スシロー迷惑動画は「岐阜県内の高校生」報道 ネット名指しの学校は「事実確認など調査している」

スシロー迷惑動画は「岐阜県内の高校生」報道 ネット名指しの学校は「事実確認など調査している」

 大手回転寿司チェーン「スシロー」の店内で若い男性が醤油ボトルをなめるなどした問題で、この男性は岐阜県内の高校生とみられると地元メディアが報じた。

 ネット上で名指しされた高校は、「事実確認などの調査をしている」と取材に答え、大騒ぎになったことに困惑している様子だった。

■「刑事民事の両面から厳正に対処」

「ネット上の情報ですので、事実を確認するなどの調査をしています」

 名指しされた高校の教頭は2023年2月1日、戸惑った様子でJ-CASTニュースの取材にこう話した。

 今回の「迷惑行為」を撮った動画は、かなり生々しい内容だった。

 髪を金色に染めた男性が、周囲を警戒してキョロキョロしながら、テーブルにあった醤油ボトルを素早くなめる。さらに、棚の上にあった未使用の湯飲みを1つ取り、なめ回して元の位置に戻したり、なめた指でレーンを回ってきた寿司のネタを触ったりして、勝ち誇ったように親指を立てていた。

 撮影者は、向かいの席にいた別の男性らしく、「ヤバッ」などと言って笑っていた。

 動画は、インスタグラムに24時間で消えるストーリー機能を使って投稿されたとみられている。「きもい」と題され、コメント表示には、ボトルなどをなめた男性のSNSとみられているアカウント名を付けて、「もっと大人になれよ」とあった。

 この動画がツイッターで1月29日ごろから炎上状態になると、店を運営する「あきんどスシロー」(大阪府吹田市)が30日、「SNSで拡散されたスシロー店舗での迷惑行為について」と題して、公式サイトでお知らせを出した。そこでは、被害に遭った対象となりうる店で消毒などを進めて警察と相談しているとしたうえで、「刑事民事の両面から厳正に対処してまいります」などと報告した。

 一方、ネット上では、醤油ボトルをなめるなどした男性の特定が進められ、通っているという高校名のほか、生徒の実名とされるものまでも挙げられている状況だ。

名指しされた高校「非常に騒がれて、アドバイスやお叱り」

 そんな中で、この男性について、東海テレビが「岐阜県内の高校生」とみられると1月30日にウェブ版の記事で報じ、中日新聞は、動画の制作に関わったとみられるのは、「県立高校の生徒」だと31日付の記事で指摘した。

 中日の記事によると、この生徒は、自ら岐阜県警に相談している。関係者の話だとして、生徒は、SNSで友人と動画を共有するつもりだったが、手違いで外部に流出してしまったという。

 記事では、県警が偽計業務妨害などの疑いで捜査するとみられるとした。

 こうした情報や報道は、どこまで事実なのだろうか。

 ネットで名指しされた県立高校の教頭が2月1日、J-CASTニュースの取材に答え、動画の男性が生徒かどうかについて、事実関係を調査しているとしたうえで、こう説明した。

「個人とお店の問題ですので、学校としては、生徒かどうかについてはお答えできません。非常に騒がれて、アドバイスやお叱りをいただいており、本校の生徒たちが安心・安全に登校できるよう最大限に努力しています」

 県教委の学校安全課では1月31日、取材に対し、「動画のことは報道などで承知しています。個人情報に関わる個別案件ですので、お答えは差し控えさせていただきます」と答えた。

 また、県警の広報県民課も31日、「動画が拡散している事実は確認していますが、捜査に支障がありますので、コメントすることは差し控えさせてください」と取材に述べた。

 スシローを運営するあきんどスシローは、2月1日に公式サイトのお知らせを更新し、動画の店は、岐阜市内のスシロー岐阜正木店だと発表した。1 月 30 日の開店前に醤油ボトルを入れ替えるなどの衛生対応を行ったとし、31 日午後に警察に被害届を提出したと明らかにした。

 そして、「迷惑行為を行った当事者と保護者から連絡があり、お会いして謝罪を受けました」とも報告したが、「引き続き刑事、民事の両面から厳正に対処してまいります」としている。

また回転寿司で「顔出し」醤油ラッパ飲み、シートぶちまけ詳細不明動画 怒りの声「終了」「学習能力ないのか」

 回転寿司チェーン「スシロー」で、客が共用のしょうゆの差し口や湯飲みをなめるなどの迷惑行為に及び、SNS投稿のための迷惑行為が社会問題化する中、ネット上では回転寿司店で男性がレーンを流れている寿司をわしづかみで食べ、共用とみられるしょうゆをラッパ飲みしている動画などが出回っている。

「また寿司テロが発生」「新たなチャレンジャー」と指摘されている。行為の時期など詳細は不明だが、数人が笑い声をあげながら行為に及んでいる。

 また回転寿司店のシート椅子に、しょうゆをぶちまけている動画なども投稿されている。

 いずれも顔がはっきりと映っている。

 「面白いと思ってるのが理解できない」「学習能力無いのか?」「吐き気する」「徹底的に対応お願い致します」「終わってる」「人生終了」と怒りの声が殺到している。

人気ユーチューバーの“回転寿司パトロール”に賛否、前日にも食べ物動画炎上で「世間とのズレ」露呈

 1月30日にSNSに投稿されたのは、大手回転寿司チェーン店『スシロー』にて周囲をキョロキョロと見回している若い男性の姿。また新たな“迷惑行為”が実行されようとしているのだろうかーー。

