国防相の更迭劇、説明拒む中国 対外的な「顔役」不在で対話に懸念

国防相の更迭劇、説明拒む中国 対外的な「顔役」不在で対話に懸念

 中国の李尚福(リーシャンフー)国務委員兼国防相が24日に突如解任されたことについて、中国外務省は25日、「これ以上提供できる情報はない」と繰り返した。解任の理由も不明なままで、7月の秦剛(チンカン)外相の解任に続き、中国政治の不透明さを際立たせた。

「主席令により、李尚福の国防相と国務委員の職を解く」「秦剛の国務委員の職を解く」「李尚福の中央軍事委員会委員の職を解くことが評決された」

 24日夜の中国中央テレビのニュース。キャスターはほほえみを絶やさないまま、淡々と決定事項だけを読み上げた。

 中国外務省の毛寧副報道局長は25日の定例会見で、李氏が解任された理由を聞かれても、「(解任の事実だけを伝えた)国営新華社の情報を参考にすることを提案する」と述べた。また、中国の情報発信の透明性についても「全ての人事の任免はタイムリーに発表している」と主張した。

 中国の「軍事外交」の顔として各国の防衛相や首脳と会談してきた李氏は、8月末から約2カ月間動静が途絶え、国際社会で疑念が高まった。ただ、この間も解任された後も、理由の説明はないままだ。主要閣僚であり対外的な「顔役」が不在となった事態は、中国との対話の連続性に懸念を投げかけている。

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