4年で1000万円貯金した“節約女子”(31)が教える「コンビニで買い物をしてはいけない」理由

4年で1000万円貯金した“節約女子”(31)が教える「コンビニで買い物をしてはいけない」理由

〈「今は資産2000万円を超えています」1年で300万円以上貯金する“節約オタク女性”(31)が語った、貯金が増える節約術〉  から続く

 借金450万円、貯金40万円の状態から節約に取り組み、わずか4年で資産1000万円を達成した、節約オタクふゆこさん(31)。現在は節約・投資系YouTuberとして活動し、自身のYouTubeチャンネルは登録者数50万人を突破している(2024年3月時点)。

 ここでは、そんなふゆこさんが昨年12月に上梓した著書『 貯金はこれでつくれます 本当にお金が増える46のコツ 』(アスコム)より一部を抜粋して紹介。ふゆこさんが解説する、“節約中にやってはいけない買い物”とは――。(全2回の1回目/ 2回目 に続く)

「ついで買い」「乗せられ買い」の罠にハマらない買い物のコツ

「まったく買う気がなかったものを、つい衝動的に買ってしまった」

 そんな浪費が頻発する場所は、たまに行くデパートやファッションビルよりも、むしろ日頃通っている食品スーパーです。

 自炊をしようと食材を買いに行ったのに、入口に並べてあるお惣菜や菓子パンがおいしそうで、割高でも思わず購入。あるいは、試食販売のお姉さんのトークスキルに乗せられて、買う予定のなかったウインナーを3パック買ってしまうといったことは、誰にでも経験があるのではないでしょうか。

 もともと意志が強くて、どんな誘いにも揺るがないタイプの人であれば問題ありませんが、わたしはすぐにホイホイ乗せられてしまう、いわゆる“チョロい客”でした。

 こういう買い物は、自分の意志で買っているのではなく、店舗の販促マーケティングに踊らされているということ。お店側は、「この位置で、この価格で、こんなふうにアピールをすれば必ず客は買いたくなるはず」と狙って販売しているわけですから、わたしはまんまとその戦略にハマっているのです。

買い物メモに書いた商品以外は「とにかく見ない」

 そんなマーケティングやPRのプロたちの戦略に抗うために、わたしが実行したのは、「買い物は週1(土曜日)にする」こと。そして、「見たら負けの精神」を持つことでした。

 まず、買い物に行くのは週に1回、土曜日のみと決めました。わたしの場合は、近くのスーパーが車で行く距離にあるということもあり、車で出かけて1週間分の食材をまとめて買い込みます。平日の仕事帰りは心身ともに疲れていて、お腹も空いています。仕事で嫌なことがあれば、ストレスも溜まっているでしょう。

 そんなコンディションが悪い状態でスーパーに行けば、ついついお菓子やスイーツ、楽チンなお惣菜を買ってしまって当然です。

 だから、金曜の夜にグッスリ睡眠をとって、心身のコンディションがいい、休みの日の土曜日に買い物に行くという作戦にしました。

どのように自分のなかでの「優先順位」の考えればいいのか

 そして実際の買い物では、事前に「買い物メモ」を作成し、メモに書いた商品だけをカゴに入れていきます。買い物メモの内容がすべて揃ったら、お惣菜売場やお菓子コーナーなど、誘惑の多い場所を通らないコースでレジに直行。YouTubeや本書では、さんざん節約マインドを語っていますが、わたしはもともと意志薄弱なタイプ。目にしたら買ってしまうので、「とにかく見ない」ことにしたのです。

「優先順位」や「自分軸」の話をしてきましたが、ここでも大切なのは、スーパーに行く、食材を買うという行為を自分のなかでどう位置づけるかです。

 わたしのやり方は節約を最優先に考えたものですが、「買い物を楽しむこと」や、「少し割高になっても、調理時間を短縮して別のことに時間を使いたい」という部分の優先順位が高いのであれば、売り場をくまなく見て回ったり、時短アイテムを活用したりするのもいいでしょう。

 ここでも、自分のなかでの「優先順位」の考え方が、大切になってくるのです。

「なんとなくコンビニ」から卒業する

 次にご紹介する節約法は、「コンビニに行かない」ことです。

 もともとあまりコンビニには行かないという人や、必要なものしか買わないという人には関係ないと思いますが、わたしはコンビニが大好きで、ほぼ毎日、出勤前や帰り道に特に用もないのに立ち寄り、お菓子や飲み物を買っているタイプでした。

 アプリで家計簿をつけてみたところ、多い日はなんと1日に3回もコンビニに立ち寄っていました。1回あたりは400円、500円という出費ですが、積み重なると毎月数千円、多い月は1万円近い金額になっていたのです。

 月4000円でも、1年間に直すと4万8000円。これはかなりの出費です。

 自分のなかで、「コンビニに通って買い物をすることは優先順位が高い」と位置づけている人はいいのですが、ほとんどの人はなんとなく習慣で通っていて、そこでなにを買ったのかすら覚えていないことも多いのではないでしょうか。

「コンビニに絶対に行かない」ルールを試せば…

 そんな「なんとなく」の行動に、あなたの大切なお金を使ってしまうのは、とてももったいない。それこそ年に4万8000円もあれば、近場に旅行に行ったり、おいしいものを食べに行ったりすることもできますよね。

 わたしと同じように、

〈 ・用もないのにコンビニに行く

 ・「ついで買い」をよくする

 ・新製品や限定品という言葉に弱い〉

 そんなタイプの人は、コンビニでの浪費割合がかなり高いことが予想されます。

 まずは、騙されたと思って1週間でも2週間でも、「コンビニに絶対に行かない」ルールを試してみてください。

 いちどそう決めてしまえば、最初のうちこそ気分が落ち着かないかもしれませんが、徐々に慣れていきます。きっと、「コンビニに行かなくても困ることはないな」「行くと余計なものを買ってしまうだけだったんだ」と実感できるはずです。

 みなさんもご存じのように、コンビニの商品はスーパーなどと比べて高めの価格になっています。同じお菓子や飲み物を買うのでも、スーパーでまとめ買いをすればずっと安い金額で入手できるのです。

 多くの人が、「自分がどれだけコンビニに行っているか、毎月いくら使っているか」を認識できないくらい、生活の一部になっているかもしれません。しかし、そこに節約や貯金のヒントがあるのです。

🍎たったひとつの真実見抜く、見た目は大人、頭脳は子供、その名は名馬鹿ヒカル!🍏