 この怪しい男性の正体は、チャンネル登録者数1000万人を超えるトップユーチューバー・はじめしゃちょーだ。

【パトロール】とのコメントとともに、自身のツイッターに投稿したのは3枚の画像。目の前に大量のお寿司の皿を並べつつ、隣の席やお寿司が流れるレーンを覗き込んでは他のお客さんの行動に目を光らせている。

『はま寿司』や『くら寿司』に続き、1月29日には『スシロー』でも迷惑行為を収めた動画がインスタグラムに投稿されて騒動になっている。各社が警察に被害届を提出、または相談するなどの対処に追われる一方で、SNSでは「もう回転寿司に行きたくない」との声も広がっており、客離れが懸念される。

 そんな相次ぐ“回転寿司テロ”を受けてか、これ以上の“被害”を食い止めるためにも、自ら入店してパトロールする様子を公開したというわけか。

「投稿は1万件のリツート、19万件以上の“いいね”がつくなどバズっています。おそらくははじめしゃちょーの動画視聴者やファンなのでしょう。“さすが!”“えらい”と彼の行動を褒め称えるようなリプライが多く寄せられ、中には“自分もパトロールしてきました”との報告も見受けられます」(ユーチューバー事情に詳しいITライター)

楽しい食事の時間が台無し

 そんな多くの反響を呼んだ人気ユーチューバーの投稿が、ネットニュースとして取り上げられたのだが、コメント欄に書き込まれた多くが真逆の反応だった。

《知らない人間から悪いことはしていないかと嫌疑をかけられ、食事の様子をジロジロ見られ、これでは楽しい食事の時間が台無しですね》

《パトロールといっても席に座って見渡すだけで、しかもこの店舗のみでしょ? 普通に回転すしで食事したっていうのと何か違うの?としか思えない。ただの話題に乗って、再生数を稼ごうっていう動画でしょ》

 良かれとの思いで店内を監視していたのだろうが、“一般客に迷惑がかかる”“たった1回では意味ない”“騒動の便乗商法”といった疑問の声ばかり。

 さらにはパトロール企画を実行したことに対して、

《こういう感覚のズレが再生数落ちた原因。ファンしか相手してないから自分がやってる事が異常行動だと理解してない》

 との手厳しい意見も。はじめしゃちょーのチャンネルを見直してみると、確かに再生回数が100万回に届かない動画も増えているよう。彼でさえも、囁かれる“ユーチューバー収益激減”の波に飲まれているのか。そんな焦りからか、回転寿司騒動に手を出したのだろうか。

“食べ物で遊ぶな”批判に反論も

「“パトロール”前日に投稿した、食べ物動画の炎上も関係あるのかも」とは前出のITライター。

『スシロー』騒動が大きくなる前の1月29日、YouTubeチャンネルに投稿したのは【グミの種類が異常に多いので全部混ぜておきますね!】との動画。何でも市販されている126種類のグミを食べつつ、全てのグミを混ぜ合わせて“最強のグミ”を自作するというユーチューバーにありがちな企画。

 しかし、“この手の企画”に付き物なのが、テレビのバラエティー番組でも視聴者からお叱りを受けがちな“食べ物で遊ぶな”との指摘。が、これまで数々の炎上を経験しつつも人気ユーチューバーになったはじめしゃちょーは、動画内で先手を打つように論調に言及してみせたのだった。

【食べ物で遊ぶなっていうのにさ、みんな運動会でパン食い競争してんの? 1番食べ物で遊んどるけどね。デコレーションケーキも2度と食うなよって俺は言いたいね。一生スポンジケーキだけ食べててほしい】

 自分がやっていることは「パン食い競争」や「デコレーションケーキ」と同じとも言いたげな持論を展開するも、ネット上では《パン食い競争は遊びじゃなくて競技》《論点ズレてるし頭悪そうな言い訳》などと、やはり総スカンを食らっているが……。

自身の“火消し”のパトロールか

「動画視聴者にとってはお馴染みの“ボケ”とも言えるのですが、活字として報じられると、彼をよく知らない一般層には“ズレてる”と思われるのかもしれません。とはいえ、動画を視聴しても自作グミを最後まで食べる様子が映っていなかったので、叩かれるべくして叩かれたというか(苦笑)」(前出・ITライター、以下同)

 そして、グミ動画で炎上した直後だっただけに、パトロールを行動に移したとも。

「回転寿司店での迷惑行為も元を辿れば“食べ物で遊んでいる”とも言えますし、はじめしゃちょーとしては、それを取り締まることで動画の“火消し”をしたい思いもあったのでは?

 お店側としても、若い世代に影響力あるユーチューバーがいたずらの“抑止力”になってくれれば助かるでしょうし、本当に迷惑行為を目撃したら“もうけもの”。カメラを回して“犯人”を直撃すれば、それこそニュースになって再生回数500万回もありそう」

 1月31日にも【パトロール2日目】として、今度は『はま寿司』を訪れる様子を公開していたはじめしゃちょー。これからも全国の回転寿司店を回ってパトロールを継続していけば迷惑行為もなくなるかもしれない。

スシロー迷惑行為“加害者”晒し おでんツンツン男が持論「まだ高校生だぞ」「ちゃんと更生すれば良くない?」

「だから俺は学校とか回ってSNSの恐ろしさを伝える講演会などやろうと必死で動いてる!」

過去にコンビニのおでんを指でつつく動画をSNSに投稿して炎上した経験がある“おでんツンツン男”こと豊嶋悠輔氏が2日までに自身のツイッターを更新。回転ずし店での悪質な迷惑行為で同様に炎上し、ネット上に顔が晒されるなどしていることへの持論を展開している。

