梅沢富美男「絶対に許さねぇ!」と市川猿之助容疑者へ厳しい言葉…「アイツはとんでもないことをした」
俳優の梅沢富美男(72)が3日放送のTOKYO MX「バラいろダンディ」(月~金曜後9・00)に生出演。母親に対する自殺ほう助容疑で逮捕された歌舞伎俳優・市川猿之助(本名喜熨斗=きのし=孝彦)容疑者(47)について厳しい言葉で語る場面があった。
番組では猿之助容疑者のいとこである市川中車(香川照之)が代役を務めた「七月大歌舞伎」昼の部「通し狂言 菊宴月白浪(きくのえんつきのしらなみ)」についてのニュースと、猿之助容疑者の今後について扱った。
梅沢は「猿之助の話は、セクハラやパワハラの話から始まってさ、親と一緒に自殺したって話になって、捕まってみたら次から次へといろんな話が出てきた。俺は役者として猿之助が大好きだから憶測で言いたくねぇんだよ」と話し始めた。
口調が変わって「同じ舞台の役者の先輩としてひと言だけ言いたいんだよ。先輩だから言わしてくれよ。アイツはとんでもないことをしたんだよ。舞台に穴を空けた。舞台の役者ならやっちゃいけねぇよ」と強い口調で述べた。
歌舞伎役者も地方公演で演じる役者も舞台に対しては同じ志でやっているという。「みんな命懸けてるんだよ。命は懸けるんだけど、その底辺にはお客さんがいるんだよ。お客さんに見てもらうんだよ。1人でも2人でも“猿之助が見たい”という人がいるならば、何で穴を空けた。やっちゃいけねぇことだと思う」と語った。
さらに「歌舞伎座だったら穴を空けなかったのか?明治座だから穴を空けたのか?とんでもねぇ話だ。歌舞伎座でも明治座でも客に変わりはない」と厳しい言葉を続けた。
そして「パワハラだの、セクハラだのどうのこうの言われているのに何で釈明しない?生き恥を晒して何で出ない?人間はみんな生き恥を晒しながら生きてるんだよ」と今回の件に対する釈明を求めた。
最後に「猿之助が舞台に穴を空けたことは絶対に許さねぇ!やっちゃいけねぇことだ」と強い口調のままこの話題を締めた。
市川猿之助 父の死で再逮捕なら歌舞伎界から永久追放へ…「猿之助」の名跡も封印危機
「猿之助容疑者は『両親の顔にかぶせたビニール袋を養生テープでとめた』などと供述していますが、そのビニール袋は見つかっておらず、警視庁は犯行後に証拠隠滅を図った可能性があるとみて調べています。
また『家族3人でうどんを食べた後、処方された睡眠薬を水に溶かして飲んだ』との供述も、1リットル以上を飲まないと致死量に至らず、普通なら途中で眠くなって寝てしまうはずです」(捜査関係者)
6月27日、市川猿之助容疑者(47)が、死亡した両親のうち母・延子さん(享年75)の自殺を手助けしたとして自殺ほう助の疑いで逮捕された。猿之助容疑者は5月17日、東京都目黒区の自宅で両親に睡眠薬を服用させ、一家心中を図ったとされる。自らのパワハラとセクハラ疑惑を報じた週刊誌『女性セブン』の発売前日だった。
「家族会議で一家心中を決めた理由について、猿之助容疑者は『あることないことが週刊誌に掲載されることが引き金』だという趣旨の供述をしていたそうです。母親と同じく死亡した父親・段四郎さん(享年76)も、死因は向精神薬中毒の疑いとされています。
今後、父親に関しても何らかの容疑で再逮捕されるとみられています。認知症の症状が進んでいたという父親が自殺の意思表示ができたのか。殺人容疑になる可能性もあります」(全国紙記者)
東京・上野にある寛永寺に、段四郎さんの両親が眠っている一族の大きな墓がある。段四郎さん夫妻、猿之助容疑者の塔婆も見える。お墓は掃除されているが、供え物も、献花も、焼香の跡もない。両親の納骨はまだのようだ。
「その件については、一切お答えできません」(寺の管理事務所)
