EU欧州議会がAI規制案採択 文章など「生成」明示求める
欧州連合(EU)欧州議会は14日、本会議を開き、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」など生成AIを含む包括的なAI規制案を賛成多数で採択した。加盟27カ国で構成される理事会と欧州委員会、欧州議会の3機関が今後、法案の細部を巡る交渉を始め、年内の合意を目指す。
EUの規制は、主要国・地域で初めてAI技術の包括的な管理を目指す動きとして注目されている。3機関の合意後も、法案の成立には27カ国と欧州議会の承認などが必要で、施行は2024年以降となる見込み。
規制案は生成AIが作成した文章や画像が人ではなく、AIにより生成されたという事実を通知することを求める。違法なコンテンツの作成を防ぐモデルの設計や生成AIに学習させた著作物の開示も義務付けた。ただ、AIの開発を促進するため、研究段階での規制を免除した。
また、規制案は警察などが公共空間においてライブカメラで顔認証技術を使う行為を禁止。人権やプライバシーの権利に違反するとして、顔認識のデータベースを作成するためにSNSや監視カメラ映像から生体データを無差別に集めることも禁じた。
欧州委は21年4月、規制案を発表。AI利用がもたらすリスクを4段階に分類して規制を設けたが、当時の案は生成AIについてほぼ言及されていなかった。チャットGPTに代表される生成AIの急速な広がりを踏まえ、生成AIの利用をめぐる透明性を確保する規定を新たに盛り込んだ。
