バス1日76本減便「路線維持にはやむを得ぬ」…運転手不足深刻なとさでん交通、今年度入社はわずか1人

バス1日76本減便「路線維持にはやむを得ぬ」…運転手不足深刻なとさでん交通、今年度入社はわずか1人

 とさでん交通(高知市)は10月1日、路線バスのダイヤを改正する。平日1日あたり計76便(13・8%)の大幅減となり、最終便の発車時刻も繰り上げる。昨年も大幅な減便に踏み切ったが、運転手不足が深刻化しており、同社では「路線を維持するためにやむを得ない措置」として利用者に理解を求めている。

 同社によると、減便は71系統ある路線の多くで実施。平日は549便が473便、土曜は389便が359便、日曜・祝日は385便が355便の運行になる。昨年10月1日の94便(平日)に続く減便だが、今回は路線の廃止はしない。

 主な路線では、高知市中心部と高岡営業所(土佐市)を結ぶ便が平日28便から同22便になり、最終便は堺町午後10時01分発から同9時31分発と30分早める。堺町からの長浜行きも平日31便が29便になり、最終便は午後9時54分発を20分繰り上げて同9時34分発とする。

 背景には、現行のダイヤでは運転手を確保できない事情がある。路線を維持するには平日で156人が必要だが、9月1日現在で133人になった。運転手の募集は続けているものの応募は少なく、今年度は1人の入社にとどまっている。

 このため、貸し切りバスや高速バスの運転手に応援勤務を求め、退職者の再雇用などで対応しているが、状況は厳しい。新型コロナの影響で落ちこんでいた観光客が回復しても24台ある貸し切りバスをフル稼働できず、高速バスの減便も継続している。

 さらに、厚生労働省が運転手の労働時間の改善を図るため、来年4月から拘束時間、休息時間の基準を改正。業務終了から次の始業までの休息時間は現行の「継続8時間」から「継続11時間を基本とし、継続9時間を下回らない」とする規制が適用される。

 それに伴い、朝のラッシュ時間帯に備えて午前6時から勤務に就くには、前日午後9時までに業務を終えることが必要になる。同社では、現行のダイヤのままでは最終便の運転手が翌朝の始発便に乗務する勤務シフトが組めなくなるため、最終便の繰り上げを決めたという。

 運転手の高齢化も進んでおり、20歳代は2人だけ。平均年齢は53・4歳に達しており、定年退職者の増加でますます厳しい状況が想定される。

 同社は「運転手の不足で路線の維持は限界に来ており、減便は避けて通れない。今回の措置で問題が解決したわけでなく、さらに減便せざるを得ない事態も考えられる」としている。

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