7年前に閉店後のコンビニで廃棄予定だったおでんをツンツンする動画で炎上、逮捕された豊嶋氏。現在は格闘技エンターテインメント「BreakingDown」に参戦するなどしているが、頻発する回転ずし店での迷惑行為の“加害者”を巡る、ネット上の声について黙ってはいられなかったようだ。

「もうみんな。かばうわけではないがスシローの奴卒業アルバムまで公開されとるやん。まだ高校生だぞ。やめてやれよ。俺はわかる。こいつの気持ちが」「スシローの奴は確かに悪い! だから俺は学校とか児童館など回ってSNSの恐ろしさを伝える講演会などやろうと必死で動いてる!」などと連投。

さらには「スシローの高校生の事をここぞとばかりに言う奴の気が知れないし反省してちゃんと更生すればよくない? 高校生の時一回くらい失敗してる助けられたことないのかよ? 160億円のなんたらこうたら? 高校生の親とスシローのエライさんがしっかり話すんでしょ? 俺らが言う必要あるんかなと……」と続け、違和感をつづっていた。

こうした投稿にフォロワーからは様々な声が。「責任取って反省して更生出来るかは本人次第かと、スシロー好きなのでイメージを下げたりして欲しくないかと思いますね」「SNSであれこれ言う人がいるから店側が把握できて対応したという一面もあります」「スシローに限らず 迷惑行為によって損害をくらって、店が潰れ職を失った人達もいたのにたかが一回の失敗で済むような事だとは思えないです」「消費者が声上げないで、他に誰が声上げるの?」などと多数のコメントが寄せられている。

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「寿司テロ」が海外でも波紋 日本のイメージにも影響か

世界で報道される「寿司テロ」

レーンを流れる寿司を唾液のついた手で故意に触る、他の客の注文品に勝手にわさびを盛る、共用の醤油瓶をなめる──回転寿司店でのこうした信じがたい行為を撮影した動画がインターネット上で拡散されるとすぐに、日本中で不安と怒りが巻き起こった。

「寿司テロ」と呼ばれるこのようないたずらは、海外メディアにもとりあげられている。

英紙「ガーディアン」は、「寿司テロ」という言葉をそのまま見出しに使用して、この動画が日本で社会的な問題に発展したことを報じた。フランスの公共ラジオ「RFI」、ドイツの公共放送のニュース「ターゲスシャウ」でも同様に、問題の動画の詳細や、回転寿司チェーンの株価が下落したことなどが報じられている。

日本のイメージに関わる

海外メディアの報道において目立つのは、日本を「衛生的で安心できる」と記述している点だ。そのようなイメージの国でこんなひどい行為が……という驚きも、「寿司テロ」が海外で話題になっている理由の一つだろう。

寿司テロは、日本の若者一般のイメージにも影響を及ぼす可能性がある。

米紙「ワシントン・ポスト」は、迷惑行為を動画にして再生回数を稼ぐというトレンドは、以前から日本のYouTubeなどで見られたと指摘する。そして、寿司テロが問題になる少し前も、いわゆる「迷惑系ユーチューバー」や、ホームレスの人に嫌がらせ行為をするTikTok動画が話題になったことを挙げている。

独紙「ベルリーナー・ツァイトゥング」の書きぶりはさらに辛辣だ。「たまごっちでもアニメでもなく、最近の日本のトレンドは他人の唾液がついた寿司だ。日本のティーンエイジャーは、他人の食べ物をなめたり、醤油瓶にキスをしたりといったことに夢中なようだ」

ごく一部の人たちの行為とはいえ、このような事件は日本全体のイメージに打撃を与えてしまうかもしれない。回転寿司を食べてみたいと思っていた海外からの観光客が、安心できないのでやめておこうと考えてしまう可能性もある。

海外店舗に対する懸念も

今回の事件で話題になった大手回転寿司チェーンのなかには、海外に店舗を構えているところもある。寿司テロ動画の拡散で、同じ業態の店では同様のことが起こる可能性が明るみになった。当該のチェーンが進出している場所では、現地の店舗がどのような対策をとるのかも注目されているようだ。

スシローが店舗を構える台湾でも、寿司テロの話題がとりあげられた。台湾紙「台湾ニュース」は、事件を受けて日本のスシローが発表した、いたずら防止のための設備のアップデートについて報じている。しかし、台湾のスシローの店舗で同様の変更がおこなわれるかどうかは、現時点で不明だとしている。

台湾ニュースによると、台湾のスシローでは2022年8月に一度、衛生関連のクレームがあったという。台北の店舗で、きれいなはずの箸に海藻が付着していることに気づいたある客は、いたずらをしようと思えば誰でも、汚れた箸をきれいな箸の容器に戻せる仕組みになっていると認識した。

この客はスシローに箸の出し方を変えることを要求したが、このとき店舗側は、自分たちに非はないとして謝罪や変更をおこなわず、客に商品券を渡すだけで解決を図ろうとしたようだ。

これがその後、大きな問題に発展した形跡はなく、「スシローは台湾で支持されている」と台湾ニュースは書く。しかし、日本の事件が大きく報道された影響で、今後はこうしたクレームにより真摯に対応する必要が出てくるだろう。

「寿司テロ」の衝撃は、日本国内で言われているよりも、はるかに大きいかもしれない。

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スシローの「毅然とした法的対応」、弁護士の9割が賛成 世論過熱に懸念の声も【アンケート】

