中古スマホ市場で「iPhone8」がメチャクチャ売れている納得の理由

中古スマホ市場で「iPhone8」がメチャクチャ売れている納得の理由

格安スマホプランもスタートして…

3月26日、NTTドコモの新しいモバイルサービス「ahamo」がスタートする。基本プランが税別2700円という「サプライズ値下げ」も話題になり、格安スマホプランに移行する流れが加速しそうだ。

3月後半にソフトバンクの「LINEMO」、auの「povo」と、キャリア3社の新プランが出揃う。契約時にSIMカードと一緒にスマホを購入することはできるが、できる限り端末価格も安く抑えたいもの。そうなると選択肢に挙がるのが、中古スマホの購入だ。

中古スマホ専門フリマサイト「ムスビー」を運営するウェイブダッシュは、各月の中古スマホ売り上げランキングを発表している。2月の順位は以下のとおりだ。

売上順位 / 機種名(キャリア)/ 平均価格※(前月比)

【1位】 iPhone8 (SIMフリー国内版)/ 26,228円 (-1,065円)

【2位】 iPhone SE(第2世代) (SIMフリー国内版)/ 46,418円 (-500円)

【3位】 iPhone7 (SIMフリー国内版)/ 16,737円 (-202円)

【4位】 iPhone X (SIMフリー国内版)/ 39,124円 (-1,556円)

【5位】 iPhone SE (NTTドコモ)/ 10,585円 (-1,322円)

【6位】 iPhone XR (SIMフリー国内版) / 45,246円 (+467円)

【7位】 Xperia XZs SO-03J (NTTドコモ) / 9,945円 (-425円)

【8位】 iPhone 11 (SIMフリー国内版)/ 66,443円 (-136円)

【9位】 iPhone XS (SIMフリー国内版)/ 50,863円 (-867円)

【10位】 iPhone SE (SIMフリー国内版) 11,460円 (-447円)

SIMフリー端末がランキング上位を埋め尽くしていることに時代の変化を感じるが、iPhoneが上位を占めているのは、「Android端末は1年に出る機種が多く、流通が分散するため」(ウェイブダッシュ担当者)だという。

「3万円」がひとつの基準

先ほどのランキングで注目すべきは、やはりランキング1位が「iPhone 8」であることだろう。

「8」は2017年9月22日にドコモ、ソフトバンクで店頭発売がスタート、すでに3年半が経過していることに驚かされる。

まだホームボタンが本体に残されており(ただしすでに物理式から感圧式に変わっていた)、画面サイズはiPhone11/12の6.1インチに対して4.7インチと、二回りほど小さい。

リアカメラは1200万画素で、シングルカメラだが後継機種の11と画素数は変わらない。サイズもコンパクトで、11や12ほどのスペックが必要でなければ、あえて8を選ぶのも選択肢に入ってくるだろう。

ウェイブダッシュ担当者によると、「中古市場における8の人気は、かなりの間続いている」と言う。

「ランキングにもあるとおり、iPhone8の中古売買価格は2万6000円台で推移しています。iPhoneの場合、だいたい3万円を切ると、売り上げが安定する傾向にあります。新品は高すぎて選択肢に入らないけれど、中古のスマホに3万円以上は出したくない、と思っている方が多いのかもしれません」(担当者)

必需品として高すぎず、かといって家電の信頼性が心配になるほど安すぎない。「3万円」は、ユーザーの微妙な購買ラインを示しているのかもしれない。

iPhone 8は「売り時」でもある

新機種が出るたび、スマホの本体価格が高くなっているのはご存知のことだろう。 iPhone 12 Pro(256GB)の場合、現在価格は税込12万9580円(3月4日現在、ヨドバシカメラより)だ。

現行のMacBook Air(256GB)が税込で11万5280円(同現在、ビックカメラより)であることを考えると、「ノートPCより高い」スマホはちょっと…と思う人も多いかもしれない。

「最近は『機種代金実質無料』キャンペーンもほぼなくなっていますので、中古市場の値段が下がりにくくなってきています。

逆に言えば、発売からだいぶ経った機種でも、まだまだそれなりの価格で売れるかもしれません。買い替えを検討している人はチェックしてみてください」(前出の担当者)

最新機種を買うより、現役バリバリで活躍する型落ちの中古を選ぶのが、より「スマートな」買い物のようだ。

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