羽田空港の航空機事故 乗務員は聞き取りに「着陸許可を認識し復唱した後、着陸操作と説明」 日本航空が発表
羽田空港の滑走路で、日本航空機と海上保安庁の航空機が衝突した事故をめぐり、日本航空は、乗務員が管制からの着陸許可を認識、復唱したうえで、着陸操作を行ったと説明していると発表しました。
日本航空はきのう夜、会見で、事故の原因については「断定的な話はできない」としながらも、通常、着陸の際には管制官から許可が出ることから、「着陸許可が出ていたと認識している」と説明しています。
日本航空は乗務員から聞き取った内容として、「管制からの着陸許可を認識し、復唱した後、進入・着陸操作を実施した」と発表しました。
また、機体の状態については、新千歳空港の出発時、フライト中ともに「異常はなかった」としたうえで、事故原因の調査に「全面的に協力してまいります」としています。
羽田空港で日本航空機と海上保安庁機が接触、炎上 元JALパイロットが指摘する「管制とのコミュニケーション」
羽田空港の滑走路で日本航空機と海上保安庁の航空機が衝突した事故。国土交通省によりますと、事故の原因につながる管制とのやりとりは、「現在確認中」としています。
元日本航空パイロットで航空評論家の小林宏之さんは現時点で判明している情報をもとに管制塔と海保機とのコミュニケーションに問題があった可能性を指摘しました。
JAL機が着陸するC滑走路の末端に海上保安庁の飛行機が
ーー事故原因はまだ明確に判明していませんが、映像やこれまでの情報などからどのような事が考えられるか
(航空評論家・小林宏之さん)
国土交通省・海上保安庁の会見や映像から、JAL機が着陸するC滑走路の末端に海上保安庁の飛行機がいて、それと接触した可能性が考えられる。
なぜ、着陸する滑走路に海上保安庁の飛行機がいたのか。基本的には滑走路には一機しか入ってはいけない。それが着陸する滑走路に既にいたというのは、今後の運輸安全委員会の事故調査を待たなければいけないが、現時点では管制官から海保への指示が間違ったか、海保機のパイロットが聞き間違えたか。通常滑走路に2機入ってはいけないなかで2機が遭遇してしまった。それが事故の発端になったのではないか。
どうしてもヒューマンエラーが入りやすい
ーー管制塔の指示は適切だったか
普通は間違えない。パイロットも管制官も確認をしている。航空システムは技術が進んでいるが、管制官とパイロットのコミュニケーションは昔と変わっていない。特に空港周辺では、人間が口でしゃべって、電波を通して耳で聞くためどうしてもヒューマンエラーが入りやすい。
そのため、パイロットと管制官はコンファーム=お互いに確認できていたかどうか。今後の調査の一つのポイントになるのではないか。
ーーなぜいまだにアナログ?
洋上になると比較的余裕があるので、いわゆるメールのようなものでやりとりしているが、空港周辺になると文字を入力して、読み取るというのは時間がかかる。そうなると、どうしても人間が話して、耳で聞くという方法にせざるをえない。
滑走路は「最低限2分の余裕」
航空管制というのは、安全の確保と円滑な交通の流れが大きな目的。特に羽田は日本でも過密なスケジュールの空港、空港周辺では未だに人間の口で話して、電波を通じて耳で聞かざるを得ない。
ーー1本の滑走路で、どのくらいの頻度で離着陸がおこなわれている?
