米グラミー賞、AIは対象外 「人間のみに授与」、一部利用容認

米グラミー賞、AIは対象外 「人間のみに授与」、一部利用容認

米音楽界最高の栄誉とされるグラミー賞の主催団体は16日、作品の選考規則に、人間の指示に基づき文章や画像、音楽を作る生成人工知能(AI)の利用に関する項目を加えたことを明らかにした。

 「授与の対象は人間のクリエーターのみ」と明記。AIは対象外で全面的に利用した作品は候補に入れないとしたが、「一部利用」は容認する。

 来年の第66回授賞式に向け、選考の規則・指針に盛り込んだ。2022年10月1日~23年9月15日にリリースされた楽曲がノミネートできる。

 規則では、人による創作が一定程度以上重要な役割を果たしていなければならないとした。賞の各部門で、この要件を満たしている必要がある。学習されたデータの作成者には受賞資格がないとも明記した。

 生成AIは学習した小説や絵画、音楽の膨大なデータを基に、指示の意図をくんだ結果を自動で作成する。データには著作権が伴うものもあり、権利侵害も問題となっている。「AI作品は、クリエーティブと言えるのか」といった議論も盛んに行われている。

 AI利用を巡っては、ビートルズの元メンバー、ポール・マッカートニーさんが故ジョン・レノンの未発表曲から歌声を抽出し、新曲として今年後半にリリースすると表明。AI技術により、古い音源から雑音を取り除くことができるようになったことで実現したとして話題になった。

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