楽天、赤字3394億円(前期は3772億円の赤字) 5期連続、携帯事業苦戦

楽天、赤字3394億円 5期連続、携帯事業苦戦

 楽天グループが14日発表した2023年12月期連結決算(国際会計基準)は、純損益が3394億円の赤字(前期は3772億円の赤字)となった。

 通期の赤字は5期連続。基地局整備が重い負担となっている携帯電話事業の苦戦が続いている。

 携帯電話子会社楽天モバイル(東京)の契約数は、昨年12月下旬に600万回線を突破した。ただ、携帯事業の黒字化には800万回線以上の契約が必要。今月21日導入の家族割引などを駆使し、年内の800万回線達成を目指している。

 24年と25年合算で、8000億円規模の社債を償還することになっており、資金繰りが不安視されている。楽天グループは、27年2月を償還期限とする18億ドル(約2700億円)の社債を発行。これを原資に今年11月満期の社債を買い取るなどして、一部の社債償還を事実上先送りする計画だ。

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