通常最低限2分とる。余裕があるときは3、4分。今日の事故の時間帯は夕方5時台だったので、ラッシュアワーではあった。かなり過密スケジュールの可能性はあると思う。ただ、忙しいから、頻度が多いからっていうのは理由にならない
ーー離着陸の際で危険な状況はあるものなのか
安全のマージンは少なくなる。やはりパイロットは目で見る、耳で聞いて、危険な状態は回避するので、どの空港でも安全のマージンは少なくなるのは確か。パイロットも管制官も緊張して、集中力を発揮して毎日運行している。
ーー安全確認できず、接触した可能性があるとのことだが、旅客機が着陸態勢に入った時にコックピットから滑走路の状況は目視可能か
もちろん目視はできる。当然パイロットは計器を見て、外の景色も目視する。特に着陸寸前には目視する。状況よければ他の飛行機も見えるが、今日の場合は夜で視界に入らなかった可能性はある。
当然、視界に入って危険と感じた場合はパイロットは着陸を止め、ゴーアラウンド=着陸をやり直すこともあるが、今回は視界に入らなかったのか、今回炎上したA350という飛行機は非常に大きな機体で重量も何百トンもあり、着陸の速度もおおよそ新幹線と同じくらい、時速250キロ前後の速度になる。
かつ、着陸寸前というのは、1分間に200メートル前後の降下率があるので、気がついていても間に合わない可能性もある。
人間でいえば大人と赤ちゃん以上の差
ーー海上保安庁の機体が何らかの原因で滑走路へ移動していた可能性があるが、気づかないということもあるのか。
(海保機からすると)滑走路に入ったら前方を見ているので、後ろから来る飛行機は視界に入らない。
ーー日本航空の機体と海上保安庁の機体はどのくらい差が
いま、明確にはわからないが、相当な差がある。人間でいえば大人と赤ちゃん以上の差がある。
会見でも、機長が”爆発した”というコメントをしたとしているが、衝撃が大きいため「爆発」ということだと思う。いずれにしても何百トンもある航空機が時速250キロで衝突するので、ぶつけられた方が「爆発した」という衝撃を受けるのは当然だと思う。
ーー海上保安庁の航空機は能登半島地震のため物資を送る途中だったといいます。
私もパイロットであった1人として言葉には表せません。非常に大切な任務を持って出発するときに事故に遭われたということですし、やけどを負った機長には回復していただきたいと思います。
ーー日本航空の機体からは全員避難できた。避難はどのように。
これだけの火災が起きた中で全員が脱出できたというのは特筆すべきことだと思います。乗客、乗員ともに落ち着いて速やかに行動できたのではないか。
パイロットも客室乗務員も1年に1回は非常脱出の訓練をしないと乗務できないということになっている。訓練の内容としては、満席の状態で片側だけのドアを使って90秒以内に乗客全員を脱出させるというもの。毎年の訓練の成果が出たということと、落ち着いて誘導できたということだと思う。
ーー日本航空の機体に何らかの問題が起きたということは
今回の事故については、日本航空の機体 海上保安庁の機械のトラブルは考えられない。あくまでもヒューマンエラー、人的な要素が関わった可能性が高いと思う。機体にトラブルがあっても今回のように衝突事故が起きるということは普通はないので、機体トラブルは事故の原因から除外していいのでは。
ーー日没過ぎた時間帯、当時の気象状況などが原因に関わってくることは
航空機事故の要因は、場合によっては関わることがあるが、今日の羽田空港付近の気象状況は、要因とは考えられないと思う。
ーー2時間以上炎上が続いた。通常、着陸直前の機体は燃料を積んでいるものなのか
少なくとも、着陸直前の搭載燃料は、目的地までの飛行と目的地に下りられなかった場合の代替空港までの燃料、上空で代替空港の上空で飛行できる燃料。計画通りいかないこともあるので、少し余裕に燃料がある。
今回の羽田空港は天気がいいし、代替(成田)まで行く燃料、成田空港の上空で15分、そして、この時間帯の羽田空港はいわゆるお正月の帰省客でにぎわうので、かなり余分に燃料を搭載していたはず。それが燃え尽きるまで、消火に時間がかかったと思う。
不都合な不具合が2つ、3つ、複数重なって事故に至ってしまう
ーー今回、なぜ、1つの滑走路上に2機が
航空機の事故は、1つだけの不具合で即、事故に結びつくことはない。今回の事故は、聞き間違え、指示間違えであったのか。確認ができていれば防げたかもしれない。
JAL機が、着陸寸前に滑走路にいる海保機を視認出来ていれば、場合によっては着陸をやめてゴーアラウンドしたかもしれない。しかしあまりにも近づいたところで視認できたとすると、たとえパイロットが気がついて操作をしても間に合わなかった可能性はある。運輸安全委員会の事故調査、管制記録、JAL機のフライトレコーダーなどを解析すれば状況把握できると思う。
ーー日が落ちて、暗かったことの影響は
