「お冷や」の意味・由来は?年代による使用率の違い

「お冷や」の意味・由来は?年代による使用率の違い

Q

冷たい水のことを「お冷や」と言うのは、一般的ではない言い方なのでしょうか。

A

一般的ですが、飲食店に行ったときに限って言う(自分の家では言わない)という人が、かなり多いのが現状です。

(説明)

「お冷や」は、「冷たい飲み水」のことを指すことばですね。「女房詞(にょうぼうことば)」と言って、むかし宮中などに仕えた女房〔=女官〕の間で使われていたいろいろな単語があるのですが、「お冷や」はこの「女房詞」に由来します。特に食べものなどに関することばを、別の言い方にしたものが多く含まれます。

女房詞の作り方にはいろいろなパターンがあるのですが、その一つに、ある語の頭に「お」を付けたうえで、場合によっては後ろの部分を省略する、というものがあります。現代語にも引き継がれているものとしては、たとえばこのような例が挙げられます。

冷やし(水) ⇒ お冷や

田楽でんがく ⇒ おでん

強飯こわめし ⇒ おこわ

むすび〔「むすぶ」は握り飯を作る動作〕 ⇒ おむすび

もてあそびもの ⇒ おもちゃ

つむり〔=「頭」〕 ⇒ おつむ

襁褓むつき⇒ おむつ

いしい〔=「よい、うまい」〕 ⇒ おいしい

鳴らし ⇒ おなら

さて「お冷や」に戻ると、これは女房詞ではおそらく「(飲むための)冷やした水」全般を指していたのでしょうが、現代では、「外食のときに使うことば」というようなニュアンスが強まりつつあるようです。「お冷や」ということばについて尋ねてみたところ、「飲食店に行ったときには言うが、自分の家では言わない」という人が61%と最も多くなっていました。そして年代差が見られ、このように考える傾向はおおむね若い人ほど強いことがわかりました。

また、「『お冷や』と『おにぎり』」もいいが、たまには「『冷や』と『にぎり』でいきたい」というような粋な言い回しを聞いたことがあります。このように、現代語では「お」のありなしによって、違うものを指す場合もあります(例「(お)飾り、(お)代わり、(お)かんむり」などなど)。

以上、わかりやすいとはお義理にも言えない書き方でしたが、そろそろお手上げです。お粗末さまでした。

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