コロナ死者415人で過去最多に インフルも3年ぶり全国流行入り 同時流行が懸念

コロナ死者415人で過去最多に インフルも3年ぶり全国流行入り 同時流行が懸念

28日に発表された新型コロナウイルスに感染して死亡した人が、全国で初めて400人を超え過去最多となりました。また、インフルエンザが3年ぶりに全国で流行入りし、同時流行が懸念されています。

厚生労働省によりますと、新型コロナについて28日、全国では新たに21万6219人の感染が報告され、重症者は577人でした。死者は415人で、これまで最も多かった今年9月2日の347人を上回り、過去最多となりました。

厚労省アドバイザリーボード 脇田隆字座長

「死亡者数はこれまでの最高値である、この夏の感染拡大時のピークを超えました。引き続き増加が懸念されるところです」

死者数は直近7日間の平均で見ても、今年夏の感染拡大時のピークを超えているということです。

一方、厚生労働省はインフルエンザについて3年ぶりに全国で流行入りしたと発表しました。

今月25日までの1週間で全国の医療機関から報告があったインフルエンザの患者の数は、1医療機関あたり1.24と、流行入りの目安となる1を超えていて、今後も増加が見込まれるため、冬休み明け以降のコロナとの同時流行に注意が必要としています。

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コロナ死者数が456人で過去最多 厚労省発表

厚生労働省によりますと、きょう発表された新型コロナウイルスに感染して死亡した人の数は、全国であわせて456人でした。

これまでの発表で最も多かった去年12月29日の420人を超え、過去最多となりました。

「死亡増加が医療崩壊の始まり」年明け発熱外来は電話鳴りやまず

行動制限のない年末年始が明け、新型コロナウイルスの感染者が増加しています。福岡市内の発熱外来では、予約の電話が鳴りやまないなど対応に追われていました。

■電話対応の様子

「こんにちは、井上さとし内科です。本日でしたら3時からでしたら大丈夫ですけど。お車で来ていただくことは可能ですか?」

福岡市西区の『井上さとし内科』では、年が明けて1月4日の診療開始から、発熱外来の予約の電話が鳴りやまない状態が続いています。

■遠野キャスター

「いまのは何の電話?」

■受付スタッフ

「発熱ですね。きょう多いです。もう、鳴りやまない。きのうとかもすごく多くて、お断りした人も何名かいらっしゃったので。」

■遠野キャスター

「こちらのクリニックでは、ドライブスルー方式で発熱外来を設けているのですが、ずっと満車の状態が続いています。」

発熱外来の患者は建物には入らず車で待機し、医師と医療スタッフが防護服を着て診察します。

■診察の様子

「(Q.いま、熱何度だった?)7度8分くらい。」

「検査をお願いしたくて。」

■訪れた患者(60代)

「家族が“コロナ”にかかって、きのうくらいから具合が悪くなったので、ちょっと心配になったので検査に来ました。(Q.結果は?)結果は、私は“コロナ”陽性で、妻は陰性です。隔離は一応していたんですけど、やっぱり空気循環するし、最初に1人目が判明する前に、みんな(ウイルスを)もらっているんだと。」

6日の福岡県の新規感染者は1万4859人と、過去最多となった去年8月の“第7波”のピークに迫る勢いで増加しています。

行動制限がなかった年末年始が終わり、発熱外来を訪れる患者が急増しています。

■井上さとし内科・井上聡院長

「“第7波”が一番来たときと、同じくらいに来ているような気がしますね。陽性率も、去年の年末20日前後から来られる人ほとんど陽性みたいな感じでやっています。」

一方で福岡県は5日、インフルエンザの「流行期に入った」と発表しました。

『井上さとし内科』でも、6日の午前中にインフルエンザが陽性になった患者がいました。

■診察の様子

「えっとね、インフルエンザ。“コロナ”は出ていない。“インフル”は薬で大丈夫です。」

今後、さらに新型コロナウイルスとインフルエンザの感染者が増えると、クリニックが回らなくなるおそれがあります。

■井上院長

「これ以上回らないので、どうしても制限をかけることになると思います。重症の可能性が高い人、合併症を持つ人、こういった人を優先に診ていくぐらいしかないと思います。」

新型コロナウイルスの重症患者を受け入れている福岡大学病院の救命救急センター(福岡市城南区)では、年明けから重症患者が増え、いまは6つの病床のうち5つが埋まっています。

■福岡大学病院救命救急センター・石倉宏恭センター長

「年末までは、ここまで患者が増えることはなかった。いまは1日に2例来て、そこで中等症の人が軽快したらすぐに中等症の病床に移すというサイクルが早くなっている。いまの時期は救急患者が増えて“コロナ”患者が増えているので、救急病院はいっぱいいっぱいです。」

ただ、数字の上では5日時点の福岡県の重症病床使用率は、8.2パーセントにとどまっています。その一方で、6日は過去最多の36人が亡くなるなど、福岡県内の死者数は増えています。

そこには、重症患者の数と医療現場の状況が、かけ離れている現実があると指摘します。

■石倉センター長

「人工呼吸器につないだ人が重症なので、その手前で人工呼吸器までたどり着けない人が亡くなっている事態が死亡者の増加につながっている。死亡者は増加している段階が、医療崩壊の始まりだと思います。」

社会全体が経済活動を回すことにかじを切る中、医療現場から伝えたいことは何か聞きました。

■石倉センター長

「ピークが見えない中で、行政が中心になって社会を回します。でもちょっと待って下さい。その前に感染対策をしっかりしたうえで(社会を)回してくださいというメッセージがほしい。行動制限がないなら、その状況での医療提供はどうするのかという提言も少しは必要じゃないかと。社会を回すことは必要だと思うんですけど。」

石倉センター長は、7日からの3連休明けに、さらに患者が増加することも予想されるとして、“コロナ”病床をさらに増やすことを検討しています。

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