昼間だったら目に入った可能性はあるかと思う。いろんな不都合なことが重なって、こんな不幸な事故になってしまった。最近の航空機の事故というのは、不都合な不具合が2つ、3つ、複数重なって至ってしまう。どこかでそれを断ち切っていれば事故にならないというのが、航空機の、事故に至るまでの原因。
立ちこめる煙、上着に財布と携帯だけ…炎上の日航機からシューターで脱出 出迎えの家族安堵
羽田空港で2日夕に起きた日本航空機と海上保安庁の航空機の衝突事故で、実家に一人で帰省していた埼玉県川口市の会社員の夫(59)を迎えに来ていた主婦(50)は到着予定時刻を5分以上過ぎても連絡がない夫を待っていると携帯電話が鳴った。
「煙がすごいんだけど、何かニュースでやっていないか」
着陸後に炎上した機内にいる夫からの電話だった。夫の声の背後からは「どうなってんの」「なんだこれ」と乗客たちとみられる声が聞こえてきた。2、3分ほどの通話だったが、夫の座席は機内前方で、後方からもうもうと煙が立ち込めてきたと話したという。
30、40分後、再び電話があり、脱出シューターで避難して無事を伝えてきたという。上着に財布と携帯電話だけを入れており、手ぶらで避難したという。
主婦は「こっちもわけがわからなくなっている。無事だったのでよかった」と安堵(あんど)した様子で話した。
「死を意識した」航空機衝突事故 日航機の乗客たちが当時の緊迫の様子を証言
きのう夕方、羽田空港の滑走路で日本航空機と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、日本航空機の乗客たちが「死を意識した」などと当時の様子を証言しました。
乗客の男性
「着陸してタイヤがついた瞬間にドンって衝撃音がして。ただ、無事に止まったので大丈夫だろうなと思ったら煙が充満してきた。煙が出てきたのでやばいなと。両翼とも炎が見えた」
乗客の女性
「気づいた時には煙臭かった。煙の臭いが漂っている中でドアが開かなかったので、みんなパニックだったと思います。子どもが多かったので、子どもは泣き叫んでいるような状態ですね。とりあえず『子どもだけはなんとか助けて』と」
乗客の大学1年の女性
「体が前に押し出されるような衝撃があった。酸素マスクもいくつか出ていたので機内が煙っぽくて、横を見たら火が出ていた。機内に煙がどんどん充満していて、脱出する直前はだいぶ視界が不明瞭な感じにまで煙っていた」
乗客の男性
「着陸のタイミングまでは非常に順調だったと思う。ただ、着陸直後に衝突音が、かなり激しい音がしてすぐにまず左側の翼の方から出火した。そのうち煙が機内にも少しずつ出てきて、『口と鼻を覆ってください』というアナウンスがありました。小さいお子さんが多かったと思うので、お子さんの泣き声は結構ありました。ようやくシューターを降りて機体から離れて無事が実感できた」
中には、「死を意識した」と話す人も。
乗客の男性
「着陸して止まって、途中からきな臭いにおいがしてきました。燃料に引火したら危ないので、爆発するのかなって本当に怖かったです。命の危険は感じました。」
乗客の男性
「心臓がバクバクしました。すごく不安で、脱出できない可能性もあると思ったので死を意識した。口をそろえて皆さん『死を意識した』と言っていました。降りたあとも消火が進まないので、炎上している様子が怖かったです。大きな音がした時はみんなパニックになって走り出していた」
機長から「滑走路上で機体が爆発した」と通報 羽田事故で国交省と海上保安庁が記者会見
羽田空港で日本航空と海上保安庁の機体が衝突し炎上した事故について、国土交通省航空局と海保の幹部が2日夜、記者会見し、C滑走路に南側から日航機が着陸しようとした際、滑走路上にいた海保機と衝突したことを明らかにした。日航機はそのまま北の方向に進み、停止後に炎上した。事故当時は北風が吹いていたという。
また、海保は機長を除く5人が死亡したことを明らかにした。午後5時55分ごろ、第3管区海上保安本部羽田航空基地所属の宮本元気機長から、基地宛てに「滑走路上で機体が爆発した。自分は脱出した。その他の乗員については不明」と通報があり、海保はただちに現場に特殊救難隊を派遣したという。
海保の幹部は会見の冒頭、「かけがえのない職員の命を失ったことは痛恨の極みだ。心よりお悔やみを申し上げます」と述べ、頭を下げた。
JAL機乗客「すさまじい炎、窓の外はオレンジ色に」…機外脱出「あと1分遅れていたら」
379人を乗せて東京・羽田空港に着陸した日本航空の旅客機が2日夜、炎に包まれた。同機は、海上保安庁所属の航空機と衝突した。「すさまじい炎が上がり、窓の外がオレンジ色に染まった」――。緊急脱出した日航機の乗客は、恐怖の瞬間を振り返った。
「燃えてる!」
「機内に煙が立ちこめ、乗客から『燃えてる! 燃えてる!』と叫び声が上がった」。北海道・ニセコへのスキー旅行からの帰りで日航機を利用した東京都大田区の会社員女性(47)は読売新聞の電話取材に、事故の状況を証言した。
