「背脂」が足りない!「チャッチャ系」ラーメン店ピンチ 来来亭は「背脂多め」中止
度重なる食材の値上がりで様々な業界が苦しむ中、ラーメン業界にもかつてないピンチが訪れています。特に「チャッチャ系」ラーメンなどには欠かせない、豚の「背脂」が足りなくなっているというのです。何が起きているのでしょうか。
醬油ベースのタレに、たっぷりの背脂。
そこに、透き通った牛骨スープと自家製の極細熟成麺を投入し…4時間じっくりと煮込んだチャーシューなどを乗せると、絶品のラーメンが完成です。
小崎純佳キャスター
「まずはこの背脂が溶け込んだスープ、体にしみるような美味しさです。そして、この細ちぢれ麺によく絡むんですよね」
口の中でとろけるような食感を生み、スープにうまみと深いコクを与えてくれる「背脂」。
ラーメンには欠かせない、この背脂が今、不足しているのです。
がんこラーメン華漸 吉田維宏 代表
「背脂は風味とうまみがプラスされますので、そういった意味では欠かせないものだと思います」
鳥取県米子市にあるラーメン店「華漸」。朝6時からの「朝ラー営業」でも人気の店です。
定番メニューのひとつ「しょうゆラーメン」のこってりには、約30グラムの背脂が使われていますが、今、仕入れ価格がどんどん上がっているといいます。
がんこラーメン華漸 吉田維宏 代表
「コロナ禍が始まったぐらいからなんですけど、私の店が小型店なので。仕入れの方にはまだ影響が出ていないんですけど、価格的には上がってきています」
人気ラーメンチェーン店の「来来亭」(本社:滋賀県野洲市)では、すでに影響が出始めています。
これまでは背脂の量を好みで調整することができましたが、現在は「多め」ができない状況となっています。
理由は、背脂を始めとした食材の高騰と供給不足などのためだとしています。
背脂は、コロナ禍で仕入れ価格が1.5倍ほどに上昇したと言います。一体なぜなのでしょうか。
がんこラーメン華漸 吉田維宏 代表
「やはり人材不足というところです。外国人労働者が不足していたり、そういったところで豚をさばく人が少なくなっていると聞いています」
鳥取県内の精肉店によりますと、背脂は豚肉をさばいた際に出る脂身が原料のため、取り出すのに手間がかかります。
しかし県内の食肉センターでは深刻な人手不足に陥っていて、肉をさばく人が足りていないとのだと言います。
また、家系ラーメンなどには欠かせない「鶏油」も値上がりが続いていて、その価格は、コロナ禍前の3倍にまでなっているということです。
がんこラーメン華漸 吉田維宏 代表
「もともと提供しているラーメン以外に、限定のラーメンを多数用意していますので、魚介系とかも入れたりして、鶏油とか背脂の脂の使い分けをして対応しています」
ラーメンには欠かせない「味の決め手」の値上がりが続き、業界は苦境に立たされています。
