交通ルールを守っているつもりで、実は迷惑運転! あなたの「常識」は非常識なんです
周りが不信感抱く運転とは?
日頃車を走らせていると、他のドライバーの運転にモヤモヤすることがある。危険な運転は論外だが、普通に運転しているつもりで、周りに不信感を抱かせていることを、当の本人が気付いていないケースがあるのだ。
交通ルールは守っていても周りを不快に思わせる運転かもしれないし、実はルール違反かもしれない。マナー的にどうか、ということもあるだろう。かなり筆者(松尾彰、フリーライター)の主観的なことも多いが、いくつか挙げていこう。
明確な決まりはないのだが、どうしても合流で譲りたくない車。こういった車の後方では必然的にブレーキが踏まれることが多くなり、流れが悪くなる。
ブレーキのかけ方でいうと、急に止まる用事ができたのかもしれないが、いきなりブレーキをかけ、ハザードを出して左に寄って停止する車がある。前もって左に寄る合図を出してから減速してもらわないと、後続車の追突や事故を誘発したり、横を走る自転車やバイクを巻き込んだりして、事故の原因となる。
ブレーキをちょくちょく踏んで流れに乗らない車も見かける。スマホを操作しながらの運転は違反になるが、カーナビの画面を頻繁に見ながら運転しているようだ。こういう車の後ろに付いたときは運転しにくい。
また、日本では使用している人は少ないが、霧や雪でもないのにリアフォグランプを付けて走っている人がいる。まぶしくて後続車は危険だ。
道交法違反では?
道路交通法違反を疑われるケースもある。
信号が青で進みださない車に対して、必要以上にクラクションを鳴らす後続車。道交法54条2項では「車両等の運転者は、法令の規定により警音器を鳴らさなければならないこととされている場合を除き、警音器を鳴らしてはならない。ただし、危険を防止するためやむを得ないときは、この限りでない」とある。
こういう人は、信号が青になったら「進め」だと思っているのだろうが、信号が青に変わったら安全を確認した上で「進んでよい」という意味である。
たまに見かける、荷崩れしそうなトラックも見ていてヒヤヒヤする。そういう車は、やたらゆっくり走っている気がする。「危ない」と分かっているなら、しっかり荷造りして、シートをかけてもらいたい。
走行中の車から荷物を落とした場合に責任が問われるからかもしれないが、そうならないようにするのも運転者の責任である。道交法71条1項4号では、積載物の転落や飛散を防ぐため必要な措置を講ずることを定めている。
日常生活でついやりがちなこととして、車から離れるときにエンジンをかけっ放しで車から離れたことはないだろうか。コンビニなどでよくある光景だが、これも、エンジンを停止させ、制動装置を作動させておき、キーを抜いておかなければ道交法違反になる。
さらに、コンビニなどから出てくる際、本線上を走る車にブレーキをかけさせるタイミングで出てくる車がある。どちらが今優先なのかを考えてもらいたい。
高速道路上の危険行為
ここからは、事故の危険性が大幅に増す、高速道路で気になることを挙げていこう。
高速道路の合流で、本線の流れを読まずに加速してきて、強引な合流をするドライバーがいる。優先道路は本線である。本線上の車も、合流のための車線変更や減速をして危険を回避する必要はあるのだが、優先車にブレーキをかけさせるような合流は考えてもらいたい。
追い越し車線に移るとき、後方から車が迫ってきているのに、「方向指示器を出せば、車線変更する権利がある」かのごとく追い越し車線に入り込み、後続車にブレーキをかけさせる車もある。
さらに、その後たいして加速もせず、走行車線の車と並んで走り、通せんぼ状態になっていることに気付かず、後続車が詰まってしまうケースもある。追い越しはかけたものの走行車線上に車が多くあり、戻るタイミングを取り逃がす車もあるようだ。これでは「あおり運転」を誘発してしまうことになりかねない。
追い越してから、車線変更して走行車線に戻ったのはいいが、安心感があるのか、速度が急に落ちる車もある。速度が急に落ちるのは危険だ。その点では、上り坂に気付かず、急激に速度が落ちているのに、スピードの変化に気付いていない様子の車も、よく見かける。
高速道路で故障したりトラブルがあったりしたら、速やかに路肩に寄せて停車するのが、2次被害を防ぐ行動だ。その際、車内に残っていると追突される恐れがあるので、すぐにガードレールの外に出た方が安全だ。しかし、よく見かけるのが車内から電話で連絡している光景である。
「ハザードランプを付けていれば安心」と思うのかもしれないが、ハザードランプを付けていても危険なことがある。特に夜の高速道路では、後続車が停車車両に気付かずに追突する事故もあり得る。
冬場、話題になるのが大雪時の運転だ。高速の場合はスタッドレスタイヤや滑り止めのない場合、規制がかかるが、「行ける所まで行ってしまおう」と走った結果、立ち往生してします車がある。チェーンを履くタイミングを逃がしたり、通行止めの規制が遅れたりと、悪いことは重なるものである。
モヤモヤしたら、自分の運転も見直して
こんな感じで、日頃運転しているときに感じることは、きりがない。モヤッとしたりイラッとしたり、感情論的なことばかり書いてしまったが、交通法規や免許の制度は新しくなっていく。
矢印信号では転回できなかったのが、今はできるようになっているなど、あなたの知らぬ間に変わっていることもあるだろう。逆に、以前は問題なかった行為が、実は交通違反になっているかもしれない。
車の性能はどんどん向上しているのに、人がそれについていけないこともあるだろう。思った以上に速度が出たり、アクセルから足を早めに放したつもりでも車が進みすぎたりして、多くの回数ブレーキをかけてしまうことは、ありがちだ。
車を運転する際、「自分はルールやマナーを守っていて間違っていない」と思っていても、実は迷惑行為をしている可能性もある。
自分がハンドルを握っていて、ほかの車にモヤモヤすることがあったら、今一度ご自分の運転を見直してみてはどうだろうか。ゆとりを持って、配慮のある運転を心がければ、周りの交通に迷惑をかけることや、事故に遭う確率を少なくできるように思う。