女性は機体中央部の座席に座り、モニターで着陸の様子を見ていたところ、突然、「ドン」という大きな衝撃を受けた。窓の外を見ると、翼から煙が出ていて、熱気を感じた。しばらくすると機内に煙が立ちこめてきた。
機体が停止すると、乗客が一斉に機内前方へ駆け寄り、脱出用シューターから滑り降りて機外に出た。棚から荷物を取り出そうとした乗客もいたが、客室乗務員から「荷物は出さないように」と制された。
「外に出て、燃えている機体を見た時、命があったか分からない状況だったんだと気づいた」。女性はそう振り返った。
女性の中学生の息子(15)は「窓の外がオレンジ色に染まっていた。機内は混乱し、小さな子どもは泣いていた」。脱出した後、無残に燃え上がる機体が目に入った。「家族みんな、お金も鍵も機内に置いてきてしまったが、命が助かって本当によかった」と話した。
機体の後方に座っていた東京都世田谷区の会社員男性(49)も、着陸時に「ドン」という何かにぶつかったような大きな音を聞いた。
客室乗務員が「落ち着いてください」と声を上げた。しかし、機内には燃料が燃えたような臭いが立ちこめてくる。「いよいよまずい。早く逃げないと死んでしまう」と焦った。
前方に避難するよう指示があったのはその直後で、脱出用シューターで機外に逃れた。男性は「あと1分遅れていたら、どうなっていただろうか」と声を震わせた。
展望デッキで
2日午後7時頃、羽田空港の展望デッキからは、日航機の機体から黒色の煙が上がり、多数の消防車が消火活動にあたっている状況が見えた。
山梨県北杜市の会社役員の男性(40)はこの日、展望デッキで日航機が降りてくるのを眺めていた。突然、「バン」という鈍い音を聞いた。周囲にパーツが散乱。日航機は機体の底から炎が上がり、滑走路は火の海になった。男性は「大きな音がしたと思ったらたちまち火が広がった。目の前で事故が起きてショックだ」と声を詰まらせた。
東京都品川区の会社員男性(29)も展望デッキから消火活動を見守った。「機体全体が赤く燃え、辺り一面が黒い煙でいっぱいになった」と話した。
日本航空と全日本空輸によると、事故の影響で2日、羽田空港発着便など計236便が欠航し、約4万5220人に影響が出た。
「助からないと思った」羽田日航機炎上の乗客語る恐怖の脱出劇 「命が助かって良かった」
2日午後6時ごろ、羽田空港で日本航空の機体と海保機が接触した事故で、日航機の乗客が機内の様子と脱出について語った。
北海道にレジャー目的で行っていたという山本さん(40代)は機体の前方に子どもと一緒に乗っていたという。
山本さん:
新千歳空港を出てフライトは順調でした。着陸前にタイヤの出る音がして、ようやく羽田に着く思った瞬間にバンと音がしました。急ブレーキがかかって、飛行機がざーっと滑るような、すごくスピードが落ちなくて、急停車するのがわかって、バンってなった瞬間に火が上がった
何かがぶつかったのかは「分からない」ということで、火が出ているのが見えた事から、鳥がエンジンに入って故障する「バードストライク」かと思ったという。
事故が起きた直後については
山本さん:
「落ち着いて」とか「席立たないで」という声や、「荷物持たないで」という声が聞こえましたが、「どこが開くんだ」、「どこから出られるんだだろう」みたいな声が聞こえました。心配の声より、危ないんじゃないかという声が出ていました。
当時の心境について、「機体の中にいるときには、熱くなってきて、助からないと思ったのが正直なところ」と語った木村さん。
CAなどから「落ち着いて下さい」「荷物を持たないで」などと声がかかる中、「火がどんどん上がってくるので、いつ外に出られるのかなと」感じていたという。
山本さんの感覚で5分か10分後に「外に出て下さい」との指示が出たため、設置されたスロープを使って機外に滑り降りたそうだ。
ただスロープを降りた後にどうすれば良いのか、指示も指示をする人もなかったため、乗客は各自の判断でバラバラに炎上する機体から離れたという。山本さんは「他の人がいるあたりに、息子と一緒に行きました。明確な指示は残念ながらなかった」と振り返った。
脱出の際には荷物を持ち出せなかったため、荷物は機体と共に燃えてしまったという。ただ「コートは着ても良いという指示だったので、コートは着てきた」と話し、「お財布も携帯も持たずに出てきた人も多かった」という。
「子どもと妻を守りたい」羽田日航機炎上の乗客語る脱出劇 「ドーンと着陸」火と煙がどんどん強く…
羽田空港で新千歳発羽田行きの日本航空の機体と、海上保安庁の航空が接触し、炎上した事故。
さいたま市に住む33歳の男性は、奥様と2歳の娘の家族3人でこの日航機に乗っていたという。奥様の実家がある北海道へ帰省した帰りにたまたま乗り合わせたために遭遇した事故。当時の機内の様子と決死の脱出について語ってくれた。以下が一問一答
ーー機内ではどちらの席に座っていましたか?
