頻発する震度5弱以上の地震 南海トラフとの関連は…? 専門家は「活発な時期に入った」と指摘

頻発する震度5弱以上の地震 南海トラフとの関連は…? 専門家は「活発な時期に入った」と指摘

8日午前、宮崎県で震度5弱を観測する地震がありました。大きな揺れが相次ぐ今年の日本。「地震活動が活発な時期に入っている」との指摘もあるようです。

宮崎県で震度5弱を観測 震源は南海トラフ想定震源域のすぐ近く

8日の朝、宮崎市内の小学校で6年生の児童に新学期の目標について取材していると、突然、教室内に緊急地震速報の音が鳴り響きました。子どもたちは、先生の指示に従ってすぐさま机の下に入って揺れに警戒し、大事には至りませんでした。

気象庁によると、午前10時25分頃に発生したマグニチュード5.1の地震では、宮崎県日南市で震度5弱、串間市や鹿児島県大崎町などで震度4を観測。その震源は大隅半島東方沖。懸念される南海トラフ巨大地震の想定震源域のすぐ近くです。

南海トラフ巨大地震との関連について、地震学が専門の愛知工業大学・横田崇教授は、このように分析します。

地震学が専門 愛知工業大学 横田崇教授:

「(南海トラフ地震の想定震源域から)今回の震源は少し離れた外側にあること、地震規模が小さいことから、直接的な関係は少ないと思っています」

一方、今年は元日の能登半島地震に始まり、震度5弱以上を観測する地震が頻発していることについては、このように述べました。

地震学が専門 愛知工業大学 横田崇教授:

「活動が活発な時期にあると思って、対処してもらうことになろうかと思います」

相次ぐ強い揺れ…東海地方への影響は?

今年は大きな揺れが多い印象がありますが、気象庁によると、今年に入ってから日本国内で震度5弱以上を観測した地震は、4月8日までで22回あったということです。去年の同じ期間は1回だったことから、今年の多さが分かります。

東海地方が震源の地震で震度5弱以上の揺れを観測したのは2007年が最後。17年も大きな揺れがないため、かえって不安になるという声も聞かれます。横田教授に今後の見通しを聞いてみました。

地震学が専門 愛知工業大学 横田崇教授:

「最近揺れていないのは、南海トラフ巨大地震に向け、ひずみがたまっている状態。突然ドーンと大きな地震が来るおそれがあるので注意が必要」

いつ起こるかわからない南海トラフ巨大地震。私たちにできるのは、いつ起こっても身を守れるように備えを万全にしておくこと。備蓄食品の消費期限をチェックしたり、避難経路を再確認するなど、改めて避難行動を確認しておきましょう。

また、季節の変わり目は、防災グッズの衣替えも必要です。これから暑い季節を迎えるので、熱中症対策として塩アメを入れておくなど、防災グッズの入れ替えを検討してみるのもいいかもしれません。

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