飲食店などで撮影された迷惑行為の動画が拡散し、インターネット上で炎上する事態が相次いでいる。飲食店側は「毅然とした対処」をするなどと明言している。

弁護士ドットコムは、会員の弁護士に迷惑行為への企業の対応についてのアンケート(実施期間:2023年2月8日~10日)を実施し、100人から回答が寄せられた。

被害にあったスシローでは、客側からの謝罪を受けた後も「刑事、民事の両面から厳正に対処」すると発表した。これに対して、9割近くの弁護士が「賛成」「やや賛成」と回答し、企業側の対応を支持していることがわかった。

回答した弁護士からは「メディアがことさらに騒ぎ立てることには感心しない」「ネットリンチが苛烈すぎる」など、迷惑行為をした人だけではなく、報道や世の中の反応について疑問視するコメントも寄せられた。「本来であれば、学校教育や家庭教育でインターネットの影響の大きさを伝えるべき」など、教育や啓発の必要性を訴える意見もみられた。

●「責任追及したことを発信し、今後の防止につながる」

スシローでは2023年1月、醤油ボトルの注ぎ口や湯呑みをなめてそのまま元の場所に戻すなどの迷惑行為をする客の動画が拡散され、株価が下落した。企業側は被害届を出し、岐阜県警が偽計業務妨害の疑いで捜査していることが報じられている。迷惑行為をした人に民事責任も問う方針だ。

このようなスシローの対応について、弁護士に考えを尋ねたところ、もっとも多かったのは「賛成」(72%)との回答だった。「やや賛成」(17%)とあわせて、約9割が企業側の対応を支持していることになる。「どちらとも言えない」が9%で、「反対」「やや反対」はそれぞれ1%にとどまった

「賛成」と回答した弁護士からは「保護者の責任も検討すべき。損害額はかなり莫大で、加害者側は破産することになると思うが、責任追及したことを社会に発信し、同種犯を防止することができると思う」など、予防の観点からのコメントも寄せられた。

一方、「民事でも相手に支払い能力がなく、刑事でも警察検察が重い処分を下すとは思えない。厳正対処をうたっても実行可能性が乏しいため、むしろ美談づくりに利用したほうが企業イメージ向上につながるのでは」としたうえで「反対」を選択した弁護士もいた。

●客による迷惑行為全般についても同様の傾向

今回のスシローの件に限らず、客による迷惑行為(明らかな犯罪行為を除く)がネットで公開され、炎上した場合、企業はどう対応すべきだと思うかと尋ねると「刑事、民事双方で責任を追及すべき」との回答がもっとも多く、82%となった。「民事責任を追及すべき」(5%)、「刑事責任を追及すべき」(2%)と合わせると、約9割が法的責任の追及を望ましいと考えていることがわかった。「穏当な解決を目指すべき」は10%、「無視した方がよい」は1%にとどまった。

ただ、法的責任を追及するにせよ、「迷惑客の今後の生活・人生を考えた対応をすることにより、消費者からの支持が高まる余地もあると思うので、いろいろな対策をシミュレーションすることも必要だと思う」など、迷惑行為をした人への一定の配慮を求める指摘もみられた。

●「大きく取り上げるのは逆効果」「精神的に追い詰めてしまう」の声も

動画が拡散して炎上するたびに、大手を含むメディアが報じた。ネット上では迷惑行為をした人物の個人情報を晒したり、非難したりする動きもみられた。スシローで迷惑行為をした客は通っている高校を特定され、自主退学に追い込まれたと報じられている。

「こうした行為が加害者の未来を破壊するものであるということを強く自覚させるためにも、世の中の反応が厳しくあることはむしろ望ましいと思う」とする意見もある一方で、個人への攻撃を問題視するコメントも複数みられた。

  「直接の被害者とは無関係の人間たちが、迷惑行為をおこなった者をこぞって攻撃することは、加害者を精神的に追い詰めることとなり、場合によっては自殺にまで追い込む可能性がある。企業としては『当事者同士の問題であり、これ以上の報道や無関係の人間による誹謗中傷はやめて下さい』旨の発表をすべき」

メディアに対しても「報じる必要はなく、ネットと同じようにイナゴになる必要はない。火に油を注ぐだけ」「大きく取り上げるのは愉快犯に対して逆効果」などの指摘もみられた。

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スシロー、寿司テロ騒動後に社長が見せた「巧さ」

緊急時こそ消費者とのコミュニケーションが重要

外食チェーン店を中心に、客による迷惑行為が相次いでいる。

回転寿司では、他人の注文した商品にわさびを塗ったり、しょうゆボトルをなめたり。うどん店やカレー店では、卓上に置かれた、天かす・福神漬けといった無料商品を、直接ムシャムシャと食べてしまう。カラオケボックスでは、除菌スプレーに火をつける危険行為も起きた。いずれも同伴者によって動画が撮られ、SNSに流出したうえで、大きな炎上を招いている。

こうした「バカッター」「客テロ」などが起きた際に、企業としてはどんな対応を取ればいいのか。この10年、ネットメディア編集者としてSNSをながめてきた筆者の経験から、「理想的なネット対応」について考えてみると、以下の4要素が浮かんできた。

(対応1)当初は事実報告に徹する

(対応2)適切なタイミングに進捗報告する

(対応3)しかるべき立場の人間が、名前を出して伝える

(対応4)消費者の「エモい期待」に応える

これらに当てはめながら、「炎上」に対するウェブ上での対処方法について、いくつか事例を見ていこう。

4要素をすべて押さえていたスシロー

このところの迷惑行為で、もっともネットユーザーに衝撃を与えたのは、「スシロー」で撮影された、あらゆるものをなめ回す動画だろう。その点、スシローは「理想的な対応」4要素をおさえている。