僕の座席は45なので燃えている翼の隣の真ん中の3席の所です。家族は僕の隣です。
ーー衝撃音や揺れは?
着陸した瞬間に“ドーン”という、着陸音プラスアルファくらいの衝撃だったと思う。
ーーどれくらい揺れましたか?
揺れとかは特に感じませんでした。音は“ドーン”という音が結構しました。それよりも火の方が気になったので、火がどんどん強くなっていって、煙がどんどん濃くなってという感じです。
ーー火は見えましたか?
見えました。しっかりオレンジに燃えていたので、どんどん火の手は強くなってきていて、脱出した後もエンジンは燃えていました。その後もすぐ左側のエンジンがもう燃え尽きてしまっているような感じです。
機体の方にも燃え移って、中も燃えていて、徐々に火が燃え移って機体全部が燃えてるような感じになったと思います。
ーー火の勢いは?
時間が経つにつれて機体全体に移っていきました
ーー煙や息苦しさの中、待っていた時の気持ちは?
家族だけは守れたらいいっていう。荷物とかは何もなかったので、持てる物もなく、子どもだけは煙にあたらないように。
妻には子どもの口だけ押さえさせて、避難するときも両側に通路があったけれど、左側が煙がひどくて危ないと思ったので右側から避難しました
ーー命の危険に対する怖さは?
火が出始めたときはすぐ消えると思っていたが、煙が強くなってきてどうなるかはわからない。でも着陸はしているのでなんとかなるのかな、とは思っていた。
ーー脱出までどれくらい時間がかかりましたか?
体感でしかわからないけど僕の体感だと10分とか15分とか。もっと短かかったのかもしれないけど、それくらいだった気がします。
避難しようにも後ろも横も扉が開けられらない形になって、前の扉がなんとか開くような状況でした。みんな前から避難して下さいという指示があってから避難を始めた感じです。
ーーその間はどういう気持ちで待っていた?
早く出たいなという気持ちと、子どもと妻を守りたいという気持ちだったので。とりあえず前の扉が開いてくれて良かったかな。開かなかったら避難できなかったので。
ーー他の乗客は?
そんなにパニックという感じではなかったが「早く窓を開けて」とか、「外に出して」とか、立って荷物を取ろうとしていた人もいるので、それをCAさんがなだめているような感じはあったが、僕のまわりの人は基本的には落ち着いていた。
ーー脱出の際、CAさんからは?
「落ち着いて」という通常の避難アナウンスと同様のものが聞こえていたので、それを聞いて、「その通りにやるしかないな」と。荷物も持たないようにしていたので、みんな無事でよかったかなという感じです。
ーーその後の脱出はどのように?
脱出の滑り台かなにかで降りて、滑走路にみんなで集まった。初め「10人単位で集まってください」と言われ集まったが、火の手と煙が強くなってきたので、「そこから離れてください」という指示があり、またそこで「10人単位になって下さい。そこにバスが迎えにきてくれます」と言っていた。
でもバスが来られなくなったみたいで、再度「移動して下さい」「10人単位になって下さい」と言われ、そのあと「消防車の後ろについて歩いて下さい」と言われ、そこで初めてバスに乗れた感じです。
ーー今、荷物は?
何もないです、携帯だけです。
ーーこの後の流れの指示は?
