コロナ助言機関、3月末で廃止…感染状況改善受け「使命を終えた」

コロナ助言機関、3月末で廃止…感染状況改善受け「使命を終えた」

 厚生労働省は、新型コロナウイルスの感染状況を分析してきた助言機関を3月末で廃止する。医療・公衆衛生分野などの専門家15人で構成し、開催回数は計124回に上った。昨年5月に新型コロナが感染症法上の5類となり、医療逼迫(ひっぱく)につながる感染拡大も起きていないことから、通常体制に移行する。最後に武見厚労相との懇談会を3月下旬に開く予定だ。

 正式名称は「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」で、座長の脇田隆字・国立感染症研究所長、尾身茂・結核予防会理事長らがメンバーとなっている。

 国内で感染者が初めて確認されてから約3週間後の2020年2月7日に初会合が開かれた。感染状況や医療提供体制を評価し、デルタ株やオミクロン株など次々と現れた新たな変異株の特徴を分析。科学的根拠(エビデンス)に基づく感染対策を提示したり、感染症法上の位置づけ見直しに向けた見解をまとめたりしてきた。

 ピーク時には毎週開催されたが、第9波が起きていた昨年8月4日を最後に招集されていなかった。

 厚労省は今後、感染状況の分析などが必要になった場合、感染症全般を取り扱う感染症部会で議論してもらう。致死率が大きく上昇した変異株が出現したときは、速やかに新たな助言機関を発足させる方針だ。

 メンバーの一人は「最新の情報を収集し、効果的な感染対策を示すなど大きな意義のある会合だったが、使命を終えた」と話した。

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