「トマトショック」でケチャップや野菜ジュースなど高騰 2月は食品1626品目値上げ

「トマトショック」でケチャップや野菜ジュースなど高騰 2月は食品1626品目値上げ

きょうから2月、今年最初の値上げラッシュです。去年は3万品目以上の食品が値上がりし、家計に大きな打撃を与えました。ことしも値上げ傾向は続く見込みで、今月は1000品目以上の価格があがります。

帝国データバンクによりますと、去年秋以降、食品の値上げは緩やかでしたが、今月は1626品目と4か月ぶりに1000品目を超えました。

「今年最初の値上げの波。中でも目立つのが、トマトを使った商品です」

去年、世界的な猛暑による不作で価格が高騰したトマト。鹿児島県内でも一時、1玉400円近くまで上がりました。現在は平年並みに落ち着きましたが、この「トマトショック」の影響で、トマトを使った加工品の多くが値上がりします。

パスタソースは、▼ニップンが最大4%、▼日清製粉ウェルナが最大7%値上げ。▼カゴメはパスタソースのほか、ケチャップなどが最大16.4%、トマトジュースなどが最大13.6%値上がりします。

▼伊藤園も野菜ジュースなどを最大15.8%値上げします。

(買い物客)

「ケチャップをよく使う。オムライスとか。痛手」

「スパゲッティとかよく食べる。もう仕方ない、安いところを探すしかない」

和食に欠かせない「だし」も値上げです。カツオの不漁や缶詰需要の高まりで、▼はごろもフーズ、▼ヤマキなどは、かつお節やだし製品などをそれぞれ最大20%値上げ。

また菓子類は、包装資材や物流費高騰などの影響で、▼カンロがアメやグミなどを3~16%、▼グリコがクッキーやチョコレートなどを3~13%値上げします。

(フレッシュフィールドなりざわ中山店 中間勝志店長)「2月1日からの納品分は値段が上がっているが、先月末までに店に在庫として入っている分は値上げ前の値段で提供している。今月いっぱいまでは、なんとか持ちこたえられるのでは」

なお、農林水産省によりますと、2月の野菜の価格の見通しは、夏場の高温の影響などでタマネギや白菜、キャベツが全国的に高値の傾向です。

フレッシュフィールドなりざわでは、今月1日時点ではタマネギは平年より2~3割高い3玉238円でしたが、白菜とキャベツはほぼ平年並みの価格でした。「仕入れる産地によって価格は変わるため、変動は見通せない」としています。

4月には、トラックドライバーの労働時間の規制強化による輸送量の減少など「2024年問題」に対応するため、さらに3000品目を超える食品の値上げが予想されています。

今年も続く値上げの波、暮らしへの影響が長引きそうです。

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