特に何も受けていないです。
ーー率直な感想を
家族無事で良かったっていう感じですね。
日航が会見 「着陸許可出ていた」「海保機の存在視認できず」
羽田空港(東京都大田区)のC滑走路上で、新千歳発羽田行きの日本航空(JAL)516便が、海上保安庁の航空機と衝突した事故で、JALの青木紀将常務執行役員や沼畑康夫広報部長らが2日午後10時半過ぎから国土交通省で記者会見に応じた。
青木氏は会見冒頭、「事故で亡くなられた方の冥福を祈り、遺族の皆様にお悔やみ申し上げる」と述べ、10秒ほど頭を下げた。
516便と管制とのやり取りについては「事故原因の根幹にかかわるので申し上げられない」としたが、「(516便に)着陸許可が出ていたと認識している」と述べた。
また、「(516便の機長は)海保の機体の存在は視認できていなかったと考えている」とも話した。
その上で、「運輸安全委員会に客観的に(調査を)していただく必要がある」と強調した。
英報道、全員脱出「奇跡」 日航乗員を「信じられぬ仕事」と称賛
日本航空(JAL)516便と海上保安庁の航空機が衝突した2日の事故で、JAL機から乗客367人と乗員12人が全員脱出できたことについて、英メディアは「奇跡」「信じられない」などと相次いで伝えた。
【写真特集】大きく破損した海保機の先頭部で捜索活動する消防隊員ら
英スカイニューズ・テレビは2日、「数百人が奇跡の脱出」と速報。複数の元パイロットの談話として、「私たちは奇跡を目撃した。乗員が乗客全員を脱出させたのは、奇跡としか言いようがない」「もっとひどい状況もあり得た」などと報じた。
英BBC放送は「乗員がどれだけ避難訓練に時間を割いてきたかを思い知らされた。信じられないほどの仕事をした」と解説する航空専門家の談話を紹介。冷静に避難を終えた乗員・乗客の行動を称賛した。
【羽田空港 炎上事故】乗客乗員379人「全員脱出」情報 背景に「90秒ルール」と「重なった“不幸中の幸い”」
元日に北陸地方を襲った大規模な地震に続いて、ショッキングな事故が起こった。1月2日17時47分ごろ、新千歳発・羽田行きの日本航空516便が羽田空港のC滑走路に着陸した直後に、機体が炎上した。着陸直後に、海上保安庁の羽田航空基地に所属するMA722固定翼機と衝突したという情報がある。
消防車など70台以上が出動して消火活動にあたっているが、19時時点で鎮火できておらず、骨組みのようなものが見えるほどまで燃えている。
正月のUターンラッシュであるだけに家族連れなどが数多く乗っていたことが想定され、飛行機が炎上する映像に、Xなどでは多くの心配の声があがった。
ただ、日本航空によると、同機には乗客367人、乗員12人のあわせて379人が搭乗していたとされ、「すでに全員が脱出」という情報がある。炎上直後から脱出用シューターで乗客が脱出していた場面も見られており、スピーディーな判断と行動が最悪の事態を回避することにつながった模様だ。
航空機事故に詳しい記者はこう解説する。
「飛行機には、非常用脱出口の“半分以下”を使って、事故が発生したら90秒以内に乗客乗員全員が脱出できるような構造でなければならないとする『90秒ルール』があります。今回の事故で脱出に何秒かかったかは事故調査委員会の調査結果を待たなければならないが、少なくとも90秒以内に脱出する訓練が功を奏したのではないか」という。
“半分以下”というのは、片側や前半分の脱出口が火災などでまったく使えないことを想定されている。今回の事故でも、少しでも判断が遅れれば逃げ場を失う可能性が高かったことは映像からも見て取れる。すばやい脱出行動が多くの人命を救ったと言えそうだ。
「事故原因は今後詳しく調査されますが、多くの“不幸中の幸い”が重なったと見られます。もし衝突直後に機体が転覆などしていたら、脱出もままならなかったかもしれません。コントロールを失って滑走路からコースアウトすれば、やはり大惨事につながる可能性がありました。さらに言えば、離陸時だったら燃料が満載ですから、もっと大きな火災につながっていたでしょう。
まっすぐ滑って止まり、すぐに脱出と消火活動ができたことで被害が最小限にとどまったと見られます」(同前)
一方で、海上保安庁の飛行機に乗っていたのは6人で、このうち5人の死亡が確認された。海保の飛行機は北陸地方の地震の対応で新潟への物資搬送途中だったという。
情報提供募集
「NEWSポストセブン」では、情報・タレコミを募集しています。情報提供フォームまたは、下記の「公式X(旧ツイッター)」のDMまで情報をお寄せください。