チェーン店によっては、報道陣からの取材には答えつつ、プレスリリースとしてウェブサイトなどに掲載しない企業もあったなか、運営会社(あきんどスシロー)の動きは速かった。動画が話題になった翌日には、以下のコメントを出した。

「スシロー全店において、当該事象発⽣の有無、発⽣していた場合その時期、被害に遭ったお店の特定などの調査を進めており、対象となりうる店舗では消毒などを進め、また、早急に警察と相談させていただきながら刑事⺠事の両⾯から厳正に対処してまいります」(1月30日付プレスリリースより)

そして2日後には、対象店舗名と防止策に加え、被害届の提出、当事者へ刑事と民事の両面から「厳正に対処」すると明言。動画拡散を把握した当初は、事実報告(対応1)に徹し、店舗特定後に防止策とあわせて進捗報告(対応2)する流れとなっている。

株価が一時急落も、ネット民の声で事態が好転していく

今回の事案では、あきんどスシローの親会社である「FOOD & LIFE COMPANIES」の株価への影響も一時報じられたが、インフルエンサーが「#スシローを救いたい」のハッシュタグで、応援投稿を呼びかけたことを期に、事態は好転する。

日本のツイッターでは、ハッシュタグがトレンド入り。それを受けて、スシロー公式ツイッターには、あきんどスシロー・新居耕平社長による、感謝のメッセージが投稿された。

「#スシローを救いたい 沢山の応援の声をいただき 大変ありがとうございます。涙がでるぐらい感謝の気持ちでいっぱいです。うまい寿司を安心して ご提供するために 我々が出来る お客様に精一杯を 実施していきます」(新居耕平社長のメッセージ、改行をスペースに置換)

普段は投稿されない社長名義の謝辞(対応3)とあって、このツイートには投稿から1週間ほどで約7万リツイート、約44万いいね、インプレッション(閲覧数)は約3000万と、多くのネットユーザーから反響が出ている。

ハッシュタグ起点のエモい(感情を揺さぶる意味のネットスラング)コミュニケーション(対応4)は、社長ツイートだけではない。ハッシュタグ拡散の原動力になった音楽グループ「Repezen Foxx(レペゼンフォックス)」DJ社長さんをはじめ、ラファエルさん、はじめしゃちょーさんといった人気YouTuberから、回転寿司愛をつぶやいた漫才コンビ「霜降り明星」せいやさん、そしてスシローを利用した一般ネットユーザーに対しても、スシロー公式から直接リプライ(返信)を送った。

経営トップみずから、メッセージを発することで、企業イメージが好転する。

迷惑客の事例ではなく、社内の混乱が発端とされるものだが、ディスカウントストア「ドン・キホーテ」と、その親会社であるPPIH(パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス)で最近あったケースも、4要素を満たしている。

2022年12月16日、ドン・キホーテ公式ツイッターが、プライベートブランド「情熱価格」を知ってほしいとの思いから、店舗公式キャラクターをペンギンの「ドンペン」から「ド情ちゃん」へ交代し、同日からテレビCMを放映すると発表した。

しかしその後、PPIHとドン・キホーテの社長である吉田直樹氏を名乗るツイッターアカウントが登場し、「社長の吉田直樹です。私も事情がわからず関係部署に確認します」とツイート(対応1、対応3)。

ユーザーからのリプライに「あんまり権限ないんですw」「それをやっちゃえるのがドンキなんですよ!」などと返信した後に、緊急の社内会議を行い、同日夜になんらかの回答を行うと投稿した。

結果として、ドンキ公式ツイッターは「皆様のご意見を真摯に受け止め、社内で協議させていただいた結果、公式キャラクターとして今後も『ドンペン』が続投することに決定しました」と発表(対応2)し、吉田氏のもとには「さすが社長!」「ありがとうございます」といった、ドンペンファンからの賛意が寄せられた(対応4)。

実はこの数日前から、キャラクター交代を「匂わせていた」のではないかとの指摘があり、ドンペン引退をあおることで注目を集める、いわゆる「炎上商法」を疑う声が相次いでいた。そこをペンギンならぬ、鶴の一声によって、空気を変えたのが吉田氏のツイートだった。

2022年8月、創業家の社長(当時)が交通事故を起こした。その翌月、相手に罵声を浴びせたり、相手の車のドアを蹴ったりする様子をとらえた動画が、ツイッター上で拡散される——。

しかし、そこからのウェブ対応は、瞬時かつ的確だった。第一報で事故・現場対応の事実を認め(対応1)、続いて責任は社長にあるとして、従業員や類似名称の企業への誹謗中傷や問い合わせを控えるよう呼びかける。

社長辞任の申し出を伝え、翌日の取締役会で受理したと報告。そして、新社長選任を発表(対応2)。加えて平時から、ゆるい口調のツイッターなどで、消費者とのコミュニケーションを築いていた(対応4)こともあり、大きな傷跡は残らなかった。

船橋屋のケースでは、これまでウェブ戦略を進めてきた神山恭子氏が新社長に就任したことも、好印象に受け止められた。責任が社長にあると明言したリリースは、当時執行役員だった神山氏の名義で出されている(対応3)。

昨年はおとり広告が問題視、手放しで評価できぬ面も

ただ、今回「4要素」を満たしたスシローだが、手放しに評価できない面もある。

2022年6月には、広告出稿した商品にもかかわらず、多くの店舗で提供されていない、いわゆる「おとり広告」を理由に、消費者庁から景品表示法に基づく措置命令を受けている。

