受験シーズン、カフェインとり過ぎに注意 エナジードリンクなど過剰摂取で救急搬送や中毒症状も

受験シーズン、カフェインとり過ぎに注意 エナジードリンクなど過剰摂取で救急搬送や中毒症状も

受験シーズン真っ只中。眠気覚ましのため、ついついカフェインに手が伸びる人も多いのでは? 子どもがとりすぎると、中毒症状や体に悪影響を及ぼすのにも注意が必要です。

 大学入学共通テストも終わり、25日から国公立大学の入試が始まります。

 

 夜遅くまで勉強するとき、眠気覚ましのためにコーヒーやエナジードリンクで気合を入れる!という受験生も多いのでは?

 しかし、この時期に気を付けたいのが「カフェイン中毒」です。名古屋大学病院の山本尚範救急科長に聞きました。

Q.カフェインを取りすぎることで注意することは?

「たくさん取るとひどい場合は、心臓が止まるという報告も」(名古屋大学医学部附属病院・山本尚範 救急科長)

 カフェインはコーヒー豆やカカオ豆、茶葉などに含まれ、最近はカフェインを含むエナジードリンクも自動販売機などで手軽に購入できるようになりました。

めまいやふるえも

 カフェインは適量を摂取することによって頭を冴えさせたり眠気を覚ましたりする効果があるとされていますが、過剰に摂取すると中枢神経が刺激され、めまいや心拍数の増加、手のふるえなど中毒症状を引き起こす可能性もあります。

 食品安全委員会によると、体に悪影響がない1日あたりの摂取量は、健康な成人で400ミリグラム以下、10歳から12歳は85ミリグラム以下とされています。

 コーヒーだけでなく、緑茶や紅茶などにも含まれているカフェイン。特にエナジードリンクには、1缶あたりコーヒー2杯分に相当するカフェインを含むものもあります。

Q.どれくらい摂取すると中毒症状が出る?

「相当な量を取らないと中毒にはならない。短時間で1000ミリグラム以上のカフェインを摂取すると中毒の危険性がある」(山本尚範 救急科長)

どういうタイミングで服用すれば?

 日本中毒学会の調査によると、2011年から5年間で101人がカフェイン中毒により救急搬送され、そのうち3人が亡くなっています。

 カフェイン中毒を防ぐためにはどうすればいいのでしょうか。

 「血中濃度が高くなると作用が強くなる。水分が取れていないときにカフェインを取ると危険」(山本尚範 救急科長)

 一方で、カフェインには覚醒作用だけでなく疲労感を軽減する効果もあるとされ、用量を守れば受験勉強の助けになると山本医師は話します。

Q.大事な試験の日にどういうタイミングで飲めば?

「普段飲むタイミングを自分の中で作っておくのが大事」

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