「前触れもなくピカッと…」サッカーの練習中に落雷 18人搬送 高校生が意識不明に 専門家「避雷針あってもそばに落ちる可能性も」

「前触れもなくピカッと…」サッカーの練習中に落雷 18人搬送 高校生が意識不明に 専門家「避雷針あってもそばに落ちる可能性も」

3日、高校サッカーの試合が行わていた宮崎市内のグラウンドに雷が落ちました。18人が病院に搬送され、高校生が意識不明となっています。

■サッカー練習試合中に落雷 18人搬送 高校生が意識不明に

記者

「あちらのグラウンドでサッカーの試合が行わていて、試合中に雷が落ちたということです」

グラウンドには黒く焦げた跡が残っていました。

3日午後2時半ごろ、宮崎市内にある鵬翔高校のグラウンドに突然、落雷がありました。

通報者

「雷が落ち、けが人が複数いる」

当時、グラウンドではサッカー部の練習試合が行われていて、遠征で訪れていた熊本県の鹿本高校の男子生徒2人が意識不明の状態に。その後、1人が意識を回復しましたが、他にも16人が病院に搬送されています。

未明から局地的に激しい雨と雷に見舞われていた九州地方。

熊本県天草市では、明け方の空に稲光が…

長崎市内でも落雷が続き、満開を迎えた桜にも激しい雨が降りつけていました。

宮崎空港から羽田空港に向かっていた日本航空機は飛行中に2度、雷の直撃を受け、関西空港に緊急着陸しました。

また、宮崎空港の情報カメラには高校のグラウンドに落雷があった時刻に近い午後2時36分に稲光が走る様子も映っていました。

■「避雷針がそばにあっても、人に落ちる確率はゼロではない」

各地で雷が観測される中、当時、高校のグランドでは何が起きていたのでしょうか?

近所の人

「前触れもなく、いきなりピカっと光った瞬間にドーンと落ちた」

近所の人

「ゴロゴロみたいのがなくて、爆弾でも落ちたのかなと。急にバーンときましたから」

学校側も「雷が鳴った際は練習を中断する」とマニュアルを定めていましたが、今回は、「予兆もなく、突然、雷が落ちた」と話します。

雷に詳しい専門家は、注意報の範囲が広いため、落雷の予兆を感じるのは難しいとした上で、こう指摘します。

電力中央研究所 齋藤幹久上席研究員

「注意報が出てたら(サッカーを)やめた方がよくて、サッカー場みたいな開けた場所だと、人に落ちるということが発生します。空中から落ちてくる部分と地面から伝って流れる電流もあって、そちらの方でけがをする方もいる」

これは雷の性質を示した実験映像です。

木に落ちた雷が人に飛び移ったり、地面を伝って流れてくることがあり、危険だと言います。

これまでにも度々起きてきた部活動中の落雷事故。埼玉県や愛知県の高校では、 野球部の練習試合中に落雷があり、生徒が死亡するなどの事故も起きていて、専門家は注意が必要だと話します。

電力中央研究所 齋藤幹久上席研究員

「避雷針がそばにあったとしても、(人に雷が)落ちる確率はゼロではない。雷注意報が出ている時には車の中か、家の中か、安全な所に逃げていただきたい」

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