中国29日から大型連休 海外旅行先は日本が「1番人気」
中国は29日から国慶節(建国記念日)の大型連休が始まる。中国旅行研究院の予測では、国内旅行者数は1日平均で1億人を突破、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年の水準を超える見通しだという。一方で海外旅行など出入境者数はコロナ禍前の9割と国内と比べ回復が遅れている。ただ海外旅行先については、東京電力福島第1原発の処理水放出で両国関係がギクシャクする中でも、日本が最も人気だという。
今年は中秋節の連休と重なったため、例年より1日長い8日間となる。北京駅では28日、スーツケースなどを抱え各地に向かう人々でにぎわった。
中国国家鉄路集団によると27日から10月8日までの国内鉄道の運輸客数は1億9000万人に上り、1日平均の旅客数も19年同期比で18・5%増となる見込み。鉄道会社は夜間の便を増やすなどして対応する。中国民用航空局も連休中の国内線旅客数が1日平均196万人と、19年同期比で17%増えると予測する。
一方で海外旅行については、国内と比較して回復が遅れているようだ。中国国家移民管理局によると、連休中の1日平均の出入境者数は158万人と、19年同時期の90%の水準にとどまっている。コロナ禍で減便した国際線の回復が遅れていることなどが影響しているとみられる。
インターネット検索大手の百度(バイドゥ)は26日、旅行大手の携程などと協力してまとめた予測リポートを公表。予約状況などから分析した海外の人気旅行先で、日本が1位となっていると明らかにした。
処理水の海洋放出を開始した当初は、中国国内でも「しばらく訪日を控える」といった声が相次ぎ、中国からの訪日客の大幅な減少が懸念されていたが、中国人観光客にとって日本は依然として人気の渡航先となっている模様だ。