その後も、生ビール半額キャンペーンの「フライング告知」や、メバチマグロの代わりに、仕入れ値の安いキハダマグロを使っていたなどの事案が相次いだ。

行政処分から、まだ半年ちょっと。今回の事案は迷惑客に非があるものの、上記のような消費者とのコミュニケーションを見たネットユーザーからは「おとり広告を忘れていない」「もう許されたのか」との声も散見される。

企業イメージの回復には、消費者と誠実に向き合い、信頼を積み重ねていくしかない。その点で、迷惑行為をめぐる一連の対応には、反省やノウハウが生かされていると期待したい。

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「悪いのは私たち」騒動後、贖罪語った母は別人のように憔悴…“ペロペロ少年”家族に待つ「6700万円損害賠償」の苦難

社会問題となった回転寿司チェーン「スシロー」での“ペロペロ動画事件”から5カ月が経とうとするなか、大きな展開を見せている。スシローの運営会社「あきんどスシロー」が、問題を起こした少年に約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴したことが明らかになったのだ。

今年1月下旬、金髪の少年が醤油ボトルや未使用の湯呑みを舐め回して元の位置に戻すだけでなく、回転レーン上の寿司に唾液を擦りつける様子を収めた動画がネット上で拡散。

こうした事件は他の回転寿司店でも相次ぎ、“食の安全と安心を脅かす迷惑行為”として社会問題に発展した。同社では防止策の対応に追われるだけでなく、スシローを展開する「フード&ライフカンパニーズ」の株価が一時160億円以上も暴落する大打撃を受けた。

そうした状況に、同社は公式サイト上で《今後も絶対にあってはならないと捉えており、刑事・民事の両面から毅然とした対応を行って参ります》と強い姿勢を見せていた。

6月8日に「損害賠償6700万円」を報じた読売新聞電子版によれば、少年を提訴した同社は「影響は深刻で、この問題を放置できない」と訴状で主張。一方、少年側は5月に請求棄却を求め、「反省の日々を送っている」「客の減少は同業他店との競合も考えられる」と反論したという。

■“ペロペロ少年”の母親が語っていた反省の言葉「悪いのは私たちなので」

さかのぼること3月下旬、少年の母親は本誌の直撃に「まだ、すごく反省しております」と少年の様子を語っていた。ネット上では少年に対する過剰な批判を諫める声も少なくなく、そのことについて見解を聞いてみると、「悪いのは私たちなので。それはもう悪いことをした結果なので、それは仕方ないことだと思っています」を申し訳なさそうにしていた。

一方、直撃に応じてくれた母親についても、近隣住民は本誌記者にこう明かしていた。

「お母さんはものすごくきれいな人だったんですが、それがこのひと月ほどで、げっそり痩せてしまって……。顔色も悪いし、やつれて別人のようになってしまって。もう憔悴してきってるのよ」

莫大な損害賠償請求は、憔悴する家族にさらなる追い打ちをかけることになりそうだ。

「気持ちの面では『反省している』とはいえ、全額支払いを命じられる判決が出る可能性は少ないかもしれませんが、損害賠償義務が発生すれば支払い責任を免れることはできないでしょう。仮に自己破産をしたとしても支払い義務が残る可能性は十分にあり、少年とその家族は先の長い人生において何年もかけて返済していかなければならないのです。しかも返済のために働くとしても、雇用してくれる企業を見つけるのも苦労することが予想されます。少年が未成年であれば両親が代わって責任を負うことになるでしょうし、心労を抱えた生活が続くのではないでしょうか」(全国紙記者)

あまりにも大きすぎた迷惑動画の代償。裁判の行方は果たしてーー。

長嶋一茂、「スシロー」が迷惑動画の少年に6700万円を請求した提訴で提言…少年に「裏方さんの業務をやらせるのもひとつ手じゃないか」

 テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は9日、大手回転ずしチェーン「スシロー」の岐阜市内の店舗で客の少年が卓上のしょうゆ差しの注ぎ口をなめる動画が拡散した問題で、スシローを運営する「あきんどスシロー」が岐阜県の少年に対し約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴したことを報じた。

 訴訟記録によると少年側は、なめた行為を認めて反省の態度を示す一方、請求棄却を求めて争う構えを示している。

 訴状によると、少年は1月3日、スシロー岐阜正木店に友人と来店。(1)しょうゆ差しの注ぎ口をなめる(2)未使用の湯飲みをなめる(3)回転レーン上のすしに指で唾液を付ける―といった少年の行動を友人が撮影した。動画が同29日までに交流サイト(SNS)上で拡散され、その後、客が大幅に減少した。親会社の株価に影響し、時価総額は同30~31日に160億円以上下落したとされる。

 スシロー側は、店舗の衛生管理に疑念を生じさせ、多くの客に著しい不快感を与えたと主張した。

 今回の提訴にコメンテーターでタレントの長嶋一茂は一連の迷惑行為での「現実的な落としどころはどこになるのかなというと判決出るまでは分からないんですけど」とした上で「スシロー側がこのアンポンタンな少年にどういう罰を下すのかなというところに注目していて」とし「罰はこの提訴であって、やっぱり少年ということもあって更正できる余地も残さないといけないのかなと思う」などとコメントした。

 さらに裁判は少年側も争う姿勢を見せていることから「最終的には今までの事例でいうと示談金みたいなもので例えば6700万までならないレベルで和解になると思う」と予想した。その上で少年の更生という意味で「個人的にはスシローであれば皿洗いがあったりとか、掃除があったりとか荷物の搬入があったりとか、いわゆる下働きというか裏方さんの方の業務みたいなことをやらせるのもひとつ手じゃないかな。そうするとスシロー側にも企業としての少年を育成する教育する観点からイメージも上がると思いますし、少年もその中で自分を見つめ直し自分がやってきた罪の重さみたいなものを実際に感じる」と提言していた。

