アマゾンのアイロボット買収は競争損なう恐れ、EUが警告

アマゾンのアイロボット買収は競争損なう恐れ、EUが警告

ロボット掃除機「ルンバ」を製造する米アイロボットをアマゾン・ドット・コムが14億ドル(約2080億円)で買収する取引は、欧州連合(EU)当局が指摘した競争上の懸念を解消しない限り破談に終わる恐れがある。

欧州委員会は27日、アマゾンの買収提案はロボット掃除機の製造・供給市場での競争を損ねかねないと警告し、いわゆる異議告知書を送付した。同買収が成立すれば、オンラインのマーケットプレイス市場やその他のデータ関連サービスでアマゾンの地位強化を許すことにもなり得ると指摘した。

これを受け、アイロボット株は一時25%急落。先週にはアマゾンによる買収計画をEUが承認する見通しだとのロイター通信の報道を受けて大きく上昇していた。

異議告知書で欧州委は、懸念への対処を両社に要求。EUは9月、オンライン旅行会社の米ブッキング・ホールディングスがスウェーデンのエトラベリ・グループを16億ユーロ(約2600億円)で買収する計画を阻止しており、懸念に対応しなければアマゾンのアイロボット買収も同じ道をたどりかねない。両社はEUの警告を不服として規制当局との公聴会開催を要請することもできる。

複雑な企業買収や合併などの取引について、欧州委員会が異議告知書を出す例は増えている。英国の競争・市場庁(CMA)はアイロボットの市場での力はあまり大きくないと判断、アマゾンの買収を承認したが、欧州委は再び異なる見解を示した。

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アマゾン、アイロボット買収計画を断念-EU当局が阻止を警告後

米アマゾン・ドット・コムは、ロボット掃除機「ルンバ」を製造するアイロボットを14億ドル(約2070億円)で買収する計画を断念した。同買収計画は欧州連合(EU)の競争当局が阻止する構えを見せていた。

同買収計画の中止は、自社の行動が競争を阻害しないと証明しなければならないという強い圧力にアマゾンが直面していることを浮き彫りにする。同社は小売やクラウドコンピューティング、エンターテインメントなど複数の分野で影響力を増している。半面、買収断念によってアマゾンは、近年業績が悪化しているアイロボットの損失を食い止める作業は免れることになる。

アイロボットは、従業員の31%に相当する約350人の人員削減を伴う再編計画に着手するとし、コリン・アングル最高経営責任者(CEO)の退任も合わせて発表した。同社の株価は29日の通常取引前の時間外で一時約16%下落。

計画の中止でアマゾンはアイロボットに9400万ドルの違約金を支払うことになる。

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