世界最速92歳の身体能力は「女子中学生」トップアスリート級! 身長・体重・体脂肪率・筋肉量…ほぼ同じ数値! 世界記録8つ保持のレジェンド身体能力を徹底分析してみた
ご長寿ランナーとしておなじみ、世界記録を8つ持つ田中博男さん92歳。レジェンドの衰えぬ速さを生み出す身体能力を徹底分析したところ、専門家も驚愕の結果となりました。
軽やかなリズムを刻んで走る田中博男さん92歳。
田中博男さん
「いろいろなパターンを交えてやりますから」
30年以上に渡って週5日のペースでこの屋内施設に通い続け1日2キロから3キロのトレーニングを欠かさずこなします。
田中博男さん
「第2の我が家ですな、ここが。いろいろなここでの積み重ねが全部つながっている。突然日本記録や世界記録がでるわけではないですからね」
■「比較できる記録がない!?」92歳のトップスプリンターを徹底分析!
田中さんは短距離の花形100メートルを始め世代別の世界記録を8つ持つ、まさにレジェンド。どうしてこれほどまでに記録を打ち立てられるのかー。スポーツ医科学分野の専門機関で体力測定を行ってもらいました。
体力測定担当者
Q.体力測定で92歳は最高齢?
「恐らくそうだと思います」
専門的な機材で身長や体重、筋肉量などをデータを取りますが一部の測定では…。
浅水友輝記者
「比較できる記録がないんですって」
(一堂・笑い)
体力測定担当者
「数字がでなかったです」
さらに運動を想定した膝関節の筋力データを測るステップに。
県スポーツ科学センタースポーツ科学専門員 後藤大さん
「曲げる方の力はしっかりとあって陸上をやられているから力強さはあった記録になります」
簡易段階の数値でさえ担当者が驚く数値ですが両脚の筋肉のバランスに若干の差があると指摘が。
田中博男さん
「この1、2年スタートの時にちょっとぐらつきが目立つようになった。そんなにひどいわけではないが。スタートの時にぐらつくと0コンマ5はマイナスですから。ひどいときには1秒ぐらい。短距離にとっては致命傷です」
■体力測定のその結果は…? 92歳!驚異的な身体能力!と衰えない情熱
アドバイスをもらった田中さんは正式な測定結果を待つ間もさらなる“進化”を求めて大会出場を重ねます。
田中博男さん
「去年から400mを毛嫌いして走っていなかった。それは気持ちの上で負けている。自分に勝つためにはタイムはどうあれ走り切ると決意してきょうに臨んだ」
ロングスプリントにも挑戦し自分を見つめ直しました。そして専門機関からの測定で見えてきたのは…。
県スポーツ科学センタースポーツ科学専門員 後藤大さん
「どのくらいの年代の選手との体力と近いのかと評価したところ科学センターに測りにきている中学生の女子選手と同じくらいの体力という結果でした」
92歳の田中さん。県内中学女子のトップアスリートのべ265人と比較しても身長・体重にはじまり体脂肪率、筋肉量、背筋力でほぼ同じ数値という驚きの結果に。しかし、それだけではありません。
県スポーツ科学センタースポーツ科学専門員 後藤大さん
「脚を曲げる動きが特に優れている。陸上でいうと前に進む推進力の部分にあたる。田中さんが速く走れる理由がこの結果には現れている」
こちらはオリンピアンなど国内のトップ選手のデータをもとに分析した結果です。同年代のデータがないため文献をもとに30歳から90歳までに体力が半減すると仮定して目標値を設定していますが、両脚の筋肉量が目標値を大きく上回っています。
県スポーツ科学センタースポーツ科学専門員 後藤大さん
「年齢を重ねても継続をすれば体力の向上や維持ができると改めて知るいい機会になった」
驚異的な身体能力が評価された田中さん。衰えることのない情熱でトラックに立ち続けます。
田中博男さん
「数値を参考にしながらあと余命いくばくもないが頑張ろうと。大きな出発点となった」
「あと2、3年は死んでいられない。ぜひ生き残ってワールドレコードに手をかけたい」