『スシロー』が“ペロペロ少年”に6700万円の高額賠償請求をしたワケ「和解は難しいのでは」弁護士解説

 6月8日、回転ずしチェーン『スシロー』の運営会社『あきんどスシロー』が、店内で迷惑行為を行った未成年男性に対し、約6700万円の損害賠償請求を行ったことが報道された。

「今年1月に、岐阜県内のスシローで醤油の卓上ボトルや湯呑みを舐めまわし、回転レーンを流れる寿司に唾液をつけるなどの動画を投稿。SNSを中心に拡散され、大炎上しました。その結果、スシローは客数の減少や株価の下落など、わずか1日で160億円以上もの経済的損失があったといいます。スシロー側は警察に被害届を出したほか、今年3月にこの少年への損害賠償を求めて大阪地裁に提訴していたのです。請求金額は今後さらに吊り上がる可能性があるそう。一方で少年側は、迷惑行為は認めつつも“客の減少は同業他社との競合も考えられる”と反論し、戦う姿勢を示しています」(全国紙記者)

 全国に約640軒の店舗を構える大型チェーン店だけに、損害の大きさは頷けるが……。

「6700万円というあまりの金額に、SNSでは“よくやった”“当然の報い”と盛り上がる声がある一方で、“結局親が払うんだろうけど、そんな大金用意できるのかな……”と心配する声もあがっています」(全国紙記者)

破産してもたいした悪影響はない

 法律的には、少年の慰謝料を親が払う義務はないが、このような高額の請求を行った狙いはどこにあるのか。弁護士法人ユア・エースの正木絢生代表弁護士に聞いてみた。

「スシローの狙いは、同様の迷惑行為が再び起こらないようにするためのけん制だと思います。今回は、場合によっては訴訟費用の回収も困難でしょうが、さらなる迷惑行為で客足が鈍れば、それ以上の損害を被ると判断したのではないでしょうか」

 この損害賠償請求は、そもそも認められる可能性はあるのだろうか。

「訴状等を見てみないことにはどちらが有利とは言えませんが、迷惑行為を行ったことでスシローがいろいろな対応に追われたことは事実ですから、賠償額がいくらになるかはともかく、請求が認められる可能性はあるでしょう。そして、少年の金銭状況によって請求額に制限がかかったり、判決で認められる金額が減ったりすることはありません」(正木弁護士、以下同)

 そうなると、少年の未来はどうなってしまうのか。

「最後まで争った場合、“〇〇円を支払え”といった内容の判決が出る可能性があります。これを放置すると、財産を差押えされたり、破産の申立てをされるということが考えられます。ただ、報道されているように少年であれば差押えされるような目立った財産があるとは考え難いですし、破産してもたいした悪影響はないでしょう。ちなみに、賠償金について支払えず滞納することになっても、犯罪には該当しませんので、逮捕されるようなことはありません」

 悪影響はないにしても、多額の借金を背負ってしまうのはできれば避けたいところ。なんとかスシローと和解することはできないのだろうか。

「和解するのであれば、スシローが少年の懐事情を考慮した結果、賠償額が下がってくることは考えられますが、現状、スシローがこれだけの対応をしていることを考えれば、生半可な内容での和解は難しいのではないかと思います」

 少年が舐めたのは、醤油ではなくスシローの“覚悟”だったのかも…。

【スシロー】湯呑みペロペロ少年に6700万円訴訟 父親、涙の謝罪「本人は反省」でも巨額損害賠償請求という現実

 回転寿司チェーン大手「スシロー」の岐阜県の店内で、醤油ボトルや湯呑をなめて元の場所に戻すなど客による迷惑行為が映った動画がSNSで拡散された問題で、スシローの運営会社「あきんどスシロー」が問題を起こした少年に対し、約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴したことがわかった。

 提訴を報じた読売新聞オンライン版(6月8日配信記事)によると、少年側は請求棄却を求める答弁書を提出しており、迷惑行為は認めた上で「客の減少は同業他店との競合も考えられる」と主張しているという。

 動画は1月29日頃、SNSに投稿された。内容は以下のようなものだった。

 ボックス席に座った金髪の少年が、キョロキョロしながら、手にしていた備え付けの醤油ボトルを舐める。撮影者は「えっ、キモっ」と呟くが、止める素振りはみられない。

 金髪の少年は指を口の中に入れ、レーン上の寿司になすりつけようとするものの、寿司が回ってこず、「来い早く。来うへんなぁ」と苛立った様子を見せる。すると、レーン上に積み上げられた湯呑みを手に取り、ベロベロと飲み口を舐め回し、再び元の位置に戻した。

 寿司が回ってくると、幾度となく指先をペロペロと舐め、レーン上の寿司に何度もなすりつけた。48秒の動画は、カメラ目線の少年がキメ顔でグッドポーズをする姿で終わっていた。

 この動画が大きく報じられて社会問題になったあと、少年は反省していたようだ。2月、少年の父親が「週刊ポスト」の取材に答えていた。最寄り駅から車で40分ほどの山間にある一軒家で呼び鈴を押すと、その父親が対応した。

──謝罪に行かれたのは事実でしょうか?

