「虫歯あるパパは食器は別に...」しかし子どもの虫歯予防に『親子の食器別々』必要なかった!夫婦喧嘩までした努力も「知っていたらもっと仲良くできたのに」では虫歯予防には?

「虫歯あるパパは食器は別に...」しかし子どもの虫歯予防に『親子の食器別々』必要なかった!夫婦喧嘩までした努力も「知っていたらもっと仲良くできたのに」では虫歯予防には?

11月8日は「いい歯の日」。虫歯予防のために頑張って『親子の食器を別々にする必要は無かった』ってこと、皆さんはご存知でしたか?

「治療」ではなく「予防」の患者も増える歯科医院

 大阪市東住吉区にある子ども専門の歯科医院「ふじわら歯科」。最近は虫歯治療以外の患者が増えているといいます。

 (ふじわら歯科 藤原成樹院長)「虫歯の子どもさんは減っているから、小学校やったらクラスに1~2人いてるかなぐらいになっている。『虫歯はないけれどもフッ素を塗ってほしい』『歯ブラシの仕方を教えてほしい』『この子を虫歯にしたくない』っていう保護者の方の要望が圧倒的に多いです」

 さらに子どもが虫歯にならないよう保護者たちが気を付けているのが…

 (保護者)「子どものお箸・スプーンとか、私の使うものとかは別々にしています。そういうふうにうかがうので、分けた方がいいのかなと思って分けるようにしています」

 (保護者)「私は虫歯が無いので一緒に使っていたんですけど、パパとかは(同じ食器で)食べさせないようにしていました。虫歯があったので」

日本口腔衛生学会が『食器別々』に意見表明

 虫歯の原因となる「ミュータンス菌」。親から子どもにうつさないように親子でも箸などの食器を共有しないようにしているという保護者たち。ところが今年8月、この「食器の共有」について日本口腔衛生学会が衝撃的な意見表明をしました。

 【日本口腔衛生学会の意見表明より】「食器の共有は離乳食開始時期の生後5・6か月頃から始まりますが、それ以前から親から子どもに口腔細菌は感染しているのです」

 つまり、子どもはスキンシップなどを通じて親の唾液に接触するので、虫歯予防のために絶対に食器を分けなければ、と気にしすぎる必要はないというのです。

 この発表に街の人は…

 (街の人)「うそん、頑張ったのに。ちょっとショックですね」

 (街の人)「へー、知ってたらもっと(夫と)仲良くできたのになって。(Qこれでケンカしたことも?)そうですね…はい…。知っていたほうが良かったかな」

歯科医師「菌がいる前提で対策を」

 しかし、にわかには信じがたいこの発表。そこで日本口腔衛生学会の意見表明にも携わった歯科医師にも聞いてみました。

 (東京医科歯科大学 相田潤教授)「食器の共有を防げば親の唾液からの虫歯菌がうつらなくて虫歯が防げるというのは、研究に裏付けられている話ではない」

 実は18年前の調査で「食器の共有」と「虫歯」には関連性が無いことがすでに分かっていたといいます。では結局、虫歯予防のためにはどうすれば良いのでしょうか?

 (東京医科歯科大学 相田潤教授)「赤ちゃんに話しかけているだけで唾が飛ぶ可能性があるわけですから。菌がいるのを前提として、甘いものをだらだら食べないとか、歯医者にフッ素を塗ってもらうとか、そういうことをやるほうがやっぱり大事ですね」

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