ついに発表された「Pixel 8」シリーズ、Pixel 7シリーズからの変わったところ/変わっていないところは?

ついに発表された「Pixel 8」シリーズ、Pixel 7シリーズからの変わったところ/変わっていないところは?

 Pixel 8/8 Proが発表された。前モデルのPixel 7/7 Proからどこが変わったのか、はたまた変わらないのかをチェックしてみよう。

■ Pixel 8は大きさが一回り小さくなった

 まず大きさについて、Pixel 8/8 ProともPixel 7シリーズと比べて小さくなった。

 特にPixel 8はPixel 7よりディスプレイの大きさが0.1インチ小さく6.2インチとなり、全体的に一回り小さくなった。

 厚さは0.2mm増しているが、高さは5.1mm、幅は2.4mm小さくなり、見ただけで小さくなったことに気がつくほど。重さは10g軽くなった。

 Pixel 8 Proは、スペックで比較すると高さが0.3mm、幅が0.1mm、厚さが0.1mmそれぞれ小さく、重さは1g重くなった。

 ただ、8 Proに関しては大きさ、重さでそれほど大きく変わった印象はない。

 背面上部に帯状にカメラが並ぶ基本的なデザインは踏襲しているが、8 Proは背面のガラス素材の処理が変わり、サラッとマットな触感になった。8は7同様のつるっとしたポリッシュ仕上げだ。

 Pixel 8/8 Proともディスプレイ形状はフラットで、7 Proの左右の端がカーブした形状からは変わった。

 リフレッシュレートも変わり、Pixel 8は7の最大90Hzから最大120Hzに。8 Proは1から120Hzの可変リフレッシュレートになった。

 カラーはPixel 8がObsidian(黒)、Hazel(グレー)、Rose(ピンク)。8 ProはObsidian、Porcelain(クリーム)、Bay(水色)の3色ずつ。

 Pixel 8/8 Proとも引き続きIP68相当の防水防塵性能を備えている。

■ 8 Proには温度センサーが搭載

 Pixel 8 Proは、本体背面、カメラの隣に新たに温度センサーを搭載した。

 アプリを起動し、対象物に近づけて画面をタップするだけで温度をチェックすることができる。

■ チップセットは「Tensor G3」に

 Pixel 8/8 Proとも、チップセットは新たにTensor G3が搭載され、Google AIの最先端技術を利用できる。

 Pixel 8に搭載されている機械学習モデルは、Pixel 6と比較して10倍複雑なものになっているという。

 そのパワーを活用して、音声通話がクリアになったり、動画の中の雑音を消せる「音声消しゴムマジック」が利用できるようになったりしている。

 また、顔認証がAndroidの生体認証としては最高レベルの認証クラスに適合し、画面ロック解除だけでなく、Googleウォレットなどの決済時にも顔認証が利用できるようになった。

■ カメラが全般的に進化

 カメラはPixel 8/8 Proとも全体的に進化している。

 Pixel 8 Proの背面カメラは、5000万画素広角、4800万画素超広角、4800万画素望遠(光学5倍)を搭載し、トリプルカメラ構成なのは変わらないが、超広角カメラの画素数が7 Proの1200万画素から4800万画素にアップした。

 3カメラとも7 ProよりF値が向上し、望遠カメラにも対応の光学式および電子式手ぶれ補正機能を搭載している。また、8 Proはフロントカメラもオートフォーカスを搭載した。

 Pixel 8の背面カメラは、画素数こそPixel 7から変わらないが、5000万画素のメインカメラはより明るくなり、1200万画素の超広角カメラにもオートフォーカスを搭載した。なお、Pixel 8のフロントカメラは固定フォーカスのままだ。

 8 Proは「プロ設定」が追加され、シャッタースピード、ISOなどを設定して撮影ができるようになるほか、Pixelで初めてビデオ夜景モードに対応する。ビデオ夜景モードは近日提供される。

■ 集合写真で顔の差し替えができる「ベストテイク」

 Pixel 8/8 Proとも、「ベストテイク」「編集マジック」という新たな写真の編集機能に対応する。

 集合写真では、誰かが目をつぶっていたり、気に入らない表情だったりすることがあるもの。ベストテイクでは被写体となった人たちの顔を、もっともいい表情で構成し直してくれる。顔を手動で差し替えることもでき、変顔にして楽しい写真にすることも可能だ。

 編集マジックは生成AIを使用した編集機能。被写体の位置や大きさを変更したりして、本来撮りたかった写真に仕上げることができる。編集マジックも近日提供予定だ。

■ バッテリー容量は微妙に変化

 バッテリー容量は、Pixel 8は小型化されたものの220mAh増えて4575mAhに。8 Proは50mAh増えて5050mAhになった。

 「24時間以上持続可能」「スーパー バッテリー セーバーを有効にすれば最大72時間使用可能」という表現は変わっておらず、使い勝手が大きく変わることはなさそうだ。

■ レコーダーは自動言語識別に対応

 音声入力アシスタントとレコーダー機能は自動で話している人の言語を認識し、その言語で音声入力/文字起こししてくれるようになる。言語設定を手動で変更する必要がなくなる。

■ アップデートは7年間

 Pixel 8/8 Proには、Pixelでは初めて7年間のソフトウェアサポートを提供。OSアップデート、セキュリティアップデート、定期的な新機能アップデートが2030年10月まで提供される。

 なお、Pixel 7/7 ProはOSアップデートが2025年10月までなので3年間、セキュリティアップデートが5年間で2027年10月までだ。

■ 円安の影響で価格は上昇

 Pixel 8/8 Proとも、価格はPixel 7/7 Proの発売時価格より上昇している。Pixel 7(128GB)が7万5000円(税抜。以下同)だったところPixel 8は10万2636円、Pixel 7 Proが11万3000円だったところPixel 8 Proは14万5364円だ。

 ただ、今回もGoogleストアではキャンペーンで、下取りとストアクレジットの配布を行っている。Pixel 8/8 Proどちらを買っても実質3万9800円からになるそうなので、それらを活用すればお得な価格で買うことができる。

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