「そうですね。すみません」

──あれはお友達が撮影したものなんでしょうか。

「(うなずきながら)そこまでも言っていいものなのか……詳しいことは本当に何も言えないんですよ…。僕も弁護士さんの方にお願いしてありますので、何も話さないようにと言われておりますので」

 父親は記者の目をしっかり見ながら話し、実直な性格であることが窺えた。息子本人の話になると、目に涙を溜めていた。

──ご本人はどういう様子なんでしょうか。言える範囲で結構ですので。

「もうすごく……反省しているというか…」

──落ち込んでいるという様子ですか。

「(うなずく)」

 その約2か月後には母親が『女性自身』の取材に応じ、少年の様子について「まだ、すごく反省しております」と語っていた。

 前述の答弁書の中で、少年側は「反省の日々を送っている」としているが、すでに多くの有識者から「迷惑動画は謝れば済む問題ではないということがはっきりした」「同様の行為への抑止効果が期待できる」といったコメントが相次いでいる。

 過去の同様の事例から考えれば損害賠償請求額の6700万円が満額認められる可能性は高くはないが、スシロー側はコストをかけて対策を余儀なくされるなど実害があったことは間違いなく、一定額の判決または和解となると考えられる。

 反省すればよいというものではないということが明確になった。

ロザン、「スシロー」醤油ペロペロ少年の「皿洗い」更生案に反論「そういうお仕事されてる方に失礼」

 お笑いコンビ「ロザン」が11日、自身のユーチューブを更新。大手回転ずしチェーン「スシロー」の岐阜市内の店舗で客の少年が卓上のしょうゆ差しの注ぎ口をなめる動画が拡散した問題で、スシローを運営する「あきんどスシロー」が岐阜県の少年に対し約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴したことに関して、自身の意見を語った。

 菅広文はこれまでの経緯を説明した上で、「とあるコメンテーターの方が、子供は子供だから皿洗いしたりとか裏方の仕事をさせるのが更生の一個じゃないかとおっしゃられている。素晴らしいご意見やなと思う」などと前置きした上で、「僕的には大反対」と切り出した。

 反対する理由について「皿洗いとかできへんやろなということをしたから。そういうことを任せてもいいよね、と思えない行動をとっている」とし、「僕は皿洗いとか、そういうお仕事されてる方に失礼かなと思った」と話した。これに、宇治原史規も「僕もその感覚はあります。罰ゲームじゃないから」と同調。

 菅は「正直できるかいな。できると思ってるわけ、その方は。俺はできへんと思ってる」と語気を強めた。「こういうことって、自分のしてる仕事の裏方を想像するべきだと思う。それができるか、できへんか。仮にそれができるとしても、それが失礼に当たるのか当たらないのかと考えるのは大事なことだと思う」と真剣な眼差しを向けた。

 宇治原は「賠償額を争うなという声もあったりするけど、僕は正直それは、争うんじゃないかな」とし、「反省しているのはウソではないと思うが、反省しているから許してあげようとは思っていないですよ。あとは裁判に任せて。ただ(賠償額を)を争うなというのは違う」と強調した。

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スシロー “ペロペロ高校生” 書類送検&6700万円賠償請求…母が本誌に語っていた「償っていくしかない」

 2023年1月29日、SNSにアップされた1本の動画。そこには、岐阜県内の回転寿司チェーン「スシロー」のボックス席に座った金髪の少年が、備えつけの醤油の差し口や未使用の湯呑みを舐めまわして元の位置に戻したり、回転レーン上の寿司に、指につけた唾液を何度も擦りつける様子が映っていた。

 この動画が拡散されると、SNSには、

《スシローの迷惑動画、本当に気持ち悪い もう行けないわ》

 などの声があふれかえり、「スシロー」の運営会社「あきんどスシロー」の親会社「フード&ライフカンパニーズ(以下、F社)」の株価は暴落。一時は時価総額で170億円が吹き飛ぶ大損害を被った。

 騒動直後、同社の広報担当者は、本誌の取材に「刑事と民事、両方で訴訟ということになります。犯罪行為ですし、私たちも商売のダメージを受けている状況ですので。そういう事実をちゃんと清算していただこうと、法にのっとって進めていく所存です」と語っていた。

 あれから5カ月――。少年は、唾液のついた指で寿司を触るなどした器物損壊の疑いが持たれており、岐阜県警が6月28日付けで書類送検された。

 また、F社の水留浩一社長は「彼は彼で被害者だと思っている」と温情をかけていたものの、「あきんどスシロー」は、3月22日付で、少年に対して約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴していたことがわかっている。

 文字どおり、「刑事と民事」での裁きを受けることになった少年だが……本誌は事件直後、少年の母親に話を聞いている。

「今回は、もう……。皆さんにご迷惑をお掛けし、本当に申し訳ございませんでした」

 記者が質問する前に、深々と頭を下げながら、そう切り出した母親。その様子は憔悴しきっていた。

――息子さんの状況は?

「(途切れそうな声で)あと先を考えずに、軽はずみな気持ちでやってしまって……。たぶん調子に乗っていたのだと思います。(息子は)自分がやってしまったことがたいへんなことになってしまって、どうやっておわびすればいいのか、混乱している状態です」

――スシローに謝罪に行った?

「私も一緒に行きました。本人に、相手さま方の顔を見て頭を下げてほしかったのと、私たち両親も、どうしても謝りたいと思いましたので、無理にお願いして、おわびをする時間を作っていただきました」

――相手方は損害賠償を求めるなど、厳正に対処する方針ですが……。

「悪いのは私たちなので、反省しておわびをすることと、あちらさまや警察の判断におまかせして、償っていくことしか、私たちにできることはないと思っております」

 少年側は5月に地裁へ提出した答弁書で請求棄却を求めている。行為は認め、「反省の日々を送っている」としながらも、「客の減少は同業他店との競合も考えられる」と反論し、争う姿勢を示しているという。

 耳目を集めた大騒動の落としどころは、はたしてどこになるのか。

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