「次のパンデミックの参考に」尾身氏ら90人、コロナ記録集を執筆
新型コロナウイルス感染症の対応をしてきた専門家や全国の自治体の担当者らが、次のパンデミック時に役立ててほしいと記録集を執筆した。「新型コロナウイルス感染症対応記録」は、日本公衆衛生協会のホームページで公開されている。
政府のコロナ対策分科会の尾身茂会長と厚生労働省にコロナ対策を助言する専門家組織座長の脇田隆字・国立感染症研究所長が監修した。約90人が執筆し、資料を含めると、分量は530ページを超す。
2020年当初の対応やウイルスの特徴の変化、保健所や検査、医療の体制、治療薬やワクチンの開発や供給、専門家組織やリスクコミュニケーションのあり方など多様なテーマを設け、事実経緯や課題をつづる。筆者が感じた教訓などを盛り込んだコラムもある。
脇田氏は専門家組織の座長として、リスクの分析と評価をする専門家の思いと、厚労省という役所としての立ち位置の違いから「両者の折り合いをつけるのに非常に苦労した」と指摘。会見の際には、情報を伝え意思疎通をはかるリスクコミュニケーションの専門家にも加わってもらったほうがよいと感じる、などとした。
