なぜ新型車のドアハンドルは「フラット型」が増えた? ドイツ車で主流の「グリップ型」は減っていく!? その理由とは

なぜ新型車のドアハンドルは「フラット型」が増えた? ドイツ車で主流の「グリップ型」は減っていく!? その理由とは

ドアハンドルにもデザイン流行の波!?

 ニューモデルが続々と発売されていますが、ここにきてドアハンドルに新しい傾向が見られます。

 エクステリアデザインを描くとき、ドアの外側に付くアウタードアハンドルはデザインのひとつのポイントになります。ドアハンドルも含めてカッコ良く見せるのがデザイナーの腕になります。

 1990年代は多くのクルマがグリップ型の「バータイプ」を採用していました。細いバーハンドルは、流れるようなデザインにもよく似合います。

 バータイプを早くから多くのモデルに採用していたメルセデス・ベンツは、崖の下に落ちたクルマを引き上げるときに4つのドアハンドルをロープで持ち上げればその車重に耐えられる、と言われていました。

 バータイプのドアハンドルは、指1本か2本引っ掛けても開けることができますし、手を上から握っても下から握っても開けることができるので、日常の使い勝手が良いので筆者は気に入っていました。

 またドアを閉めるときも、ドアハンドルを持って閉めることにより「ドスッ」といい音で閉めることができます。

 通常閉めたときの振動がドアパネルを震わせますが、ドアハンドルを持つ手と腕の筋肉が振動を吸収するので、振動が後に残らない閉まり音になります。

こんな背景もあって、日本車も輸入車もバータイプのドアハンドルが一世を風靡していました。しかし、ここ最近はフラットタイプが多くなってきました。

 メルセデス・ベンツは、最新の「Sクラス」から、走行中はボディとフラッシュサーフェースになるドアハンドルになり、最新の電気自動車「EQE」や「EQS」も同じフラットタイプになっています。

 ポルシェ「911カレラ」も、最新型はバータイプからフラットタイプになっています。閉まっているときはボディに埋まっていますが、ドアを開けるときは持ち上がってくるのでそれを引くタイプです。

 テスラはオリジナルモデルとして製造された「モデルS」からフラットタイプのドアハンドルを採用しています。

 その後に続々と追加された「モデルX」、「モデル3」、「モデルY」も、すべてがボディ表面に埋め込まれる完全なフラッシュサーフェースのフラットタイプになっています。

BMWも最新モデルはフラットタイプが増えた

 BMWも、従来は基本的にバータイプだったものが、最新型EVの「iX」、「i4」や「2シリーズクーペ」、そして新型「7シリーズ」もバータイプからフラットタイプになりました。

 BMWの場合、ボディ表面と完全なフラッシュサーフェースになるのではなく、下から指を差し込むスペースが残されています。

 iXや7シリーズの場合はそのスペースから指を入れ裏側のボタンを押すタイプです。2シリーズクーペ、i4は開いたスペースから指を入れてフラップを引き上げて開けるタイプになっています。

 そうは言っても、まだまだ主流はバータイプのドアハンドルです。しかしEVやスポーツカーなど時代の最先端をいこうとするクルマが率先してフラップタイプやフラッシュサーフェースタイプのドアハンドルに移っているのが気になります。

 扱いやすさよりもフラットなボディを求めているのでしょうか?

 実質的なメリットとしてはふたつ考えられます。

 ひとつは空気抵抗を減らすことに効果が期待できます。燃費のためならほんの少しの抵抗でも減らしたいというエンジニアの気持ちの表れかもしれません。あるいはそう見せたいというポーズです。

 ただし、現実的にどれくらい空気抵抗が小さくなるものなのは疑問だと思っています。モード燃費に影響するほど変わるとは思えません。

 もうひとつは、全幅を小さくすることです。

 最近はどんどん車幅が広くなる傾向にあります。ボディ表面がフラットになっていても、そこにドアハンドルが付くとその分、車幅が広がってしまいます。

 ほとんどのクルマは車幅が一番広い部分はBピラー付近です。前席用のドアハンドルはBピラーに近いところにあるので、そのまま車幅が広がることになってしまいます。

 BMWの先代「3シリーズ(F30)」は、本国仕様の全幅は1817mmでしたが、日本の機械式駐車場事情を考慮して日本仕様の右ハンドルだけ厚みを薄くしたドアハンドルを採用し1800mmにおさえました。

 筆者の個人的な好みですが、バータイプのドアハンドルが存続してもらいたいです。

じつは結構ある「立駐」入口での立ち往生! 「入るか入らないか」を瞬時に判断できるよう知っておくべき「マイカーの数字」とは

ほとんどの場合サイズや重量などに制限がある

 都心部のデパートやショッピングモールといった商業施設や、マンション、ホテルの駐車場などで多く見られるのが「機械式立体駐車場」です。「タワーパーキング」と呼ばれることもありますが、入り口でクルマをパレット上に駐車したあと、人や荷物を下ろし、パレットを機械で上下左右に動かして立体的に格納する方式の駐車場となっています。

