iPhone 15 Pro「品薄」いつ解消する?

iPhone 15 Pro「品薄」いつ解消する?

9月22日の発売以降、品薄状態が続いていた「iPhone 15 Pro」シリーズですが、徐々に在庫を見かけることが増えてきました。

昨年は発売から数か月も供給不足が続いたのに対し、今年はもう少し早く品薄が解消されそうです。なぜそのような違いが生まれたか、背景を考えてみます。

「ブルー」なら店頭在庫も

新型iPhoneの発売から一定期間は品薄になり、入手困難な状態が続くことが毎年恒例になっています。

最近は上位のProシリーズの人気が高まり、今年は「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Pro Max」が予約直後から争奪戦となり、機種によっては配送予定が11月になっていました。

新型iPhoneは中国などの工場で生産され、毎週のように出荷されているとみられるものの、需要が供給を上回る状況が続いていたわけです。

そこで積み上がった注文をようやく消化しつつあるのか、10月13日前後にはアップルストアの店頭在庫が一斉に復活したことがありました。

これまでにもキャンセル品などとみられる在庫たまに復活することはあったものの、複数の店舗で一斉に買えるようになったのは、筆者が観測している範囲ではこれが初めてです。

10月20日にも再び在庫が復活し、10月21日の午後時点ではiPhone 15 Pro Maxの256GBモデルが東京、大阪などのアップルストアで購入可能になっています。

配送で届くのをまだ待っている人にとって、店頭で先に買えるようになるのはもどかしく感じるところではありますが、配送についても徐々に前倒しが始まっているようです。

ただ、まだ本体カラーを選べるほどではありません。10月中旬に店頭に入ってきた在庫の多くは「ブルーチタニウム」で、人気色とみられる「ナチュラルチタニウム」は入手困難が続いています。

在庫状況の変化は買取価格にも表れています。一部の業者はiPhone 15 Proシリーズを「定価」を上回る価格で買い取っているものの、ブルーについてはすでに定価を下回っています。

ブルーは、9月15日の予約開始直後にも発売日に入手できるカラーとして最後まで残っていました。生産数にもよるため、ブルーが不人気とは言い切れないものの、ブルーが余りがちな状況が続いていることはたしかです。

昨年との違いは中国の影響か

昨年の「iPhone 14 Pro」シリーズは、2022年の年末まで品薄が状態が続き、普通に買えるようになったのは年明けであることを考えると、今年はだいぶマシな状況です。

昨年は中国におけるロックダウンでiPhoneの生産が止まり、在庫が入ってこない時期が続いたことで、一時は買取価格が定価を8万円ほど上回ったこともあるほどでした。

一方、今年はロックダウンがなく生産が順調であることに加え、中国での環境変化により、新型iPhoneの売れ行きがあまり良くないのではないか、との見方も出てきています。

ブルームバーグは、その背景として中国経済の状況やファーウェイの復活といった要素を挙げています。中国の政府職員がiPhoneなど海外スマホの業務利用を禁止されたというウォール・ストリート・ジャーナルの報道も話題になりました。

中国本土を含む中華圏は、アップルの売上全体の約2割を占めるだけに業績への影響が懸念されています。米国時間で11月2日に予定されている7-9月期決算発表でも注目ポイントになりそうです。

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