台湾東部 マグニチュード7超える地震 台東県45センチ津波観測

台湾東部 マグニチュード7超える地震 台東県45センチ津波観測

日本時間の午前9時ごろ、台湾東部を震源とするマグニチュード7.4の地震があり、NOAA=アメリカ海洋大気局によりますと、台湾東部の台東県で45センチの津波を観測しました。NOAA(アメリカ海洋大気局)によりますと、この地震で、台湾東部の台東県成功で45センチ、北部の新北市龍洞で21センチの津波が観測されたということです。

NOAAは引き続きこの地震によって中国本土や台湾の沿岸で最大3メートルの津波のおそれがあるとして警戒を呼びかけています。

花蓮県で震度6強の揺れを観測

台湾の気象当局は、日本時間の3日午前8時58分ごろ、台湾東部沖で地震があったと発表しました。

台湾の中央気象署の観測によりますと、震源地は台湾東部の花蓮県の沖およそ25キロの海域で、震源の深さはおよそ15キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7.2と推定されています。

中央気象署は沿岸地域に海面の急激な変化に警戒を呼びかけています。

花蓮県で震度6強の揺れを観測したほか、北東部の宜蘭県などで震度5強、北部の台北市や新北市、それに中部の台中市などで震度5弱の揺れを観測しました。

台東県成功 45センチの津波観測

NOAA(アメリカ海洋大気局)によりますと、この地震で、台湾東部の台東県成功で45センチ、北部の新北市龍洞で21センチの津波が観測されたということです。

また日本でも、最大で1メートル程度の津波のおそれがあるとして注意を呼びかけているほか、グアムやインドネシアなどでも多少の潮位の変化があるとして注意を呼びかけています。

津波の到達予想時刻は、いずれも早いところで台湾では台東県で日本時間の午前9時17分、基隆市で日本時間の午前9時40分、高雄市で日本時間の午前10時2分などとなっています。

また中国本土ではいずれも早いところで浙江省温州市で日本時間の午後0時29分、福建省泉州市で日本時間の午後0時51分となっています。

さらに香港では日本時間の午後1時41分となっています。

USGS(アメリカの地質調査所)によりますと最初の地震のあともマグニチュード5から6.7の地震が断続的に続いています。

林官房長官「邦人被害の情報には接していない」

林官房長官は午前の記者会見で「日本台湾交流協会による確認や台湾当局の発表によると、現時点で邦人被害の情報には接していない」と述べました。

日本の台湾との窓口機関「日本台湾交流協会」によりますと、これまでに日本人が被害に遭ったという情報は入っていないということです。引き続き各地の消防などに連絡し情報収集に当たるとしています。

台北市内 およそ1分間の横揺れ

台湾の台北市内では横揺れがおよそ1分間続きました。部屋の中では棚から物が落ちるようなことはありませんでした。

地震のあとに台北市内の住宅で撮影された映像では、シンクの下に備え付けられた食器などが入ったスペースが揺れの勢いで引き出され、ものが床に散乱している様子がわかります。

花蓮県で建物が崩れる 土砂崩れも

台湾のテレビ局TVBSは台湾東部の花蓮県で建物が崩れて1階部分が潰れ、バイクなどが下敷きになっている様子を伝えています。

また、山の土砂が崩れ土煙が上がっている様子や建物の壁が崩れて道路に散乱している様子、金魚鉢の水や天井の照明が激しく揺れる様子などを繰り返し伝えています。

余震が絶えず起きており花蓮県の被災状況は極めてひどいとみられるとしているほか、災害派遣医療チーム「DMAT」が出動しているとしています。

さらに、多くの人が路上に集まりスマートフォンで情報を集めている様子もわかります。

新北市 家具や本が次々と落下

強い揺れを観測した台湾の新北市で、30代の男性が撮影した映像では、部屋全体が大きく揺れ、家具や本などが次々と床に落下し、散乱している様子が確認できます。

男性は4階建ての建物の4階の自宅で寝ていたところ、地震速報の警告音で目が覚め、撮影したということです。特にけがなどはなく、「余震が起きるのを警戒している」と話していました。

タクシー運転手「車体がぐらぐら揺れた」

地震が起きた当時、台北市内を走っていたタクシー運転手の男性は「車体がぐらぐら揺れて乗客の女性が叫び声をあげた。道路沿いのビルの壁面に貼られているタイルのようなものが落ちている様子も見えた」と話しています。

台湾東部 これまでも規模の大きな地震

台湾東部ではこれまでも規模の大きな地震がたびたび発生しています。

2018年には、マグニチュード6.4の地震で震源に近い花蓮市を中心にホテルやビルが倒壊するなどの被害が出て、17人が死亡したほか、日本人を含む290人以上がけがをしました。

また、2019年にも、台湾東部でマグニチュード6クラスの地震が複数回、発生し、台湾全土で揺れが観測されました。

このほか、おととし9月にもマグニチュード6クラスの地震が相次ぎ、花蓮県で1人が死亡したほか、140人余りがけがをしました。

フィリピン 沿岸地域に津波警報発表

台湾付近を震源とする大きな地震の発生で、フィリピン当局も太平洋に面するフィリピンの沿岸地域に対して津波が発生するおそれがあるとして津波警報を発表しました。

津波は数時間にわたって続く可能性があるとして、とりわけ台湾に面したルソン島北部の地域に暮らす住民に対しては高台や内陸部に避難するよう呼びかけています。

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