マスクなしはいつ多数派に?心理学者「当面は他者の行動が指標、次第に」
新型コロナウイルス感染対策のマスクに関し、「個人の判断に委ねる」と着用ルールを緩和する政府の新方針が13日から適用された。一方、緩和初日の街中でマスクを外していた人は少なく、大きな変化はみられなかった。
同志社大心理学部の中谷内(なかやち)一也教授(社会心理学)は「多くの人が(マスク着脱の)判断基準を持ち合わせていない中、指標になるのが他者の行動だ。マスクなしの人は当面は少数派かもしれない。しかし外す人が街中で少しでも増えるようになると、中長期的に多くの人が外すことになるだろう」と予測する。
心理学における普及や流行のメカニズムが影響する可能性があるという。変化を取り入れる動きはまずは少数の人から始まるが、そうした人たちが少しずつ増えることで、やがて一気に多数に影響を与えるとされる現象だ。平成21年の新型インフルエンザ流行時のマスク着脱でも、同様の現象がみられた。
一方、マスク着用が個人判断に移行しても、コロナ感染者がゼロになるわけではない。中谷内氏は「リスク抑止は(マスクだけの)一本足打法ではよくない。特に高齢者ら基礎疾患がある人がいる環境などでは、手指消毒や密集を避けるといった総合的な対策でリスクを下げることが大切だ」と述べた。