 少ない面積にたくさんのクルマを駐車することができますが、機械で動かすのでどんなクルマでも利用可能という訳にはいかず、サイズや重量などに制限があるところがほとんど。それを知らずに入庫してしまうと、クルマが傷ついたり壊れたり、機械が動かなくなったり思わぬ事故につながるなど、とても危険です。普段、平面の自走式駐車場しか利用したことがない人は、あまり愛車の細かなサイズなどを把握していない人が多いのですが、機械式立体駐車場を利用する可能性がある場合には、まずこれだけは知っておくべきというスペックがあります。

 1つ目は、全長・全幅・全高の数値です。いわゆるボディサイズですね。機械式立体駐車場に入庫できるクルマには大きさの制限があり、その場所によって多少の差はあるのですが、一般的には全長5000mm以下、全幅1800mm以下、全高1550mm以下となっています。比較的新しい場所だと、全長5050mm以下、全幅1850mm以下、全高1550mm以下というところもあります。

 これを見て、軽自動車や5ナンバーサイズのクルマであればラクに入る、と思うのはちょっと危険。確かに全長と全幅はOKですが、全高が1550mm以下のクルマは最近とても少なくなってきており、たとえば軽自動車でもN-BOXやタント、ワゴンRのようなハイルーフ系は制限を超えてしまいます。コンパクトカーでも、ルーミーやソリオのようなスライドドアタイプも全高がオーバー。場所によっては、普通車用パレットとは別に、ハイルーフ車用パレットが用意されているところもありますので、あらかじめ調べておくといいでしょう。

 2つ目は、先ほどのボディサイズで規格内に収まっているので安心、と思っても入庫できないことがあるのですが、その要因が「タイヤ幅」です。ほとんどの人は愛車のタイヤ幅を知らないのではないでしょうか。機械式立体駐車場のパレットには、左右のタイヤが収まる程度の溝が掘ってあり、それに添ってクルマを前進または後進させて、駐車するようになっています。なので、たとえば全幅が1780mmのクルマなら、規格が1800mm以下の駐車場なら入るはずですが、太いタイヤを履いている車両などは、タイヤ幅が広くなるため、その溝に収まらなかったり、タイヤやホイールを擦って傷をつけてしまう可能性があるため、入庫を断られることが多くなっているのです。

 愛車のタイヤ幅を知るには、スペック表の「トレッド」の数値に、タイヤサイズのいちばん最初の数字を足すと、それが愛車のタイヤ幅ということになります。たとえばプリウス(S)のトレッドは後ろの方が大きく、1540mmです。タイヤサイズは195/65R15なので、いちばん最初の数字「195」を足すと、1735mmとなり、それがプリウスのタイヤ幅です。

最低地上高が低いクルマは下回りを擦ってしまうことも

 3つ目は、なかなか知っている人が少ない、愛車の最低地上高。これも知っておく必要があります。先ほどのパレットの溝には大きく分けて2つのタイプがあり、タイヤの部分だけでなく下まわりの部分まで一面フラットになっている溝と、タイヤの部分だけが凹んでいて、下まわりの部分が出っぱっているタイプです。前者なら心配ありませんが、後者の場合はあまりに最低地上高が低いクルマだと、下まわりを擦ってしまったり、はまって動けなくなってしまう可能性もあるのです。

 その高さは場所によってさまざまで、最低地上高の制限が105mm〜130mm以上というところが多くなっており、車検をクリアできる90mmギリギリのクルマは利用できないということになります。またダンパーやマフラーを社外品に交換していたり、純正よりも車高が低くなっている可能性があるクルマもありますので、愛車の最低地上高がいくつなのか、正確に把握しておくといいでしょう。

 4つ目は、車両重量です。機械式立体駐車場には重量制限もあり、多いのが1700kg〜2000kgというところ。軽自動車やコンパクトカーであれば、たとえば現行アクアで1080kg程度なので、ほぼ問題ないとは思いますが、プリウスが1350kg程度、ミドルサイズSUVのRAV4(ガソリン)が1500kg程度です。ハイブリッドになるとガソリンモデルより80〜120kg程度重くなり、さらに4WDモデルだと2WDモデルより50〜100kgくらい重くなります。重量制限内に収まっているかどうか、事前に確認しておくといいですね。

 5つ目は、これはスペックではなく装備になりますが、サイドミラーがたためるかどうか、アンテナが伸びているクルマなら、外したり縮めたりできるかどうか。これも機械式立体駐車場では重要です。万が一の事故を防ぐため、サイドミラーをたたみ、アンテナを低くする規則になっていることがほとんどですので、確認しておくようにしましょう。

 ということで、これからどんどん行楽シーズンになり、お出かけする機会も多くなるかもしれませんが、初めて行く場所の駐車場がどんなタイプなのか、事前にチェックを忘れずに。ネットなどで詳細なサイズ制限などを記載している場所も多くなってますので、上手に利用したいですね。

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