絶対に許せない? 自宅トイレで立つ男性に憤る女性も 2000人調査からみる男女の本音

絶対に許せない? 自宅トイレで立つ男性に憤る女性も 2000人調査からみる男女の本音

 あなたは男性がトイレで用を足すときの姿勢が気になったことはありますか。立つか、座るか。場合によっては、思わぬ夫婦喧嘩の元になることも……。そこで今回、「トイレで立つ・座る」についてのアンケートを実施。男女の意識の違いなど、それぞれの本音を聞きました。また、便器の汚れ方の違いや健康面への影響などについて企業や医師を取材。理想的なスタイルはどちらなのか、見解を伺いました。

男性に多い「小のみ立つ」 長年の習慣や「座るのが面倒」の声

 アンケートは2023年8月3日から同4日にかけて、全国の10代から60代以上のYahoo!JAPANユーザーの男女各1000人、合わせて2000人を対象に実施されました。(回答者の年齢構成:10代1.2%、20代6.2%、30代16.1%、40代32.1%、50代30.5%、60代以上12.8%、年齢を教えたくない1.1%)

 まず、男性側に対し、「自宅のトイレで用を足す際、どのような姿勢をとりますか」と質問すると、「座る」が58.6%に対し、「小のみ立つ」は40.3%に上りました。「座る」を選んだ男性からは「トイレを汚したくないから」「一人暮らしを始めたときに掃除のことを考えて小も座るようにした」、「立つ」を選んだ男性からは「座るのが面倒」「子どもの頃からの習慣」「座りながら小をすると、たまに便器と便座の隙間から尿が飛び出してしまい服や床を尿で濡らしてしまうことがある」との意見がありました。

女性に同居男性のトイレの姿勢についてアンケート

 次いで女性に対し、「同居男性が自宅のトイレで用を足す際、どのような姿勢をとりますか」との問いには、「立つ」が24.1%、「座る」が43.9%という結果になりました(ほかに「同居男性がいない」が21.3%など)。自宅では「立つ」より、「座る」男性のほうが多いようです。

 続いて女性に、「自宅のトイレで同居男性が用を足す際、座ることを促したことはありますか?」と質問すると、「ない」が45.0%、「ある」は33.3%でした。「ある」と答えた理由については「おしっこが飛ぶとトイレの中が臭くなるから」「掃除が大変」「たまには掃除する人の身になって」など、衛生面を理由に挙げる女性が多くみられました。「立ちションで壁に飛び散って汚れるのが嫌だから。それを掃除するのは自分なので、絶対に許せない」と断固として認めないと、憤る女性もいました。

 汚れの拡散以外の理由では、「老齢になってきたので足元がおぼつかないから」と、男性の転倒を心配する声もありました。「立ってすると、(尿が)とにかく便座に入らない息子たちでした」というのは、小さな子ども持つ家庭ならではの“あるある”かもしれません。

言われても「姿勢は変えていない」実態 「その代わり、便器を拭く」の声

 男性に、「女性からトイレで用を足す際に『座って』と言われた経験」について聞くと、「ある」と答えた男性は28.1%に。しかし、実際に用を足す姿勢が変わったかどうかについて尋ねると、「立つから座るに変えた」が23.5%、「姿勢は変えていない」が76.5%に上り、女性から座るよう促されても、多くの男性が引き続き「立つ」を選んでいることが分かりました。「言われても無理」「めんどくさい」「座ってすると残尿感か残るから嫌です」「その代わり、便器を拭くようにした」など、手軽さを優先させる声が目立ちました。

 別の質問で、外出先では「小のみ立つ」が74.9%に上っており、習慣を変えることはなかなか難しいようです。それでも座る姿勢に変えた男性からは、「そのほうが合理的」「汚したら自分で掃除してと言われるので」「子どものトイレトレーニングが始まったため」などの声がありました。

衛生的に推奨されるスタイルはどっち? 広範囲に汚れも

 立つか座るかによって、衛生面ではどのような違いがあるのでしょうか。さまざまな実験や研究から、汚れを最小限に抑えるトイレ商品を担当しているパナソニック ハウジングソリューションズの坂本剛さんは、「衛生的に推奨されるのは座ってするほうです。商品的な配慮がない場合は、立ってすると飛び跳ねる量が多く、汚れも広範囲になります」との見方を示しました。

 立ってする場合は個室内も汚す可能性があると指摘します。「まず便器のボウル面と周辺ですね。それと床。場合によっては壁まで飛ぶこともあります」。尿の跳ね方は男性の身長によっても変わるといい、「我々も研究をしているのですが、やはり勢いというのも一つの重要な要素になります。勢いが同じであれば、身長が高い人のほうが位置エネルギーも大きくなるので、多く飛び散る可能性があります」と続けました。

 一方、座るスタイルが万全かというと、そうとも限りません。「座るときの飛び散りで多いのはボウルの内側です。場合によっては前方に飛び出ます」。アンケートの回答にもありましたが、うまくコントロールできなければ、漏れ出した尿がトイレの表面を伝って床まで到達してしまうことも。「便器の縁についたら取れにくくなり、頑固な汚れに変わります」。これは立ちスタイルでも注意が必要で、「最後のきれの部分で、同じようになってしまう可能性はあります」。尿を出し終わる最後の最後まで、油断しないように心がけたいですね。

 同社では2004年からトイレに対する意識・使用実態の全国調査を行っています。自宅でトイレに「座る」男性は、2015年に「立つ」を逆転し、2021年には全体の7割近くを占めています。また、小であっても4割の男性が自宅ではトイレットペーパーを使用するなど、エチケットの向上が見て取れる結果になりました。

トイレを汚さないために気をつけたいこと キーワードは「中心」

 どちらのスタイルでも、なるべくトイレは汚したくないものです。汚れを飛散させないようにするための工夫も伺いました。

「立ってする場合は水の溜まっている中心を狙いましょう。水面のセンターに落とすと、飛び散りにくいです」と坂本さん。

 また、忘れてはならないこともあります。「ふたを閉めないで流すと細かい水滴、エアロゾルがもやーっと便器から出ていますので、それを飛散させないために閉めて流したほうがいいです。便器の上、1~2メートルほど上がっているという文献の情報もあります。霧というか本当に細かいものなので、飛び散るというよりは漂うみたいな感じです」。

立つ、座るで健康面への影響は? 残尿感に違いが出る男性も

 一方で、健康面での違いはあるのでしょうか。今回のアンケートでは、男性の間で、残尿感について「座ったほうが残尿が少ない」「立つ姿勢で用を足さないと尿をすべて出すことが難しい」と異なる意見が上がりました。

 これについて東京国際大堀病院 泌尿器科の村山慎一郎医師は、「排尿に関して健康面での違いや影響はありません。立位、座位ではぼうこうの形状が多少変わるので、それに伴い、残尿感は変わってくると思います。個人差もあると思います」と話しました。

 姿勢の変化により、ぼうこうが圧迫されると感じる人がいても、「それに伴う健康面への影響はないと思います」と指摘します。

「前立腺肥大症ですと通常の方と比べ、排尿に時間がかかるので後ろに人が並んだ場合は背後の人を待たせてはいけないなどの心理が働き、余計に時間がかかったり、排尿後の残尿感も増したりすると思われるので、そのような方は座位(個室)を選んだほうがいいと思います」と特定の条件下に対してのみ、座るスタイルを推奨しました。

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