後援会関係者は言う。
「両親の遺体は荼毘にふすこともできず、安置所にあるようです。猿之助さんが転院したとき、香川さんが面会に行ったそうです。『澤瀉屋のことは任せろ』と伝えた香川さんに、猿之助さんは弱々しく『ありがとう。迷惑かけてすみません』と答えたといいます」
猿之助容疑者に科される刑について渋谷第一法律事務所の寺井友浩弁護士は言う。
「母親だけの自殺ほう助であれば6カ月から最長7年の刑となります。初犯のため4~5年の執行猶予がつく可能性もありました。ですが、今回は両親が亡くなり、併合罪になるでしょう。併合罪とは同一人物が犯した複数の罪ですが、重いほうの罪が優先されます。
父親も自殺ほう助となれば、6カ月から最長7年の刑ですが、2人の自殺ほう助なら初犯でも執行猶予がつかない可能性もあります。自殺の方法を猿之助容疑者が調べていたということですので、過失致死罪などの可能性もあるかもしれません。今後の捜査や供述にもよりますが、故意の殺人となれば最低でも5年以上の懲役刑。自殺が目的であったという情状酌量などで判決的には6~7年の実刑になるのではないかと考えます」
香川照之はほとんど眠らず宙乗りを
歌舞伎関係者は言う。
「猿之助さんは歌舞伎役者を引退する意向だそうです。当初、松竹側は猿之助さんが逮捕されなければ、歌舞伎役者として舞台に立つのは無理でも、演出・脚本家としての道を用意することを考えていたようですが、逮捕によって事情が一変しました。
猿之助さんは今後、歌舞伎界から完全に退かざるをえないでしょう。もう猿之助を名乗ることもできなくなり、以後は本名・喜熨斗孝彦として別の人生を歩むことになります。澤瀉屋の今後については、トップの猿翁さんは病気のため事件について判断できる状態ではないと聞いているので、中車さん(香川照之)の意向も聞き、松竹が総合的に判断することになるでしょう」
7月の歌舞伎座での「七月大歌舞伎」で、中車は猿之助容疑者の代役として宙乗りに初挑戦してる。
「じつは中車さんも事件後眠れず、睡眠薬を常用していましたが、摂取量が過度になるのを避けるため現在はほとんど眠らずに宙乗りの稽古に必死なのです。そのため、かなりやつれていると聞いています」(前出・後援会関係者)
別の歌舞伎関係者は言う。
「猿之助容疑者が父への殺人罪で実刑となった場合は、歌舞伎界から完全追放となり、もう『猿之助』の名跡すら、おいそれと使うことはできなくなるでしょう。澤瀉屋内からも『猿之助の名跡は未来永劫、使われることのない“止め名”にしてはどうか』という話も出ているそうです」
歌舞伎界で“止め名”とは、諸事情により、封印された名跡のことを指す。
「二代続けて早く亡くなった尾上榮三郎や、初代團十郎を刺殺した生島半六など、いわくつきの名跡がそれにあたります」(前出・歌舞伎関係者)
演劇評論家の上村以和於さんはこう語る。
「尾上榮三郎や生島半六以外の“止め名”のケースでは、具体的な名前は避けますが、役者の没後、その妻だった方が『絶対にこの名前は誰にも継がせたくない』とおっしゃって、誰も襲名しない名前もあります。少なくとも今回、猿之助という名跡が“止め名”になってもおかしくはないですね。本来なら猿翁さんが決めることになるのでしょうが、お体のこともあるし、松竹も絡んでくる問題になるでしょう」
猿之助が“止め名”になれば、中車の息子・團子も、五代目猿之助を名乗ることはなくなる。
「本来、團子という名前は将来、猿之助もしくは段四郎になるべき人が若い時代にこれまで名乗ってきた名前です」(前出・上村さん)
團子が猿之助ではなく、段四郎として澤瀉屋を背負う選択肢は残されているようだ。
