インフルエンザの流行続く 収束せず次のシーズン入りは99年以降初
季節性インフルエンザの流行が、昨年末から継続したまま、次のシーズンに入ることになった。厚生労働省が8日発表した。
発表によると、全国約5千カ所の定点医療機関から報告された最新1週間(8月28日~9月3日)の季節性インフルエンザの患者数が、1医療機関あたり「2・56人(速報値)」だった。「1人」を超すと「流行」とされ、昨年12月19~25日に流行期入りしたあと、これまで一度も下回っていない。
厚労省は季節性インフルエンザの発生状況について、9月4日以降の週からは新シーズンとして集計する。流行が収束しないまま次のシーズンに突入するのは、現在の方法になった1999年以来、初めてという。
国立感染症研究所によると、例年は11~12月に流行が始まり、1~3月にピークを迎え、春には下火になる。
今シーズンは、新型コロナウイルス感染症が発生して以来3年ぶりの流行期入りだった。ピークは今年2月6~12日の「12・91人」。
最新の報告では、患者数が多いのは沖縄県の9・41人、宮崎県4・95人、三重県4・42人、千葉県4・20人、福岡県4・16人と続く。保育所や幼稚園、小中高校などからの報告では、休校、学年閉鎖、学級閉鎖となったのは計107施設だった。
日本感染症学会インフルエンザ委員会の石田直(ただし)委員長は、流行が続いている背景として、3年間インフルの流行がなかったことや、昨年のワクチン接種から時間がたったことで、1人が感染すると周囲に広がりやすい状況があると指摘する。また、新型コロナの5類移行で感染対策が緩んだこともあるという。
