「何とか再生したい」伊藤忠会長、ビッグモーター買収に意欲 リスクに懸念も
伊藤忠商事の岡藤正広会長は5日、産経新聞などの取材に応じ、経営再建中の中古車販売大手ビッグモーター(BM)への支援について、「われわれとしては何とか再生したいという気持ちだ」と意欲を示した。ただ、買収後に問題が再燃することなどで伊藤忠の信用にも傷がつくリスクがあると指摘し、十分な資産査定を行った上で改めて判断するとの考えを強調した。
「(BMが抱えている従業員)5千人の雇用は、やっぱり守ってあげたい」
岡藤氏はこう述べ、支援に前向きな姿勢をみせた。また、伊藤忠は傘下に英国のタイヤ小売り最大手クイック・フィットや、国内保険ショップ大手のほけんの窓口グループを抱えるなど、自動車関連のさまざまなビジネスを展開していることを指摘。国内中古車販売市場で首位のシェアを持つBMを取り込む相乗効果は大きいと説明した。
一方、岡藤氏は支援を決断する上での最大の障害は「金銭的利益よりレピュテーション(評判)リスク。信用を失うことのないようにしたい」と指摘。「初めは救済のつもりだったのに、そのうちたたかれて悪者になることはよくある」と懸念を示し、「年末から正月にかけて、ゆっくり考えさせてもらう」と結論を急がない考えを示した。
伊藤忠は11月、同社など3社がBMへの支援を検討すると発表した。BMの創業家が経営に関与しないことが条件で、経営状況を分析して支援の可否について来春までに最終決定する。