「そのためにも中車さんにはもっと頑張ってもらわないと困ります。幸か不幸か、香川照之としての仕事がなくなってしまっています。もうこの際、中車に専念してやってもらいたいと思います」(前出・上村さん)
自らの家族だけでなく、歌舞伎界全体に大きな被害を与えてしまった猿之助容疑者。今後の捜査で新事実は明らかになるのか――。
香川照之が10月スタート「TBS日曜劇場」で復帰? 市川猿之助容疑者の“穴埋め”で評価急上昇
2022年の夏、「週刊新潮」に銀座クラブホステスへの性加害が報じられ、無期限謹慎中だった俳優の香川照之(57)が、秋の番組改編で民放ドラマのキャステイング候補に挙がっているという。
「少し前から局内では“香川待望論”が挙がっていたんです。今回の市川猿之助(47)の一家心中事件で、香川は歌舞伎俳優・市川中車として猿之助の代役をこなしていることから、その声はより強くなっています。実際、ドラマスタッフが秋のドラマで香川の起用を検討しているとも聞いています」(TBS関係者)
香川の甥、歌舞伎俳優の4代目市川猿之助容疑者が母親の対する自殺幇助容疑で逮捕されたことで、歌舞伎界に激震が走っているが、猿之助容疑者が当主の澤瀉屋はリーダー不在の状況だ。そのため、市川猿翁(83・3代目市川猿之助)の実子である中車を中心に厳しい難局を乗り切ろうとしている。
「市川亀治郎を4代目猿之助に指名した猿翁は一時、香川と同居していましたが、父子の折り合いは悪く、今は香川の自宅近くのマンションに住んでいる。体調が思わしくない猿翁に今回の事件については知らせていないようです」(梨園関係者)
猿之助一家の心中事件は、明治座の「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」の最中に起こり、香川の長男、市川團子(19)が急きょ代演を務めことで、評価はうなぎ上りとなった。
7月3日からの歌舞伎座「七月大歌舞伎」昼の部、「菊宴月白波」の斧定九郎役を中車が務めることになっている。
■香川親子の双肩にかかる澤瀉屋の存亡
「猿之助の穴を香川親子が埋めたことで、評価は確かにあがっています。香川は歌舞伎役者として遅咲きのデビューですから、ランクが低い。もともと歌舞伎のギャラは、テレビドラマに比べると各段に安い上に、香川が澤瀉屋を支えるにはそれなりの資金が必要。ドラマ復帰は香川にとっても願ったりかなったりでしょう」(演芸ライター)
香川は自身のセクハラ問題によって朝の情報番組「THE TIME,」(TBS系)などのレギュラー番組だけでなく、トヨタ自動車やアリナミン製薬など複数のCMも降板させられたため、違約金が残っているという。しかも、自身が手掛けている子供向け昆虫ビジネスへの打撃も小さくない。それだけに、ドラマ復帰を足掛かりに芸能活動を本格復帰させたいところだろう。
「ホステスへのセクハラ問題さえなければ、もともと演技力は高く評価され、数字が取れるだけに、禊が済めば起用したいというプロデューサーは少なくないはず」(ドラマ関係者)
香川はTBSの人気ドラマシリーズ「半沢直樹」で、名バイブレーヤーとして大ブレークした。昨年10月スターの日曜劇場ドラマ「アトムの童」にも出演が決まっていたが、セクハラ問題で降ろされている。
「局内では香川はすでに社会的制裁を受けたという声もあって、直近で有力候補として挙がるのが10月スタートの日曜劇場。ドラマはスポ根もので、主演は鈴木亮平(40)。他のキャステイングは正式に決まっていません」(前出・TBS関係者)
香川のセクハラ騒動から1年が経過しようとしている。猿之助容疑者の復帰が絶望視されている今、澤瀉屋は香川が守るしかないだろう。ドラマ復帰が実現するのか注目したい。