婦の焼死体が見つかった事件は、ようやく「実行役」2人の逮捕までこぎつけた。だが、謎はいくつも残されたままだ。いまだ正体が見えてこない「黒幕」。いったい誰が大金を用意し、この複雑怪奇な犯行の画を描いたのか。そしてなぜ被害者夫妻は、殺される運命の「空き家」に自ら向かったのかーー。

ルフィ事件との類似性

 ここまで登場人物が入り組む殺人事件は珍しい。最初に逮捕されたのは「仲介役」。次に「指示役」、「実行役」とこれまでに4人が捕まっているが、いまだ「黒幕」の正体は判明していない。

「黒幕が自分にまで辿り着けないように、あえて複数人を介在させる計画を立てた可能性があります」(警視庁担当記者)

 一方、末端に近づくほど目立つのは犯行の杜撰さだ。5月1日に逮捕された若山耀人容疑者(20)と姜光紀容疑者(20)の「実行役」2人が栃木県那須町の山中に遺棄した宝島龍太郎さん(55)と妻の幸子さん(56)の遺体は、2人が逃走して間もなく、まだ燃え盛っている最中に地元民に発見された。

 現場には遺体を燃やすガソリンの持ち運びに使った携行缶を放置。その後、犯行に使われた車もあっけなく特定されたが、「仲介役」平山綾拳容疑者(25)名義の車だった。3人とも捕まえに来てくれと言わんばかりの雑さだ。

「目先のカネ欲しさに黒幕に操られたルフィ事件の実行部隊を彷彿とさせます。平山容疑者は報酬の約900万円を使う暇もないまま、事件翌日の4月17日に出頭。若山・姜両容疑者は逮捕までの数日間、大阪で平山容疑者からもらった数百万円を散財してきたようですが、人生を棒に振るには全く見合っていない。4月29日、逃亡先の沖縄県で捕まった、平山容疑者の上にいた『指示役』の佐々木光容疑者も、犯行現場とされる品川区東五反田の空き家近くの防犯カメラに映っていました」(同)

「知らない人物から依頼された」と不可解な供述をする「指示役」

 捕まった4人の供述内容には不可解な点がいくつもある。まず挙げられるのは、黒幕に一番近い佐々木容疑者が「会ったことがない人物から突然非通知で電話があり『遺体の処理』を頼まれた」と供述している点だ。

「普通に考えてそんな怪しい話を真に受けるわけがない。警視庁は黒幕を庇っているのか、恐れているのか、何らかの理由で佐々木容疑者がウソをついていると考えている。黒幕との間に『もう一人の指示役』がかまされている可能性もあります」(同)

 4人が「遺体の処理」を頼まれたと揃って供述している点も謎の一つ。実際には、被害者夫妻は空き家に行くまで生きていたからだ。

「空き家のガレージと実行役2人が宝島さんを運んだ車には血痕が残っており、警視庁は実行役2人が空き家内で夫妻を殺害した可能性が高いと考えています。ただ、それだと『遺体の処理』ではなく『殺害依頼』だったことになる。実行役2人は殺害も含めて引き受けていたのか、もしくは指示された通り行ってみたらまだ生きていたので仕方なく殺したのか。それとも別の第三者が殺害に関わっていたのか。このあたりもよく分かっていません」(同)

犯行現場近辺まで夫妻を連れて行った「仕事仲間」

 そして最大の謎は、なぜ夫妻が暴行現場となった空き家に自ら足を運んだかという点である。ここでキーパーソンとなるのは、直前まで夫妻と行動を共にしていた「仕事仲間」の知人2人だ。

 事件前夜、宝島さん夫妻は午後9時半頃に、東京・上野で知人2人が借りたワンボックスのレンタカーに乗り込み、11時頃には品川区東品川の天王洲アイル駅近くまで移動して下車。30分後にまた車に乗り込んだところまでは分かっている。

 その後どこで下車したかは分かっていないが、宝島さん夫妻は最初に下車した場所から約2キロの距離にある品川区東五反田の空き家へ向かった。

「判明している事実だけを並べてみると、仕事仲間の2人は犯行現場に夫妻を誘き出した役割を果たしたようにも見えなくない」(同)

仕事仲間と黒幕との関係は? 

 だが、2人は事情聴取に「新たな物件探しのため夫妻を連れて行った」と関与を否定している。実際、夫妻は2人が用意したレンタカーに自ら乗り込んでおり、無理やり連れ去られたわけではなさそうだ。移動の最中で、妻の幸子さん一人を車に残し、3人がタバコを吸いに外に出ている様子も防犯カメラに映っている。

「この時、3人は夜景を楽しむような寛いだ雰囲気だった」(同)

 夫妻は2人をまったく警戒していなかったのだ。

「黒幕が仕事仲間を操って夫妻を誘き出したか、もしくは仕事仲間が夫妻を連れてくる予定を知っていたかのどちらかでしょう。前者だった場合は、仕事仲間が黒幕の計画を知っていたか否かがポイントになります。黒幕との間に入った人物と連絡を取っていたため、黒幕の意図がわからなかった可能性もある。捜査員がこの点について口が堅いことからも、仕事仲間が事件のキーマンであることには違いありません」(同)

 ミステリーのような展開を見せてきた事件。黒幕はいまどこで何をしているのか。

逮捕の男「焼くか埋めるかしろと指示された」 那須町夫婦遺体

栃木県那須町で、夫婦の焼けた遺体が見つかった事件で、逮捕された男の1人が「遺体は焼くか埋めるかして処理しろと指示された」などと供述していることがわかりました。

この事件は先月16日、那須町で宝島龍太郎さんと妻・幸子さんの焼けた遺体が見つかったもので、指示役とみられる佐々木光容疑者、平山綾拳容疑者、実行役とみられる元俳優の若山耀人容疑者と姜光紀容疑者が逮捕されています。

これまでの調べに佐々木容疑者が「ある人に頼まれて綾拳に指示した」と供述していることがわかっていますが、その後の捜査関係者への取材で、平山綾拳容疑者が「遺体は焼くか埋めるかして処理しろと指示された」などと供述していることが新たにわかりました。

また、若山容疑者と姜容疑者は事件当日の午前0時ごろ、都内の空き家で宝島さん夫婦と接触したとみられ、空き家のガレージからは血痕が見つかっていましたが、ガレージには血痕を拭き取ろうとした形跡もあったということです。

警視庁は夫婦がガレージで何らかの暴行を加えられたとみて具体的な指示の内容などを調べるとともに、さらに事件を主導した別の人物がいるとみて全容解明を進めています。

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