会社員が死亡…なぜ? エスカレーター“服巻き込まれた状態”

会社員が死亡…なぜ? エスカレーター“服巻き込まれた状態”

駅のエスカレーターに洋服が巻き込まれた男性が死亡しました。

■会社員が死亡…なぜ?

 多くの人が利用する「エスカレーター」で一体、何が起きたのでしょうか。

 事故が起きたのは水戸市の玄関口であるJR水戸駅。26日午後9時ごろ、駅員から消防に通報がありました。

駅員

「エスカレーターに服が挟まれてしまい、意識がない模様だ」

 現場は1階のホームから2階の改札に向かう上りのエスカレーターです。警察によりますと、エスカレーターを上りきったところ、向かって左側に男性がうつぶせの状態で倒れていました。男性はスーツ姿で、着ていたジャケットの腰のあたりが手すりの下の部分に挟まっていたということです。

 発見された時、少し出血していたという男性。消防が衣服を切断して救助しましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。亡くなったのは会社員の鈴木守さん(72)。死因はまだ分かっていません。

駅の利用者

「いつも利用しているので、つらい事故だなと思います」

「どういう乗り方をしていたのか、不思議に思う」

「どういう状況で巻き込まれたか分からないが、自分も気を付けなきゃいけない」

 JR東日本によりますと、最初に駅員が駆け付けた時、男性は意識がある状態で、エスカレーターは動いていたといいます。

 実際に乗ってみると、ゆっくりとしたスピードで普段、街で見掛けるものと変わりありません。

■エスカレーター“服巻き込まれた状態”

 “エスカレーターの巻き込み事故”といえば、足を乗せる「ステップ」の部分に「ズボンの裾」や「サンダル」が挟まり、事故につながったケースが数多く報告されています。

 一方で、「手すり」に挟まれることはあるのでしょうか。

京都エレベータ 取締役 佐野栄次さん

「手すり自体、挟まれるということは、この業界のなかで働いているなかでは初めて聞いたのではないか」

 長年、エスカレーターをはじめとする昇降機のメンテナンスに関わってきた京都エレベータの佐野さんに聞きました。今回の事故、どのような原因が考えられるのでしょうか。

京都エレベータ 取締役 佐野栄次さん

「(手すりが)ターンして裏面が見えてくるところだと、服とかも巻き込まれる可能性はあると思う。ハンドレール(手すり)側にすごく寄って立っていたとかだとジャケット、服がその隙間に入る可能性がある。服が巻き込まれて(体に)食い込んでいったとか、圧迫されてというのもあるかもしれないが、そうなった場合には手すり(エスカレーター)も止まるので、転んだ後に服が巻き込まれた、(巻き込まれて)バランスを崩されて転んだというのも一つあるのかな」

 警察は防犯カメラの映像などを確認し、事故の状況を調べています。

【エスカレーターで男性死亡】“上着”巻き込まれた状態で 危険な思いした人は…

JR水戸駅エスカレーター事故 男性の死因は窒息 胸腹部を圧迫 茨城

茨城県水戸市のJR水戸駅で26日、男性が上着の一部をエスカレーターに巻き込まれた状態で見つかり、その後死亡した事故で、県警水戸署は29日、司法解剖の結果、男性の死因は胸腹部圧迫による窒息と判明したと発表した。

男性は26日午後9時ごろ、駅ホームから改札階に上がるエスカレーターの降り口付近で倒れているのを発見された。当初意識はあったが、搬送先の病院で死亡が確認された。捜査関係者によると、男性の上半身にうっ血した痕があった。

県警によると、周辺の防犯カメラに、男性がエスカレーターの降り口手前で転倒する様子が写っていた。男性はジャケットの背中部分がエスカレーターの手すりに挟まれた状態で見つかり、口の辺りから出血していた。

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