頭部の日焼け、白髪や薄毛の原因に ケアは早めに
梅雨明け後に待ち受ける真夏の太陽。顔や体にはしっかりと日焼け止めを塗るが、頭部はどうか。全身で最も日光に近い髪や頭皮が、実は一番ダメージを受ける。明日からでも取り入れてほしい予防方法とケアについて、専門家に聞いた。
◇紫外線量は肌の倍以上
髪や頭皮に降り注ぐ紫外線の量は肌の2~3倍に上るとされていて、日焼け止めを塗っていなければ、まさに無防備状態だ。
毛髪診断士の斉藤あきさんは、紫外線が髪に深刻な影響を及ぼすと指摘。「髪の毛を構成しているタンパク質が破壊される。表面に層状に重なって内部組織を守っているキューティクルが剝がれてボロボロになったり、層の数が減ったりすると、中の水分、油分、栄養分が失われやすくなる」。手で触ればパサパサしたり、ゴワゴワしたりするという。髪を染めている場合、カラー剤が流れやすくなるため、退色の恐れもある。
頭皮はより深刻なダメージを受ける。波長の長い生活紫外線A波が奥の真皮まで入り込み、組織や細胞同士を結び付けていたコラーゲンだけでなく、ヒアルロン酸やエラスチンといった弾力成分も破壊する。弾力性のない硬い頭皮は血行不良を起こし、髪に栄養が行き渡らなくなる。「頭皮の状態悪化は土台の悪化。将来生えてくる髪の毛の質を低下させるので、悪循環に陥る」(斉藤さん)。
日焼け止めはスプレーやオイルなど、好みの種類を選べる。スプレータイプなら頭皮には分け目も念入りに、髪には満遍なく吹き付けた後、ブラシでといて全体にむらなくなじませてほしい。簡単に実行できるのは日傘や帽子の着用だが、帽子は頭皮が蒸れるので注意が必要だ。
◇正しい洗髪・保湿を
日焼けしたまま髪の毛や頭皮を放置したらどうなるか。斉藤さんは「薄毛や白髪の原因になるので、それぞれしっかりとしたケアが必要」と話す。
今生えている髪の毛の見た目を改善したければ、トリートメント剤で栄養を補給。より大事なのは、これから生えてくる髪の毛をいかに健康な髪にするかで、専門家は「まずは頭皮ケア」と声をそろえる。
医療法人康梓会Y’sサイエンスクリニック広尾の皮膚科医、日比野佐和子医師は「紫外線を浴び続けることで活性酸素が過剰に発生し、皮膚深部の細胞を傷付ける。細胞の死滅により、頭皮は弾力性を失うとともに乾燥し、バリアー機能も低下する。浴びれば浴びるほど抵抗力は低下するため、避けてほしい」とした上で「スキンケアと同じように日常的に頭皮もケアする必要がある」と強調する。
まずは正しいやり方で洗髪しよう。頭皮は他の皮膚に比べて皮脂腺と汗腺の数が多く、皮脂や汗で汚れやすい。皮脂の分泌量が多いと酸化して臭いの原因になったり、常在菌が増殖して皮膚炎を起こしやすくなったりする。「洗い過ぎや乾かし過ぎに注意して、清潔に保つことが大事だ」(日比野医師)。
生活習慣の乱れも頭皮環境に影響するという。日比野医師は「お酒の飲み過ぎや喫煙、脂肪分が多い食事は、血液循環を悪化させる。過激なダイエットも控えてほしい。栄養が届かない硬い頭皮は、日焼けによるダメージを受けやすい」と解説。そして「保湿も十分に。生活している中で生じるさまざまな刺激から守り、頭皮を健康に保つケアを、年齢に関係なく日ごろから意識してほしい」と呼び掛ける。
◇美容液選びは成分で
保湿のために市販の頭皮用美容液を選ぶ際のポイントについて、斉藤さんは「抗炎症成分や抗酸化成分が入っているかなど、成分を見て決めるのがいい」とアドバイスする。化粧品メーカー「ハリウッド」商品開発の古山秀治さんは「塗布した後にすっきりと揮発するスカルプトニックがいい。保湿のし過ぎは雑菌繁殖を誘発する」と注意喚起。そして、頭皮マッサージで血行を促進しながら使用することが重要だと言い切る。「首回り、前頭筋、後頭筋、側頭筋を意識してほぐせば、より成分が浸透し、効果が高まる」(古山さん)。同社美容教育課長の山口隆子さんも「紫外線が今後減少することはなく、肌以上に髪や頭皮の悩みを訴える人が増えると思う。髪と頭皮のケアが習慣になれば」と話す。
