大人気・ポケモンのマンホールふた、登場から5年 各地に1枚だけのオリジナル、地域活性化にも貢献

大人気・ポケモンのマンホールふた、登場から5年 各地に1枚だけのオリジナル、地域活性化にも貢献

■全国に散らばる322枚

 世界中で愛されている「ポケットモンスター(ポケモン)」。その数々のポケモンがデザインされたマンホールのふた「ポケふた」が2018年に登場して5年。23年12月29日時点で、全国に322枚設置されている。

 全国に散らばったポケモンを全て写真に収めてコレクションする「コンプリート」を目当てに各地を旅するファンも多く、ポケふたを設置した自治体も、その誘客効果の高さを実感している。記者(38)も子どものころ、ポケモンのゲームやアニメに熱中した一人。当時を懐かしみながら、この取り組みを取材した。

■レア感が人気の秘訣

 各地の魅力発信プロジェクトの一環として、ポケモンのプロデュースを担う株式会社ポケモン(東京)が2018年から、自治体の依頼を受けて制作、寄贈しているポケふた。そのデザインに同じものはなく、ふたが置かれる地域の特色を表すデザインとなっている。

 例えば北海道なら雪や氷、奈良ならシカ、宮崎ならヤシの実を連想させる。そこに足を運ばないかぎり、見ることができない「レア感」が人気の秘訣(ひけつ)になっているようだ。

 岡山県内の4枚は全て倉敷市にあり、このうち3枚は美観地区周辺に設置されている。県鳥・キジに似た「ケンホロウ」が、なまこ壁の前を飛ぶデザインのほか、川舟を満喫して満面の笑みの「サルノリ」と「ワタシラガ」。チョウのような「アゲハント」と「ポチエナ」がそろって登場する1枚は、倉敷市花の藤(フジ)のそばで戯れているようだ。残る1枚は児島地区にあり、ファンの人気投票で上位に入った「ルカリオ」が瀬戸大橋や桃とともに収まる。

 倉敷市への設置はいずれも21年7月。それ以降、市には関西や関東のファンからの問い合わせが相次いでいるという。「ポケふたを見るために、岡山への旅行を計画する人もいる」と市下水経営計画課。

 実際、23年11月下旬、倉敷市美観地区でその一人と出会うことができた。東京から訪れた会社員の女性(59)は「『ポケふた』がある地域への旅を楽しんでいて、今回は倉敷市の4枚を写真に撮るために旅行を決めた。飛行機で1泊2日。鷲羽山も訪れる予定で、瀬戸大橋の景観とポケふた、両方とも楽しみ」と話していた。

 香川県では全17市町にあり、いずれも「うどん県PR団」に任命された「ヤドン」のデザインだ。おいしそうなうどんを手にしたデザイン(綾川町)、オリーブの木々の間を歩くヤドン(小豆島町)、城の前でポーズを決めたヤドン(丸亀市)…。そのかわいらしさに目が行きがちだが、それぞれの地域のことをしっかりとPRしているようだ。

 同県観光振興課は「ヤドン目当てで訪れた人が周辺の観光地にも足を運んでくれている。リピーターも増えており、その効果は大きい」と喜ぶ。取材で訪れた23年11月下旬、2人の子どもとヤドン公園(香川県綾川町萱原)を訪れた主婦(39)=同県宇多津町=は「休日はごった返すと聞いていたので、平日に見に来た。子どもたちは『ヤドンかわいいー』と大はしゃぎ。この近くのシッピングセンターで買い物をして帰りたい」と話していた。

■記者は岡山、香川の9枚撮影

 さて、今回の取材で記者は岡山、香川の9枚を「ゲット」した。コンプリートは程遠いと思っていた矢先、近くにいた先輩記者(47)が家族でポケふた集めに熱くなっていることが分かった。スマートフォンに収められた写真を見せてもらうと、神奈川、大阪、奈良、鳥取…と、既に12府県を巡っていた。先輩の集めたポケふたは動画に収録した。

 ポケふたの全国の所在地を調べていると、とても気になる場所があった。「御三家」と呼ばれたポケモンが進化した「カメックス」「リザードン」「フシギバナ」がいる東京の小笠原村。しかも、幻のポケモンとされている「ミュウ」までいるらしい。次の行き先はここで決まり!と思ったが、本州から遠く離れた島。もしもゲットできたあかつきにはぜひ報告したい。

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