テスラ第3四半期、値下げ響き利益率低下 生産目標は維持
米電気自動車(EV)大手テスラが18日発表した第3・四半期決算は、粗利益率が低下し、市場予想をやや下回った。金利が上昇する中、需要を押し上げるために実施した値下げが響いた。
年間生産目標は180万台に据え置いた。一部のアナリストは、全般的なEV需要減速の中でテスラが年間納車目標を達成するには、さらなる値下げが必要との見方を示している。
粗利益率は17.9%と、前年同期の25.1%から低下。昨年の第3・四半期はまだ値下げを実施していなかった。第2・四半期の18.2%からも低下した。
ビジブル・アルファがまとめたアナリスト21人の予想平均は18.02%。ロンドン証券取引所グループ(LSEG)がまとめたアナリスト17人の予想平均は18.25%だった。
第3・四半期は売上高と利益も市場予想を下回った。テスラは新工場が十分に稼働していないことに加え、今後投入予定のピックアップトラック型EV「サイバートラック」や人工知能(AI)などのプロジェクトへの支出で営業費用が膨らみ、利益率が悪化したと説明した。
1台当たりの平均売上高は前年比11%近く減少した。
サイバートラックについては米テキサス州の「ギガファクトリー」で試験生産を開始したとし、11月30日に納車開始予定だと明らかにした。
同社は今年1月以降、販売促進を狙って大幅な値下げや値引きに踏み切り、第3・四半期には各種モデルで6%超引き下げた。上半期はこうした取り組みが販売を押し上げたが、新モデルの生産に向けた工場設備更新で第3・四半期は納車が低迷した。
投資家やアナリストは、テスラが第4・四半期に過去最高の47万6000台を納車して年間目標を達成することを目指す中、さらなる値下げが見込まれるとしている。
同社株は引け後の取引で一時2%下落。その後0.2%高に値を戻した。
第3・四半期の売上高は9%増の233億5000万ドル。アナリスト予想の241億ドルに届かなかったほか、伸び率は約3年ぶりの低水準となった。
調整後の1株利益は0.66ドル。LSEGのデータによると、アナリストの1株利益予想は0.73ドルだった。比較可能な数字かどうかは不明。
