意外と簡単!? 誰でも「ゴールド免許」になれる! 押さえておきたい運転時の「ポイント」 元警察官が語る

意外と簡単!? 誰でも「ゴールド免許」になれる! 押さえておきたい運転時の「ポイント」 元警察官が語る

2021年は約6割が「ゴールド免許」

 ドライバーのなかには、一度は「ゴールド免許」になりたいという人もいるかもしれません。

 ではどんなことに気をつけると良いのでしょうか。 

 今回は、警察官として8年間ほど業務に携わってきた筆者(元警察官はる)が考えるゴールド免許に近づく運転マナーについて解説していきます。

 ゴールド免許は、正式には「優良運転者免許証」といい、運転免許証の有効期間の欄が金色であることからそう呼ばれています。

 ゴールド免許になるための条件として、継続して免許を受けている期間が5年以上、かつ過去5年間に交通違反や怪我のある事故を起こしていないという条件を満たす必要があります。

 つまり、ゴールド免許保持者になることは無事故・無違反の証といえるでしょう。

 またゴールド免許だと、免許更新にかかる手数料が安くなる、免許講習の時間が短くなる、自動車保険の保険料が割引されるなど様々なメリットがあります。

 このような利点からゴールド免許に憧れている人もいるかもしれません。

 警察庁が公表している2021年度版の運転免許統計を見てみると、運転免許講習の総受講者数1477万8916人のうち、優良運転者講習を受講した人は910万535人であり、2021年の免許更新者の約61.6%がゴールド免許であったことが判明しています。

 過半数以上がゴールド免許である一方で、4割のユーザーはなんらかの事故や違反となり、ゴールド免許ではないといえます。

 SNSでも「ゴールド免許になりたい」「どうやったらなれるの…」とつぶやくユーザーの声が見られます。

 ドライバーのなかには、ゴールド免許になるのは難しいと思う人もいるかもしれませんが、実はちょっとした心がけひとつで取得が可能です。ではどんなことに気をつけたら良いのでしょうか。

 今回は大きく分けて3つのポイントについて解説していきます。

 まず1つ目のポイントに、「周りの歩行者やクルマの動きをよく確認し、危険を予測しながら運転をする」ということが大切です。

 当たり前のことと思う人もいるかもしれませんが、警察庁が公表した2021年中のクルマと歩行者の事故では、クルマの運転手に前方不注意や横断歩道上における横断歩行者妨害など、何らかの交通違反があったことが明らかになっており、ドライバーが周囲の状況をよく確認していない状況がうかがえます。

 良い運転マナーの具体例として、信号機のない横断歩道を通過する際には横断歩道の近くに人が立っていないか、横断歩道に向かって歩いてきている人はいないかなど、周りを広く見渡してよく確認することなどが挙げられます。

 例えば子どもの場合は、「ひとつのものに注意が向くと周囲への安全確認が不十分になる」という特性を持っているため、ボールを追いかけるなどの理由で急に道路に飛び出してくる可能性があります。

 このため子どもの近くを通過する際にはクルマのスピードを落としたり、子どもの動きに注意したりしながら運転をすることが必要です。

 また、周囲のクルマの動きについては「このように動くだろう」という思い込みではなく、「もしかしたら急に曲がってくるかもしれない・急に止まるかもしれない」など危険を予測した運転を心がけることで、交通事故を未然に防ぐことが可能になります。

目指せゴールド免許! 他にも気をつけたい運転時の「ポイント」は

 2つ目のポイントとして、「車間距離を十分に空け、急な事態に対応できるようにする」ことが挙げられます。

 車間距離を詰めて運転すると、前方のクルマが急ブレーキをした際に追突してしまうおそれがあります。

 佐賀県警察のホームページでは、クルマが時速60kmで走行していた場合、急ブレーキを踏んで停止するまでに30m以上の距離が必要であるとしています。

 これは乾燥した道路での停止距離であるため、雨で路面が濡れている、タイヤが摩耗しているなどの条件によってはさらに長い停止距離が必要になると考えられます。

 その時々の状況に応じて適切な車間距離を空けておくことで、急な事態にも落ち着いて対応できるため、日頃から車間距離を意識した運転を心がけましょう。

 そして3つ目のポイントは、「心の余裕を持ち、周囲に思いやりをもった運転をする」ということです。心の余裕はおのずと運転にもあらわれます。

 例えば、寝坊をして慌てた状態で運転をしていると、焦りで注意力が散漫になるほか、スピードを出してしまい交通事故の原因となってしまうかもしれません。

 また、体調不良や睡眠不足などの場合も信号や歩行者を見落としてしまう、ハンドル操作やブレーキが遅れるなどの危険性があります。

 一方で心に余裕を持って運転をしていると、視野が広くなり歩行者や他のクルマの動きがよく見えるようになります。

 また、焦りがないためお互いに譲り合って気持ちの良い運転ができるでしょう。

 クルマで外出する際には所要時間を長めに見積もって早く出発することや、体調が悪いときには無理に運転をしないことも大切です。

 クルマの運転する必要がある時は、適切な体調管理をしておくことも重要なのです。

※ ※ ※

 ゴールド免許を取得するためには、過去5年間で無事故・無違反を目指さなくてはいけません。

 そのためには、周りの状況をよく確認し危険を予測しながら運転する、心の余裕を持ち万全な体調で運転するといったポイントを意識していきましょう。

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