「日の出が早くて目が覚める」「熱帯夜で眠れない」睡眠不足の初夏~夏を乗り切るため、どうすれば?【ポイントは「光」と「エアコン」】
今の時期「日の出が早く、朝早くから目が覚めてしまう」という方も多いかも知れません。また気象庁はきのう(20日)発表した7月~9月の3か月予報で「今年8月は、東日本・西日本・沖縄奄美は平年より高い」と予想。寝苦しい熱帯夜が続くことも想定されます。
そんな中、この時期に懸念されるのは「睡眠障害」です。
健康や、時には命にも関わる病気にもつながりかねない「睡眠不足」。どうすれば十分な睡眠を確保できるのでしょうか?
■皆さんは、普段しっかり眠れていますか?街の人たちに聞きました
(街の人は)
「午前2~3時くらいまで眠れないときがザラにある。寝たいけれど眠れないみたいな」
「若いときは8~9時間くらい眠れていたけれど、年をとるとやっぱりね」
「子どもが小さいので、夜泣きで何回も起きたりします。いっぱい眠れた時の方がいろんなことも笑顔で乗り切れる気がします」
「人間関係が上手くいかないと、眠れなかったりします」
「暑くてムシムシして、朝3時~4時とかに一度起きてしまう」
■「睡眠の質の悪化」が引き起こす「睡眠障害」とは...
睡眠不足には様々な背景がありますが…これからの時期、「日の出の時間が早い」のと同時に、特に「夜の暑さ」が睡眠に大きく影響してくるといいます。岡山大学で「気候変動による影響・適応策」について研究する、鳴海大典教授に話を聞きました。
(岡山大学学術研究院 環境生命科学学域 鳴海大典教授)
「睡眠被害は、気温が上がることにしたがって増えていく。明け方が早くなる影響もあるのかもしれませんが、それ以上に『気温が上がることによって途中で起きてしまう』などが影響してくるのではないかと思います」
特に「最低気温が25度を上回る熱帯夜が、睡眠の質を悪化させていく」という研究データもあります。
・寝苦しくて眠りにつくまでに時間が掛かる
・途中で目が覚める
・暑さで朝早く起きてしまう
などの影響で、日中に強い眠気が誘発されるなどのおそれもあります。
■対策「就寝時、エアコンは夜通し使い続けていい」?!
そんな中、睡眠の質を上げるためには「エアコンの使い方に注意することが重要」と話します。
(岡山大学環境理工学部 鳴海大典教授)
「タイマーで途中でエアコンが切れたりすると、暑くなって起きてしまうとか、またエアコンの動作をするために起きる、などという動きが出てくると思うので、『就寝時はずっと冷房を使い続ける』というのが睡眠障害の改善にとってはいいのではないかと」
【解説】
鳴海教授が推奨するのが、寝苦しい熱帯夜に「エアコンを使い続けること」…これまでは「体が冷えるため、エアコンは付けっ放しにしないほうがいい」というイメージが強かったと思いますが、今はエアコンの性能が向上し温度が一定に保たれるため、「冷えすぎる問題」が解消されているほか、睡眠モードを搭載している機種が多く、常時使用することで寝苦しさから守ってくれて、安定した睡眠に繋がるということです。
このように、「睡眠の環境を整えること」が非常に重要だという訳なのです。
そのほかにも、「睡眠の環境を整えるため」に、様々なことが出来るといいます。医師に聞きました。
■良質な睡眠のポイントは「光」との付き合い方!
(川崎医科大学総合医療センター 北野絵莉子医長)
「睡眠が損なわれるときは、いろんな要因がある。まず『部屋の環境』です。『光』とか『湿度』など室内環境のことも影響してくるし、『ストレス』…布団の中で思い悩むことを考えて眠れなくなるということもありますし、いろんな要因が重なって眠りにくさは起き得ます」
睡眠が十分にとれないと
・昼間に強い眠気に襲われたり
・集中力や記憶力など認知機能が低下したりする
など、日常生活に影響を及ぼします。
また、加齢によって朝の目覚めが早くなることが気になる人も多いと思います。「十分な睡眠時間」は個人によって異なりますが、あることを基準に考えると良いと言います。
(川崎医科大学総合医療センター 北野絵莉子医長)
「昼間にやりたいと思っていた活動が損なわれない、ということが一つのポイントです。一口に『不眠』と言っても、年齢とともに睡眠時間は短くなる。昼間の困りごとがなければ、多少睡眠時間が若いころと比べて短くなっていても、それは不眠症にはあたらないという考えもあります」
また、睡眠に大きく影響を与えるのが「光」です。朝はしっかりと日光を浴びることで規則正しい睡眠のリズムを作ることができます。一方で、夜に寝る際には注意が必要と言います。
■あなたは枕元から「スマホ」を遠ざけられるか ほかにも出来ることいろいろ
(川崎医科大学総合医療センター 北野絵莉子医長)
「夜中に布団の中でスマートフォンを見てしまう、ついついSNSに手を伸ばしてしまうという方がいるが、やはり『目から入る光で昼間だと脳が錯覚してしまう』。なので、可能な限り控えましょう。リラックスして、少し柔らかい照明の中で気持ちを休めて夜寝る準備をすることが大事かなと」
【解説】
北野医長はよりよい睡眠をとるために「光」以外でも、きょうからでも出来ることとして以下のものをあげています。
・寝る2、3時間前に入浴や運動をする
・寝る前はコーヒーやタバコ、酒などを控える
またこの時期早く目が覚めてしまうという方は、「遮光カーテンで光を遮ること」もお勧めだということです。
健康を維持するために欠かせない「十分な睡眠」。特にこれからの季節、気に掛けて頂きたいと思います。