斉藤さんは内側からのケアも説く。「実は食事も大事。抗酸化成分が入っているものを率先して摂取してほしい。紫外線に負けない頭皮を作るもとになる」。例えば、緑黄色野菜やかんきつ類などでビタミンA、ローズヒップティーでビタミンC、トマトでリコピンが取れる。良質なタンパク質もお薦めで、修復力が高まるという。斉藤さんは「髪や頭皮は特にケアしていない人が多いが、本当はダメージを受けている。早いうちからスタートしてほしい」と繰り返す。
熱中症には「脳の温度を正常に保つことが重要」 対策に欠かせない「帽子」デザインも機能も進化【Nスタ解説】
日差しが厳しい炎天下では、帽子を被ることが熱中症の対策になります。「遮熱帽子」は様々なデザインや機能を備えたものも販売されていて、中には帽子の内部を10度以上涼しく保つことができるものもあります。解説します。
■熱中症予防のポイントは?
南波雅俊キャスター:
7月18日には都内で熱中症疑いで188人が搬送されたということです。連日暑さが続く中で非常に危険な状態です。
伯鳳会東京曳舟病院の三浦邦久副院長に話を聞きました。熱中症のリスクを下げるポイントは「脳の温度を正常に保つこと」だそうです。脳の温度が上がると、「熱を下げないと」という判断になり発汗作用が促されていくということです。これが“脱水”を引き起こして熱中症に繋がるということです。
脳の温度を正常に保つには、直射日光から頭を守ることが重要なので帽子がおすすめだということです。
■熱中症対策 「遮熱帽子」が進化
直射日光を防ぐのに非常に特化した遮熱帽子です。
【OVERRIDE:OVERRIDE SUN BLOCK HUNTING】
両サイド・後ろからも直射日光を防げるということです。カバー部分が外せますので普通の帽子としても使用できます。ナイロン素材で結構軽いです。
【丸福繊維:アドベンチャー ウルトラライトハット】
この帽子の注目は、アルミを使った特殊素材です。光や熱を防いでくれるというもので、この帽子をかぶって、綿の帽子と比較した時に5分後の頭の真上部分の温度が、10度以上低くなっている結果もあります。
実際にかぶってみましたが、全然違いました。頭の周辺・顔周辺の「もわっと」するような感じもなくなりますし、頭周辺は相当涼しかったです。
【Airpeak:Airpeak PRO Nanofront model】
最も過酷な陸上競技と言われる競歩の選手も愛用しているものです。仕組みが特徴的です。たくさんの隙間があり、帽子の中の空気の流れができるので、最大で15度ぐらい涼しくなるというものです。
井上貴博キャスター:
日陰を作るものじゃないということですよね。
南波キャスター:
熱中症対策には「熱がこもらない」ことが非常に重要で、三浦先生も「帽子の中にこもった熱を逃がすのが重要だ」としています。
▼30分から40分おきに脱いだり ▼日陰では脱いでみたり ▼蒸れや不快なときには脱いでみることも大事だということです。
蒸れや不快なものを防ぐには、本来は指1本分ぐらいの隙間がいいそうですが、指2本分ぐらい余裕があると蒸れや蒸れ防止に繋がるということです。
ホランキャスター:
帽子を選ぶ際の参考にしていただければいいですね。
萩谷弁護士:
命を守るために必要だと思います。日傘と併用してもいいですね。
