岸田総理演説前に爆発…木村隆二容疑者宅の周辺住民に避難を要請 爆発物がある可能性 木村容疑者と総理との距離はわずか約10m
岸田総理の演説会場で爆発が起きた事件。警察は、逮捕した容疑者の自宅に爆発物がある可能性があるとして周辺住民に避難を呼び掛けています。
現在警察が、逮捕された木村隆二容疑者(24)が住む兵庫県川西市の周辺住民らに対して、避難を呼び掛けていて自宅内に他にも爆発物がある可能性も含めて捜査を進めているものとみられます。
また、捜査関係者によりますと、木村容疑者は犯行時、岸田総理から10メートルほどの位置にいたことが新たに分かりました。
木村容疑者が投げたとみられる銀色の筒状のものは一時現場に残されたままの状態になっていて、午後9時ごろまで爆発物処理班が慎重に回収にあたりました。
和歌山県警は今回の警備態勢は明らかにできないとしていて、現場に警察官を何人配備していたかなどは分かっていませんが、警備計画は去年7月に安倍元総理が銃撃された事件を受けて新たに作られた「警護要則」に基づいて立案され、警察庁からも事前に承認を得ていたということです。
警察は今後、木村容疑者の自宅を捜索するなど調べを進める方針です。
首相、男を取り押さえた男性漁師らにお礼の電話
岸田文雄首相が15日、和歌山市の演説会場に爆発物を投げ込んだ男を取り押さえた地元の男性漁師らに直接お礼の電話をかけたことが分かった。首相周辺が明らかにした。
また、首相は事件後、秘書官から今後の街頭演説について「中止も選択肢だ」と提案されたのに対し、「選挙なんだから、(演説を)やらないということはない」と述べ、JR和歌山駅や千葉県内でもマイクを握ることを決めたという。
こいつや!容疑者取り押さえた「漁港のおっちゃん」 専門家称える「素晴らしい」 トレンドワード1位に
岸田文雄首相(自民党総裁)が衆院和歌山1区補欠選挙の応援のため訪れた和歌山市の雑賀崎漁港で15日、街頭演説を始める直前に筒状のものが投げ込まれ、爆発した。パイプ爆弾の可能性があり、首相から1メートルもない距離に落ちたが、ケガはなく無事。演説は中止された。和歌山県警は、その場にいた兵庫県川西市の職業不詳、木村隆二容疑者(24)を威力業務妨害容疑で現行犯逮捕した。
木村容疑者をSPに先んじて取り押さえたのは50代の男性漁師だった。
この漁師は聴衆側の後方にいて首相の演説を待っていた。開始直前、木村容疑者が首相に向かって銀色の筒状のものを放り込むと、すぐに詰め寄り、2本目の筒状のものに火を付けるような動きを阻止。「こいつや!」と叫び、ラリアットするように太い右腕を相手の首元へ振り抜いた。間髪入れずに、今度は左腕でヘッドロック。そのまま容疑者と一緒に倒れ込むと、SPや別の男性漁師が加勢し取り押さえた。
お手柄の漁師を知る漁協関係者は「首相の演説を聴くために来ていた」と説明。1発目に放り込んだ筒状のものは爆発しており、まさに首相の危機を救った勇敢な行動だった。政府関係者によると、首相は容疑者を取り押さえた漁師たちに電話で直接謝意を伝えたという。
一連の動きを専門家も絶賛した。元警視庁公安部外事警察所属でセキュリティーコンサルタントの勝丸円覚氏は、男性漁師がヘッドロックしたまま倒れこんだことを高く評価し「相手の体を倒すことが基本。体を倒せば、物を投げる、標的に向かうなどの次の動きを封じることができる」と指摘。「警備経験のない一般の方の動きとしては素晴らしい。犯人の近くの人が取り押さえて警備の人がしっかり引き継いで確保する、という連携ができていたのがよかった」と称えた。
一部始終がテレビ速報で伝えられると、SNS上には「SPより反応の速い漁港のおっちゃん」「腕っぷし強すぎ」などと称える声が続出。「漁港のおっちゃん」がトレンドワードの1位になる勢いとなった。
その注目度は服装にまで波及。先に容疑者に詰め寄った漁師は赤いシャツの上から雪の結晶柄の防寒ベストを着用しており、ベストがワークマンで販売されていることが話題に。一方、加勢した漁師が着ていたのは青いパーカ。服も行動もひときわ目立った2人への称賛はしばらく続きそうだ。
「漁港のおっちゃん」称賛の嵐 首相に爆発物、容疑者をヘッドロック
和歌山市の雑賀崎漁港で、岸田文雄首相に向けて爆発物が投げ込まれた事件。地元漁港の関係者とみられている男性が容疑者を取り押さえたことに対し、SNS上で称賛の投稿が相次ぎ「漁港のおっちゃん」が一時トレンド入りした。
称賛のコメントは、木村隆二容疑者(24)=威力業務妨害容疑で現行犯逮捕=が取り押さえられる場面を映したNHKのニュース映像と共に拡散した。
NHKのカメラは、聴衆の間から岸田首相に向けて銀色の筒が投げ込まれた直後、赤い長袖にベスト姿の男性が木村容疑者の背後に近づく様子を捉えた。
男性は木村容疑者の右側に歩み寄ると右腕を回して前から首を抱え込みながら後方に2、3歩引き寄せ、即座に左腕で後頭部を抱えて「ヘッドロック」を決めた。
映像では死角になっていてはっきり分からないが、ヘッドロックをしたまま右手で木村容疑者の動きを制止しているようにも見える。
この直前、木村容疑者は鉄製の筒を手に持ち、ライターで火を付けるような動きをしていた。「鉄パイプ爆弾」の可能性があり、男性は「2発目」を防ごうとしたのかもしれない。
男性はヘッドロックをしたまま周囲の人たちと一緒に木村容疑者を地面に押さえつけ、制圧。聴衆にけが人はなかった。この迅速で、勇気ある行動にツイッター上などでは称賛の嵐が吹き荒れた。
<2発目が起爆されていたら死傷者が出ていた>
<SPより漁港のおっちゃんの方が先に容疑者を捕まえた>
<自らの危険を省みず、拍手だ>
<普通は怖くて動けなくなる。勇猛に向かっていくのマジでかっこいい>
<漁港のおっちゃん、私の中でヒーローです>
<勇気がすばらしい。感謝状を>
この男性と共に、木村容疑者を取り押さえた漁師の池田勝彦さん(62)は「別の2人が飛びかかり、腕を回してヘッドロックし、私も頭部を押さえた。暴れていたが、警察官も加わって大勢で押さえたので動けなくなっていた。危険とか怖いというより、『何とかしなければ』との思いだった」と振り返った。
取り押さえに協力した男性2人には岸田首相が直接電話し、謝意が伝えられたという。
